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卵1パック200円の代償

りなるさんのつぶやきを見て気になり、映画を見てみたら辛すぎる現実だったので書いて吐き出しておきます。。

これも続けて見ました↓

1パック200円で買える卵。
毎日食べられるくらい安い理由。

理由の一つは、人件費の安い国にコストを払わせていること。

家畜の飼料原料であるトウモロコシや大豆は、ほとんどを輸入に頼り、その生産は人件費の安い国(ブラジル、アフリカなど)で行われている。

それらの国では、豊富な作物が生産される一方、国民は飢えている。

家庭ではこんな光景が繰り返される。

晩に子供が空腹に耐えかねて泣くと、母親は鍋に水を入れてかまどの火にかける。
その鍋に石を入れて煮立たせ、子供に言うんだ。

「待っててね、もうすぐ夕食ができるから」

そのうち子供たちが泣き疲れて眠るのを待つんだ。これがどの家庭でも何千回と繰り返される。

ありあまるごちそう、より

作った作物は誰が消費するのか?

作物は先進国に輸出され、家畜の餌に使われる。

安い労働力にコストを払わせ、
1パック200円の卵ができる。

商品になり、売れ残りは大量に廃棄される。

***

ブロイラーは産まれて約8週間のヒナのうちに出荷される。
自分の意志とは無関係に勝手に身体が成長し、自分で立って歩けないほどに、心臓の成長が追いつかず心不全を起こすほどに、大きくなる。

まだヒナなのに身体だけが大きくなる鶏
一年中毎日卵を産む鶏
毎日乳を絞らないと乳の病気になる牛
多子多産に改良された豚

家畜自身に生産性を上げさせることにコストを払わせている。

***

原生林1平方メートルの価値は1セント。

1975年以降伐採で消滅したブラジルの原生林は、フランスとポルトガルの面積に匹敵する。(ありあまるごちそう、映画内の説明)

先進国を養う作物は、伐採された原生林の土地で作られる。

安い商品は、安い原生林を伐採し、それにより未来に起こるかもしれない未知の環境への影響にコストを払わせている。

***

世界の総生産の52%は、グローバル企業500社によるもの。
グローバル企業は利潤の最大化を目指し、安い労働力に外部化し、生産現場を知らない消費者に物を売る。

大企業は農薬や肥料、遺伝子組み換え作物を作り、

生産者は大企業から借金をして種を買う。
生産者が豊かになることはない。

消費者は商品が豊かに並ぶスーパーマーケットの裏で、生産現場では何が行われているのか、何を食べさせられているのか、知る機会を隠されている。
遺伝子組み換えなのかもしれないし、農薬まみれかもしれない、アンモニアで消毒された肉なのかもしれない。

見えるのは美味しそうで、新鮮で、健全に生産されたかのようなパッケージの写真だけ。


企業は利潤を追求し、生産者は搾取され、安心安全な食べ物が担保されない消費者。

生産現場と消費はどうやったら近づくんだろう。
めちゃくちゃ考えさせられました。。

国のインセンティブ設計もめちゃくちゃ企業に忖度しているんでしょうね。
国民が豊かになるために国はあるのだと思っていた(思いたい?)のですが、資本主義と豊かさ(≠物質的な豊かさ)はやはり相容れないのでしょうか‥

とりあえずできることを考えてみる
・購買で有機農業を応援する
・生産者から直接買って応援する
・無駄買いしない
・消費の早いものは賞味期限の短いものを選ぶ
・地産地消を購買して応援する

方向性については間違ってるかもしれないので、何が良いのか考え続けたいです。

映画はぜひ見てほしい‥!
きっと購買行動が変わります。

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