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【読後感想】第66回 群像新人文学賞『ジューンドロップ』夢野寧子

2023年
 泣ける本
 純文学
 75 点
 3.0 h

読み終わって、うん。心情・情景、色々と丁寧で、うめえ。そして構成ね、完成度高ええ!!と思ったわけですわ!
(But!100%いい意味で言っているわけじゃないけどね!)

以下は既視感があるかもしれませんが、書かずにはいられないので、許して下さい。お付き合い願います。書きます(一部コピペです笑)。

かくいう僕は、『境地』という小説を書いて、この賞レースに応募した。
先月の文學界でも、同じことを書いたね。そして、この見出し画ね笑
どうですか、こういうのww

そうですね、
文學界に応募した『羨望』はかなり自信があった。が、『境地』は前に話したことなんだけど、かなり荒唐無稽な話なんだよね。そしてね、選評委員に町田先生がいたから、出した。という話だ。受賞できなかったのは残念だ。

はいはい、くどいかな笑
だんだん、今回の群像新人文学賞って、たしか『境地』って作品だったっけ、なんて思わせたら僕の勝ちだ笑
今回は叶わなかったけど、「青村春文」って名前だけでも覚えてくれたら嬉しい。いつかきっと、うん、絶対に、獲るぞ!

はいっ、いったんは現実にカムバック(さすがに同じフォントサイズで書くのは気が引けますね汗)。

とにかく僕の代わりに彼女が受賞した。おめでとう。それに、今年は当選作は2作で、もうひとつについては昨日書いた。それも読んで欲しい。貼っておく(上手く貼れたかな、色々試してみる)。

率直に、僕はあんまり好きじゃない。こういうの。
でも芥川賞獲るかもなーとは、思ったりしました。

です・ます調で書かれて、なんだこれは日記か!
とか思って、変な感じだなあ。うーん。
正直なところ、この書き方はね、あんまり読んでて気持ちよくない。少し、気持ち悪いくらいだった。

前回同様、マーカーを引いた。でね、この作業はね、少し自分を嫌いになりそうだ。否定的は批評家みたいじゃないか。なんかね、本来はさ、これからの文芸の世界で活躍する期待の新人に対してするのは、粗探しなんかじゃない、逆だよね、いいところこそ探すべきだ。

でも、僕は、最近少しレベルアップした気がする。それは、マーカーを引いて探すことをしたからだ。このあと、自分の書いた小説に対しても、客観的に読める力が、少しは向上するだろう、そう思ったからだ。

私見だよ。小説はさ、書いたら読み返すでしょ、これが面白くってね、なかなかねえ、校閲とでも言おうか、それが、自分が可愛くてか、とにかくムズイ。だからさ、大切な能力ってのは、自分で書いた小説をさも他人が書いたものとして読む力なんだよね。で、容赦なく、ぼろクソに赤入れるのが大事なんだ。

もちろん、ここで僕が下でふれることも、てんでズレたツッコミなのかもしれない。でもね、少なくても僕には引っかかるのよ。と同時に、僕は、気をつけようと思った。塩梅が難しいが、ダメとか言っているんじゃない。という話です。伝わるかな笑

と、ほんと、多いけどさ、ま、純文学書けばありがちだけどさ、コロナの話はもう嫌だね。飽きたな(これはただの愚痴です笑 それに本作がコロナにフォーカスしているわけではない。ただ、情景描写のなかで、どうしたってその影が見え隠れするだけの話)。

ええと、16歳の女の子が語る。母親は不妊治療中。で、友達も含め、みんな色々とある。
あれ? これってレアな2人称か!?
とか思った。
いつの間にか「あなた」に語りかけてたよ汗
でも構成が良くって、最後まで読まされるし、最後までちゃんと読んでよかった。が、けどさあ、というところはある。
そうだね、僕はこんなに上手に物語を紡げない。
それは確かだ。

また雑に語った。ここからは読んだ人にしか分からない話をする。マーカーで引いたところ、マニアックの話を。そして前回同様、もうあらすじ的な話はしない。

① (まあ、実際他人事なんですけどね)

