(詩)やどかりと聴いた波音

海に行ったよ

空が青くて
波が行ったり来たり
誰も人がいなくてさ

ぼんやり
ひとりで見ていたよ

海に行ったよ

水平線に
船が見えたよ
手を振って
波がきらきら
鳥も鳴いてた

なんだか
眠たくなって
寝転がったら
やどかりが驚いて
ぼくの指を挟んだよ


海に行ったよ

ポスターの中の海
見ていたら
眠たくなって

お昼寝の中で
行ってきたよ

やどかりが挟んだ指に
潮のにおいが、残っていたよ

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