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行き詰まったらゲームをやろう。

ただゲームをしているわけではない

「小説が書けない日は仕事をやめてゲームをする」
そんな旨を同業者の朱野帰子さんに伝えた。
どうやらそれが、当時大変ご苦労をされていた朱野さんが休むきっかけになったらしく、本当に良かったと心底思う。(「急な「売れ」に備える作家のためのサバイバル読本」参照)

私は締め切り絶対に守るマンなので、物理的に書けなくなった時以外は何が何でも原稿を埋めて締め切りを守るという方針が大前提だ。
しかし、書こうと思って机に向かったものの、「書けない」時がないわけではない。
その「書けない」とは、体調が悪かったり、アイディアがまとまりきっていなかったり、そういう気分でなかったりと様々だ。
そんな時、締め切りに余裕があるのなら、起動させたWordを閉じてゲームに興じる。
仮原稿にすらならない低クオリティの仕事をダラダラするよりも、一呼吸置いてからベストコンディションで執筆した方が効率がいい。

私にとって、ゲームは趣味であり気分転換の一つだ。
プレイするならば、忙しすぎず熟考できるタイプか作業タイプかが望ましい。
熟考できるタイプだと、ゲームに集中することでこんがらがった頭をリセットできるのだ。また、作業タイプだと、ゲーム内で作業をする傍らで、脳内のアイディアが整理できる。
更に、私はクリエイティブなことができるとポジティブな気分になれるという性格なので、クリエイティブ要素も必須だ。

私がよくやるゲーム

私が好んでプレイするゲームの一部を紹介しよう。
これらは気分転換に最適だが、ハマりすぎないように要注意だ。
(ここでは刺激的過ぎるゲームは省いている)

Minecraft

みんな大好きマイクラ。
仲間と一緒にワイワイ楽しむのが主流なのだろうが、私は一人で黙々と建築をする。
マップがランダム生成なので冒険をするだけでも楽しいし、気に入った地形があれば勝手に家を作ってもいい。
私は、海辺に黙々と別荘を作っていた

奥がオーシャンビューの別荘。ひまわり畑を挟んで手前が書店だ。
書店内部。本が日焼けしないようにグリーンカーテンを設置。
別荘から徒歩1分の距離にファミマがある。白い建物はギャラリーだ。

TROPICO6

カリブ海の島の独裁者になって政治をするゲームだ。
「政治むずかしい……わからない」となっていた私に政治の面白さを教えてくれたシミュレーションゲーム。
本当によくできている。義務教育に取り入れて欲しい

このテのシミュレーションゲームはプレイヤーの個性が出るのだが、私はゴリゴリの資本主義者であった。
島の火山が噴火した時、真っ先にやったのは火山の絵葉書を土産屋で売ることだった。

また、インバウンド需要にばかり力を入れて国内政治を蔑ろにしたら、ゲリラの襲撃を受けて外国人観光客が逃げ出し、財政が破綻するという目にも遭った。
以来、各施設の賃金を早い段階で最大まで上げ、国民の不満を減らしつつ経済成長を促すことにしたら上手く行った。
賃金アップは大事なんだと実感した。効率が上がって生産性も上がるし良いこと尽くめだ。もっとも、それを行うための財源も必要なのだが……。

他に、減税は国民にしわ寄せが行くということも実感し、事業仕分けを検討していた空母がいきなり攻めてきた中東を瞬く間に返り討ちにしてくれて、軽率に仕分けをしなくてよかったと胸を撫で下ろした。

私は「みんなが景気よく豊かになる政治」を目指して賃金を上げまくってオフィスとタワマンを乱立させて、何でもかんでも(宗教施設も例外ではない)観光化してしまうタイプの独裁者になったが、ガチガチの共産主義国になったり核保有国になったりすることも可能だ。

シティーズ:スカイライン

市長になって街づくりをするゲームだ。
インフラをいかに上手く整えるかが勝負である。
DLCが豊富で飽きることがないのだが、私は未だに自分の納得がいく街が作れていない。
電車が好きなので、無駄に電車を走らせようとするところがいけないのか。

予算の設定も重要で、予算が低すぎると街が機能しなくなるし、税金が高すぎると市民から不満が出る。税金が集まれば集まるほど市民も住みやすくなり、何日も回収されていないゴミ山と遺体が即座に回収されるようになるのだが……。

Frost punk

極寒の地で生き残るサバイバル系シミュレーション。
難易度と状況の過酷さが相俟って、緊張感があるゲームだ。
ゲーム全体の雰囲気が大変よく、巨大メカも登場するので私は気に入っている。

Cloud Gardens

廃墟をガーデニングするパズルゲームだ。
パズルゲームといっても自由度が高く、好みの雰囲気に仕上げることができる。
廃墟好きの私にとって最高級の癒しゲームだ。

カイロソフトのゲーム

最近ハマっているのが、カイロソフトが開発しているドット絵のゲーム達だ。
多種多様なシミュレーションゲームがあり、カイロソフトでなければ得られないゆるさを体感できる。

とはいえ、あの有名なお嬢様系一般人、壱百満天原サロメ嬢がプレイした『こだわりラーメン館』では、製麺からスープ作りにトッピングまで自分でできるという狂気のこだわりを見せてくれた。
何がカイロソフトをそこまで駆り立てたのか……。

因みに、私が現在プレイしているのは『箱庭シティ鉄道』だ。
駅の開発が楽しく、自分好みの電車を走らせられるのがたまらない(また電車の話してる……)

まだまだ紹介したいゲームがあるのだが、ひとまずはこのくらいにしておこう。
箱庭系のゲームが多くなってしまったが、頭の整理に最適だし、箱庭療法的な効果もあるのではないかと勝手に思っている。
ゲームで何かを生み出すというのは、自分自身と向き合う大切な儀式なのだろう。

私はたまたま箱庭系が気分転換になるが、他のジャンルのゲームが良い人もいるかもしれない。
是非とも、仕事を蔑ろにしないレベルで色々なゲームを体験しつつ、最適解を探って頂ければと思う。

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