モノを売ることについて

名古屋の広告会社の代表です。長年の広告業界で学んだことを書いていきます。みなさまのプロ…

モノを売ることについて

名古屋の広告会社の代表です。長年の広告業界で学んだことを書いていきます。みなさまのプロモーションにおける疑問や課題がすこしでも解消できれば幸いです。

最近の記事

リピート来店してもらうには、どうすれば良い?

お客さまと打ち合わせする中で、こんな質問をいただくことがあります。最高の接客をしているのに、お客様がリピートしてくれない…というものです。こういった質問には、リピート来店とは、円満な夫婦のコミュニケーションと同じですと答えます。 リピート客の重要性店舗運営にとって、リピーターの存在は非常に重要です。 業種にもよりますが、売上の5〜8割はリピーターによって生まれていると言われています。そして一から新規のお客さまを集めるより、リピーター増やす方が、コストをかけずに取り組むこと

    • 無料体験ってホントに効果あるの?

      お客さまと打ち合わせする中で、こんな質問をいただくことがあります。集客において無料体験って、どのくらい有効なの?というもの。 こういった質問には、無料体験は、もろはの剣(つるぎ)ですと答えます。 無料体験について私たちが日頃、目にするチラシやwebサイトには、無料体験というフレーズが当たり前のように踊っています。 特にスクール系やフィットネスなどの業態は、まず無料体験をしてもらって入会という流れがセオリーになっています。 また定期購読の新聞やwebメディアなどのコンテ

      • バズったら簡単に集客できるんでしょう?

        お客さまと打ち合わせする中で、こんな質問をいただくことがあります。それはバズったらすぐに集客できるよね?バズるにはどうしたらいいの?というものです。 こういった質問には、SNSでのバズりは宝くじと同じでございます、と答えます。 SNSで人気が拡散する事例先日、こんな投稿がX(旧Twitter)を賑わせました。 アース製薬 人気ゲーム「8番出口」をパロディしたWebCMをアース製薬が発表したものです。 この動画は公開から3週間ほどで約200万回以上再生され、リンク先の

        • 広告より口コミの方が効果あるんでしょう?

          お客さまと打ち合わせする中で、こんなお悩みを聞くことがあります。それは広告より口コミの方が集客に効果がある。そもそも広告をやる意味なんてあるの?というものです。 こういった質問には、広告も口コミも同じです、と答えます。 口コミ(UGC)の効果口コミはマーケティングの界隈ではUGC(User Generated Content)と呼ばれます。企業ではなく、ユーザー自身がつくるコンテンツという意味です。 たとえばラーメンを食べて、そのおいしさに感動したユーザーが、グルナビや

        リピート来店してもらうには、どうすれば良い?

          自社のパンフレットは、だれが作るべきか?

          お客さまと打ち合わせする中で、こんなお悩みを聞くことがあります。それは商品やサービスを紹介する販促ツールを、だれが、どのような流れで制作すべきかわからない、というものです。 制作プロダクションや広告代理店へ制作を依頼するとしても、どんなことを伝えるべきで、なにを優先すべきか、どんな媒体で訴求すべきか、業者と打ち合わせして、仕上がりをチェックして… 販促ツールをひとつ制作するにしても多大な労力がかかるものです。ましてやそれを担当者個人に丸投げしている会社も少なくありません。

          自社のパンフレットは、だれが作るべきか?

          行き慣れたお店へ吸い寄せられる理由

          「お客様にお店をリピートしてもらうには、お客様が心をふるわせる、感動のサービスが必要」…なんていうのが従来の定説でした。しかし近年、その定説がくつがえされました。 それは、人とブランドを結びつけるものは「満足度(Satisfaction)」ではなく、「楽さ(Effortless)」であるという説です。 楽さというのは、つまり快適さ、ストレスがないこと、気兼ねなく通えること、緊張しないこと、という意味です。 これは米のマシュー・ディクソンという人が、10万人に調査を行った

          行き慣れたお店へ吸い寄せられる理由

          交通事故を減らすため、電通がおこなった伝説のキャンペーン

          子どもたちが横断歩道を手を上げて渡る光景。これは大手広告代理店である電通がつくったものであること、あまり知られていません。 電通といえば、東京オリンピック問題や労働環境問題で、すっかり世間のワルモノになってしまいました。しかし昭和の頃は、まさに電通が時代をつくっていたと言っても過言ではありませんでした。 1960年初期、国民の多くが自動車に乗るようになりました。しかし、まだ交通ルールは未整備な時代。当然、交通事故も多発します。 1955年から10年間での事故死者は、日清

          交通事故を減らすため、電通がおこなった伝説のキャンペーン

          言い過ぎているキャッチコピー

          名古屋の広告会社をやっています。モノを売ることについて、自分なりの知見を記録としてnoteに残していこうと思います。 街中で見るキャッチコピー。 眺めていると実に興味深いものがあります。 例えば私の住んでいるエリアの商店街には幻のシュークリームというお菓子屋さんができました。 突然出現した幻のお菓子…一体どんな幻があるのでしょう。もし本当ならば気になります。 また、とある駅前にて痛くないマッサージと謳うお店を見つけたこともあります。 果たしてそんなモノあるのでしょう

          言い過ぎているキャッチコピー