カンファランスで大切なこと
おはようございます。
昨日うっかり22歳の頃の自分の写真を見せてしまい「わかっ!」と校長に突っ込まれた「あお@aosenn」です。切れ長の目をしていました(笑)
さて、今日は「カンファランスとは何か」ということでお話ししたいと思います。
このカンファランスという言葉は、確か看護師用語?とかで、「看取る」という意味で使われていますが、主にライティングワークショップやリーディングワークショップの本の中でも出てきます。
主に子どもの様子を観察した後に、その子の作品から、もしくはインタビューから、いろいろなことを引き出して、その様子を記録するという意味で使われています。
これ、「作家の時間」だとやりやすいんですよね。なんでかというと「作品」という見える形で書かれているからです。ボクらはその作品を通じて、その子が考えていることを見たり、その子が抱えている書く問題点を把握したりすることができます。
難しいのが読書家の時間でのカンファランスです。
これは、ボクもすごく苦労した経験があります。
1つの材料は、その子の読んでいる本です。
読んでいる本から、ストーリーを聞いてみて、どのくらい読めているかを確かめたり、普段どんな本が好きかをインタビューしたりしていました。
しかしながら、カンファランスの中身が薄いなぁと思っていたのです。
表面上のデータは溜まっていくんですが、その子がどうしたらよりよく読めるかの材料になりにくいなぁと。これは単純にボクの力不足だと思うのですが、ペア読書やブッククラブを行って、初めてわかることが多いというのも事実でした。
今回、ヒミツキチ森学園でも「ほんと作家の時間」としてライティングワークショップ、リーディングワークショップを行っています。
その中のカンファランスすることで感じたことを置いておこうと思います。
それは、その子自身を深く知ることです。
人数が比較的少ないうちの学園では、一人ひとりのことをよく見ることができます。どんな子なのか、何が好きなのか、何が苦手なのか、非常によく見えています。
たくさんの話をするうちに、もちろん、まだまだ知らないこともありますが‥その子自身を以前より深く知ることができています。
そうすると、カンファランスの際にも、看取るものが変わってくるということです。
「この子にはこういう本を進めてみよう」
ということが今はぽっと頭に浮かぶのです。
もう1つは、情報を拾いにいくのではないということ。
ある子が悩んでいたので、一緒に本を選びにいきました。
前回は、イラストからどろんここぶたを、
自分で選びました。
かわいいイラストに注目しながら、読むのが得意な子は、スラスラと読みました。読んだ後に、ストーリーをはなし、自分の思いを話し、可愛いイラストのシーンを話し、戻っていくのでした。
昨日は、前回の様子から、アーノルドノーベルの本を推薦しようとしたのですが、あまり乗り気じゃなかったので、イラストの大きさが変化する
こちらをオススメしてみました。
きっとそれには意味があるはずだ!と食い入るように読んでいました。
聞き出すようなカンファランスも大事ですが、大事なのは寄り添うこと。
その子の困り感や満足感に寄り添っていくことが、カンファランスで大事なポイントなんだろうなぁと思ったのです。
ボク自身はこのカンファランスがしっくりきているので、続けていこうと思います。
現場からは以上でーす!
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