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ヘビロテmovie「勝手にふるえてろ」

2017年冬、松岡茉優主演で公開された映画
『勝手にふるえてろ』。
原作は綿矢りさ著の同題名小説。

当時私はこの映画の公開情報を知り、ひとり心を踊らせた。
主役、原作、映画ポスターのビジュアル。
全てが私の心にとって、ほっこり適温なものだった。

「これは私みたいな人間の為に作られた映画なんだよね!」
と自意識カンカンで劇場に足を運んだ。

やはりその予感は当たって、私は今でもこの映画が大好きである。

というのもこの映画に少しのがっかり要素も感じず、
感動超大作でも壮大なスケールのものでもないけれど、私の理想とする映画というものをばっちり現実のものに叶えてくれているからである。

そんな映画『勝手にふるえてろ』の魅力を3つに分けて紹介する。

魅力そのイチ
ヨシカの生活と部屋

ヨシカは24歳のOLで経理担当
慎ましくひとり暮らしをしながらも、
絶滅危惧種オタクとしての趣味にどっぷり浸かっている。

ヨシカの部屋は必要最低限のものがあるだけの生活感に溢れたワンルームであるが、きちんと整理されていて、よく見るとレトロなデザインの家具や小物が置かれている。

趣味で購入したアンモナイトが飾られていたり、
壁に見せる収納スペースを設けたり、
ちょっとした工夫で生活を彩っているところがおしゃれで、こんな部屋に住みたいと思わせてくれる。
あと鮮やかなグリーンの扉がすごく可愛い

映画ではこの部屋が度々登場し、そこでのヨシカの日常生活が描かれる。
仕事から帰って、食事を作って、食べて、片付けて、趣味に耽って、眠って、笑って、怒って…。
ただそれだけの描写でも、寂しさと背中合わせの自由な生活が羨ましく思えてくるのは、あの素敵なお部屋の効果に違いない。

魅力その二
二こと霧島くん

ヨシカの同期、営業二課の霧島くん。
ヨシカにぐいぐいアタックしていくが、そのぐいぐい加減にヨシカは引き気味。
真っ直ぐで純粋、よく空回るけどなんか憎めないかわいいキャラなんだな〜って思っていた。

だから、終盤のシーンで完全にやられた
すごくいい方向への裏切りで、女性制作陣による男前の描き方がグサッと刺さり、「わかるわ〜」とポカポカした気持ちになった。
渡辺大知がこの上なくハマっている。

〜魅力そのサン〜
ヨシカと松岡茉優の親和性

 もし、この役を松岡茉優ではない誰かが演じていたら、私はここまでこの映画を好きにはならなかったかもしれない。

松岡茉優本人のことをもちろん詳しく知らないが、
松岡茉優はヨシカを一体どのくらい演じていたのだろうか。 

ヨシカのシーンを見ていく度に、松岡茉優はこの役を演じているというより、共感・理解しているように思われるのだ
この役と役者の親和性が非常に心地よく、ストーリーや世界観にグッと入り込めた要因にもなっているのだろう。

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まとめ 

絶滅危惧種オタ・ヨシカの奮闘と、周りの癖ありキャラクターたちが見どころのこじらせムービー。
Amazonプライムのダウンロード欄に唯一保存されてる、私にぴったりのほっこりムービー。
シーンごとに好きが詰まってるから、ちょっとしたスキマ時間にも再生してしまうヘビロテムービー。
にしてもあと何回見るんだろう!

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