子供を医者にしたい親と、家の親父の差を考える

右や左の旦那様毎度毎度の学歴ネタを。
最近こういう右や左の旦那様哀れと思ったらお恵みをというコジキねたは許されないよなとかいきなり話がそれるのが俺のクセである。

ドラえもん大百科のこれで覚えた。

まあそれはそれとして。

もともと代々医者の家庭では、わが子にも継いでほしいと、医学部進学が可能な私立中高一貫校に入れさせたいというニーズはあった。ところが最近は、「私は私大の医学部出身なのですが、わが子には何がなんでも国立大医学部に進学させたいんです」と、やたらと国立大医学部にこだわる人がいたり、自分は企業に勤めているけれど、「これからの時代は会社員だから安泰というわけではない。だから、わが子には手に職をつけさせたい」と自分が置かれている状況を痛感して、子どもを医者にさせたがる親が多い。誰もが「わが子のため」と口を揃えて言うが、話を聞けば聞くほど、その裏には自分の学歴コンプレックスや能力の優劣をわが子でリベンジしたいという思惑が隠れているように思えてならない。

いつものこどもポケモンで親が楽しむやつである。親は文句をいうだけで子供が実労働を担うので楽であり、親の娯楽としては大変よろしい。

または課金に課金を重ねて、なんとか得点力を上げるテクニックを身につけ、難関校に合格できたとしても、その先の中学・高校で失速してしまう子もいる。そういう家庭では、決められたレールを走らせることが、医学部進学への近道と信じ、中学入学と同時に、今度は難関大学進学のための予備校や塾にわが子を放り込む。

慶應の金持ち見てきての感想としては、確かに課金である程度人が超えられない壁を超えていけるのは確かなんだけど、その壁を自力で超えることでつく筋肉がつかないって思う。

そうするとまた次の壁がきたら親の金を使って避ける。よければよけるほど次の壁は超えられない。親の金が尽きるまでそれをやるしかなくなる。

うちの母親は事あるごとにおれにいったものだ。
あんたの痛いのも辛いのも代わってはやれんのやから。と。

そういうのがなく、親が痛いのをなくすために金を使うと先が悲惨なことになる。

うちも母親のあの言葉は引き継いでいきたい。

で、いかのとこをみて思い出したのが家の親父の話である。

もちろん中には、子ども自らが「僕は将来、お医者さんになりたい」と言い出して、「それならより良い教育を受けさせてあげたい」と中学受験を選択した家庭もあるだろう。だが、これは私の肌感覚になってしまうが、そういう子は医学部を目指す子のうち全体の2割いるかいないか。それ以外は親からのなんらかの押しつけがあって、そう言わせているように感じるのだ。

頑是ない子供のころ9歳くらいかそこらだった。
おれが、「ぼく医者になりたいな」と言ったら親父はこういった。

「血を見たり切ったり内臓見たりするんやぞ怖いぞー!」

全く子供のやる気を削ぐ親であった。
せっかく医学部を目指す子の二割になろうとしていた子供にいきなり水を差してきた。

純粋な子どもの俺は怖いのやだからやめるーと言ってその道を選ぶのをやめたのであった。

なんとも中学受験に向かない家庭であったことよ。

その割に大学行け行け。行かないと工場で大卒にあごで使われるぞとかそんなのをいう親父だった。
ツイッタランドでみる学歴不要な毒親とかいうのではなかった。せめて関関同立だぞとやかましかった。
むしろ今の俺のほうが大卒嫌いな気がする。

自分の子に大卒になってほしいかと言われると、勉強してテストが良ければいけば?少なくともMARCHくらいうかったらいけば?と言うしかない。

144単位を三年で授業も出ず取った経験から言うとあれはモラトリアムとしては最高だがそのモラトリアムはMARCH以上でないと意味がないように思う。

とりあえずくもんは卒業させたので、あとは気の向くまま適当にやってくれ。テレビ見すぎるなよというところか。

どんな理由であっても、それが本人の中から湧き出てくるものであれば強い。「医学部を目指すには、こんな難しい勉強をしなければいけないんだなぁ」と現実を思い知って、頑張る努力をするからだ。最終的には本人のモチベーションほど効力のあるものはない。そして、忘れてはいけないのが、子どもの将来は、子ども自身が決めるということだ。

ただこれは真実だと思う。自分の意志でやるとしたらやるしかないのだから。
わしも5ヶ月くらいで慶応にいくと自分できめてテッテ的にやった。
やると決める意思も親の金で壁を超えてるとなくなっていく。

孫子に美田を残さずというやつだろうな。

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