(詩)恋文
いつか
わたしが生きた一瞬一瞬に
手紙を出すことができたなら
過ぎ去ったあの
そのときどきの瞬間瞬間へと
もう忘れ去った
わたしのいた
確かにわたしがいた
それぞれの場所へと
いつか
手紙を書きたい
ひと言だけ
かきたい
「ありがとう」と
いつも
あきらめないでいてくれて
ありがとう、と
わたしから
わたしへの恋文
泣き叫びながらでも
もがきながらでも
生きることだけは
やめないでいてくれた
あの日のわたしへ
いつか
わたしが生きた
一瞬一瞬に
手紙を出すことが
できたなら
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