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漫画家とアシスタント立場逆転劇・ついに完結!~漫画家が漫画家を描く、ということ

BlackLily黒百合短編集「交換」完結しました


無料です!!

長かった…
と、いうか、ただ単に続きを描くのが遅かっただけなのですが、
やっと完結です。
最後まで書ききった…。
と、いうことは私にとって大きな喜びです。

長編を描くのは別にはじめてというわけではないけど、
インディーズですので、締め切りもなく
描いてもいいし、描かなくてもいい。

別に「はよ描け!」と誰かに脅されているわけでもなく
描いたからとて原稿料が入るわけではないので、
「だったら原稿料が出る商業の仕事を優先しなければ!生活がかかってるんだし!」という感じで。

インディーズマンガというものは、自由だけど
すべて自分次第で、
続きを描きたい、描ききりたい、とは
いつもいつも思うけれど、「生活がかかってるわけではないし…」
と、後回しになっちゃいがちなんですよね。

そんな感じで「いつか続きを描こう」と途中まで
描きちらかしたインディーズマンガが
いくつもあって、
さー、どうしたものか…といつも心の片隅で
気にはしておりました。

基本あまり漫画の感想を直接もらうことはないのですが、
たまに文フリとかで出会う人に
「BlackLily読んでます」
と声をかけてもらうことが多かったということ。
(意外と男性が多い)

それと、ウォーカープラスのインタビュー記事で
取り上げてもらったのも、この「交換」です。
自己満足のために、仕事ではなく
趣味で書き始めた「交換」だったのですが、

「続き描いたろうやん!
完結まで描ききってやる!!」

と、なんだか責任感が生まれ燃えてきたので
スーパーホテルやアパホテルに泊まったりしたときに
集中してネームを描いて
あとは仕事が終わってからの空いた時間に
原稿を仕上げていきました。

この作品はやっぱり特別思い入れがあって、
描くことによって自分自身を慰めてあげるような
認めてあげるような
癒すような効果がありました。


長年「売れない」漫画家として生きてきた自分…。

でも、どうしてもどう考えても
私は漫画を描き続けたいし、
漫画家であり続けたいし、
いつでも物語を考えていたいし、
サスペンスとかミステリーとか、オチのあるどんでん返しが
好きだし…

今まで本当に描きたかったことを
すべて却下されたり否定されたり
せっかく描いたプロットやネームを
編集者の指示でほとんど書き直すことが
多かったり
直して直してわけわかんなくなって結局ボツにされたり

自分の思いを届けるための漫画なのに
その思いさえ描かせてはもらえなかった
という悔しい気持ち


そんな自分のすべての気持ちを書き残した作品なのです。


あと、こういう長い話を描いていると、
キャラクターは自分勝手にしゃべってくれるし
行動してくれます。
自分でも「ええっ?」て思うようなことを
喋り出したりするので
そういうのが漫画を描いていて
最もおもしろいところです。






私が言ってんじゃないですよ、すみれ先生が言ってるんですよ



設定は結構無理がある…ていうか
むちゃくちゃです(笑)

まず、女しか存在しないという世界。
時代設定も、平成初期のようなのに
スマホ使ってたり…。
めっちゃ無理がある(笑)

でも、そういう無理のある多少強引な設定は
勢いのある昭和の少女漫画のようで
好きです。書いててたのしい。
(商業では絶対描かせてもらえない設定と内容)

もう…ほんとに…

趣味なんで…

ギャグ漫画として読んでいただいて結構です!


こういう昭和の少女漫画のノリのストーリーは
また描いていきたいです。
このシリーズの中にひとつだけ
江戸時代編という冗談で描いた短編があるのですが、
その続きが描きたい。

百合+ミステリー(サスペンス)+江戸時代
って、なんかワクワクします。
(歴史ものは苦手だけど、時代劇は好き)








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