群像2023年6月号『ジューンドロップ』夢野寧子 046 下段 1行目

② (そうすれば、ちょっとはプリーツがましになるかと思ったんです)

群像2023年6月号『ジューンドロップ』夢野寧子 049 下段 1行目

③ 食卓には毎日、ワカメの酢の物やひじきの煮物が上がるようになって、一方おやつからはチョコレート菓子が徹底的に排除されるようになりました。前者はマグネシウム不足が頭痛の原因になるからで、後者はカカオが頭痛の誘発する懸念があるからです。

群像2023年6月号『ジューンドロップ』夢野寧子 052 下段 11行目

④ お地蔵様にもカルピスを飲ませてあげたかったんです。

群像2023年6月号『ジューンドロップ』夢野寧子 053 下段 12行目

⑤ (昨日は一日中、母はパジャマで過ごしていました)、わたしと父の茶番ーそう言えばパパったら、今朝もみそ汁の鍋を噴き零したんだよ。おかげさまでコンロがピカピカになりました! ちょっと、開き直んないでくれる?ーに笑う余裕さえありました。

群像2023年6月号『ジューンドロップ』夢野寧子 054 下段 9行目

⑥ 父と一緒に道化を演じることにも飽き飽きとしていました。

群像2023年6月号『ジューンドロップ』夢野寧子 055 上段 20行目

⑦ 文字盤に数字がついていないタイプのため、ざっくりとしか時刻が把握できないのが唯一にして最大の欠点でした

群像2023年6月号『ジューンドロップ』夢野寧子 060 下段 7行目

⑧ (近頃父はずっと残業続きでした)

群像2023年6月号『ジューンドロップ』夢野寧子 064 下段 18行目

⑨ 全くおべんちゃらもいい所でした。

群像2023年6月号『ジューンドロップ』夢野寧子 072 下段 16行目

⑩ 淘汰というより、生体恒常性(ホメオスタンス)に近いと思いながらも、

群像2023年6月号『ジューンドロップ』夢野寧子 076 下段 7行目

上から説明する。とりあえず10個もあったので、番号つけした。
①:小説で、( )って、それあり!?しかも使い方が思ったことの補足的なんだよな。うーん、たしかに僕も使ったことあるよ。でもそれって、場面説明にプラスみたいな、
・・・あっ、こういう読まれ方するのか、そういえば、少なくてもこういう場所では、なんなら多用している。でも、使い方は気をつけよう。そう思った。勝手に〆て終わります笑
②:①と一緒っす。
③:ああ、今なら、なんとか理解できるな笑 でも、とにかくここの「前者」の説明が、というかセンテンスとして、かなり読めなかった。
④:ほんまか!?
⑤:ごめん、なんて書いてあるのか分からん汗
⑥:うーん、パンチなのか、⑤と繋がっているのか、よく分からない。
⑦:いやいや、わかるでしょ!待ち合わせ、6時30分だよ。わかるよね!
⑧:あー①②と同じだけど、これこそ、まー。そーか、日記ねえ。これはいいか、いや、ほかにも( )案件、いっぱいあるんだよなあ。
⑨:高2、そんな言葉使いしますか!?
⑩:高2、そんなこと思考しますか!?

ズレた意見かもしれませんが、僕には気持ち悪い違和感が残りました(書きながら、勝手に納得したようなこともありましたが笑)。
↑これが、僕の( )の使い方です。
待て、一緒なのか笑 日記ねえ。迷子になっていますww

ほんとうはもう少しある。でも、さすがに疲れた汗 このくらいにします。

勘違いしないで欲しい。75点だ!悪くない点数です。色々あるけど、また好き嫌いはあるけどさ、よく出来てて、面白かった。いい純文学だった。 

前の記事では同じく第66回 群像新人文学賞の『もぬけの考察』村雲菜月について書いています。よかったら、そちらも読んでく見て下さい。

最後までに読んでくれてありがとうございます。
また次の記事も読んでくれたら嬉しいです(過去記事も)。それでは。

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