やさしすぎる君にサッカーはできるのか

2021年も終わりですね。

あっという間の一年でした。

先日、グランドと公園が一体化した緑地に散歩に行ってきた時のこと。

小学生くらいの男の子たちがサッカーをしていた。元気だの~。こんな寒空の下、半そで短パンで駆け回る子供たち。走って動いて体が熱くなっても手は寒いだろうに手袋もせずボールを追いかけまわす子供たち。

いや、元気。

サッカーのルールってよく知らないのだけど(野球もだけど)、相手の体にアタックしたらファウルになるんだよね。ファウルもたくさん種類があるようだけど。

まぁしかし、野球もサッカーもバスケットだって場合によっちゃそんな気なくても相手に体当たりすることもあるし、スライディングしたら相手もろともコケることもある(と、思う。何せルール知らないから)。

少年たちのサッカーを見ていると、一対一でお互いのゴールを狙う練習をしていた。一人対一人なわけだから見方がおらずパスができない。

相手の隙をついてボールを転がしゴールを狙う。シンプルだけど確実にボールと戯れることができるから効率の良い練習だなーなんて思ってたわけ。

サッカーって大人数でやるスポーツでしょ(人数わからない)。下手したらボールに触れない子が出てくるでしょ。遠巻きにボーっと見てるだけの子もいるんじゃないかな。なんて思ったりしたもんだ。

しばらく見ていたんだけど、少年たちは割と躊躇なく相手にぶつかっていくスタイル。ボールを取り合う姿勢が高い。

高く足を蹴り上げたり、それこそスライディングしてたり。それにより転ぶ子や手が顔面に当たった子もいるし。

でもみんな何もなかったように続行して、ワンゴール決めると「大丈夫だった?」と声掛けをしていた。仲は良いのだな。

そんな中、次のペアの練習が始まった。赤いジャージの少年と全身ネイビーカラーのジャージの少年。

まぁまぁな激戦でボールの取り合いが続く。ところがフトした瞬間に赤いジャージの少年がボールを上手く足の甲で軽く蹴り上げ、蹴り上げたボールをもう一度蹴ることでボールの奪取に成功。

相手のネイビー少年は転んでしまっていた。

そのままドリブルしていけばゴールする事ができ、赤いジャージの少年がワンゴール決める事ができたのだが・・・。

赤いジャージの少年は、相手の少年が転んだのを確認すると、ボールそっちのけで転んだ少年に駆け寄り「大丈夫?痛い?大丈夫?」と助け起こしていた。

するとコーチが「ピーーーーっ」と笛を鳴らしゲーム終了。次のペアがコート内に走りこんできて、さぁさぁどきたまえ、君たち、と言わんばかりにゲームを始めた。

赤い少年とネイビー少年は二人でコートの外へ出てきて、赤いジャージの少年はネイビー少年の膝をパシパシはたいて土を払ってあげていた。

ぇー子やないかい。

自分の勝利そっちのけ少年よ、ここでタイトルコールだ。

しかし、その優しさ嫌いではない。その気持ちを大切に。

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