(詩)風の無人駅
朝の電車に遅れたら次は昼
昼のに遅れたら次は夕方
それにも間に合わなかったら
また明日……。
ここはそんな田舎駅
暇だから駅員もいない
時より近所の年寄りたちが
ホームのベンチで
錆びた線路を眺めながら
日向ぼっこしているだけ
そして老人たちすら
いなくなったら
あとは草と風と
虫たちの駅になる
時より雨や雪や
潮の香りが訪れ
夜になれば
星も降り注ぐほどの
しずけさの中
風だけが
彼らにしか見えない
夜行列車に乗って
銀河へと旅立ってゆく
ここは無人駅
風の銀河鉄道
※実はこの詩もフォローしてる方の詩から発想を得たので、本来なら返詩みたいにすべきかと、思いつつ……。相手にとっちゃ、迷惑だったり、負担になったりしないだろうか?と不安が夜霧じゃない、よぎり……結果、今後返詩はしないことにしました。以上です。
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?