【日記】ハンバーガー食べ比べ選手権
長崎市内にはハンバーガーを売るタイプのファストフード店が四種類ある。
果たしてどれが1番美味しいのか、気にならないか?血で血を洗う争いを(勝手に)開催したくないか…?もしかしたら仲が良いかもしれないファストフード界隈、それを引き裂く(かもしれない)わたしのアホな提案に、友達は「たのしそ〜!」とフッ軽に乗ってくれた。
折しも桜が満開な土曜日。天気にも恵まれ、海の見える公園で赤いギンガムチェックのシートを敷いてハンバーガーを並べた。
この地方都市にあるハンバーガーはマック、モス、ケンタッキー、ロッテリアである。ちなみにロッテリアは駅内に一店舗あるのみで本当に食べる機会が無い。まわりに聞いても何度かしか食べたことがないという。
路面電車を香しくしながら持ち寄ったハンバーガーを必死に両断し、ポテトを紙皿に並べる。けっこう重労働だ。
ケンタッキーは厳密にバーガーではないそうだが、それはご愛敬。
バーガー四つとポテト四袋は圧巻で、レジャーシートを占領した。友達がミスタードーナツも買ってきてくれていたので(しかも四つ)、かなりの量だ。自分たちの尻がレジャーシートから出るのもお構いなし、幸せな光景にため息がでて、ぱしゃぱしゃとたくさん写真をとった。
いざ、実食。
まずは異色のケンタッキーから。チキンフィレバーガー。バンズにつぶつぶが見えて、つかんだ感じもすごく柔らかい。
かじりつくと揚げられた鶏のジューシーさと衣のザクザク、マヨネーズのまろやかさがとてもバランスがよかった。マヨたっぷりでも衣がべしょべしょじゃないところもすごい。レタスも見た目からして良い役割を担っていた。かなり好きだ。
次にマック。今回はチーズバーガーだ。安さ第一がわかるこのテカテカしたパン!これがいい。
群を抜いて薄いがそれがまた何個でも食べられると思わせる。パンの儚さに対して牛100パーセントのパテが味が濃くて、肉を食べる為のものってかんじがする。そこにちゃんと存在するフレッシュなトマトとピクルス。なんといってもこのピクルスが他のバーガーと違うところ。この食感と酸味のアクセントが最後まで飽きさせずに食べさせてくれる。
そしてロッテリア。絶品チーズバーガー。これがめちゃくちゃ食べたくなる日もあるし、カラダが絶許する時もあるというのが後輩談。どきどきしながら断面を見て驚いた。緑がない。白黄色茶で構成されているじゃないか。バンズ、チーズソース、チーズ、パテ、バンズ。男子高校生(運動部)の弁当みたいだ(偏見)。
すでに若干の感動を覚えつつかじりつくと、まずチーズソースが口いっぱいに広がった。それがとてもうまい。初撃のインパクトに追いつくように後半を肉の旨味が支えてくる。飲み込むと、パンの甘さが後味。……うまい。これでしか満たされない欲がある。「欲しい」タイミングドンピシャでこれをぶつければストレスなんて裸足で逃げていくのが目に見えるぞ。だけど、ほんとうにタイミングが大事だ。今日わたしは意気込んで絶品チーズバーガーに挑んだからいいけど、マックのチーズバーガーの感覚で挑むと一個食べきれないかもしれない。それくらい濃厚だ。
最後にモス。もちろん王道のモスバーガー。あふれるソースで切るのが大変だった。ウエットティッシュがあって本当によかった、買ってった私偉い。
なんとか口まで運んで齧りつく。安定、ほんとにおいしい。一番バランスがとれている。ソースのトマトの間から、咀嚼するごとに肉の味が広がっていく。一見ヘルシーみたいな脳バグを起こさせて、その実しっかり肉々しい。憎い奴だ。バンズもふわふわだけど詰まっていて食べ応えがある。他のバーガーは一個では足りないけれど、モスならひとつで満足できそうだ。(とは言いつつ絶対にサイドにオニポテも頼む。)
……結論、好みはモスだった。しんどくならないのに高い満足感。ソースの喜びが他の追随を許さなかった。
だけど、ニュートラルな気持ちでの判定だ。マックでなければならないときもあるし、ケンタッキーでなければならない日も絶対にある。ロッテリアはなおさらだ。一度食べたらアレ、アレだよ!アレしか食べられません!ってなる日があるのがわかる。結局気分だよね。
今度都会に行ったときにバーキンに行ってみたいな…
そのあとドーナツも食べて腹パンパン。桜も見れて、大大大満足なピクニックだった。
他都市の人、オススメのバーガー店あったら教えてくださいな!
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