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塾では教わることができない、学力UPの3要素

 高校生のみなさん、そして高校生のお子様をお持ちの保護者の方や教員としてお勤めの方。今回は、塾が教えてくれない学力を上げるために必要な3つの要素について、お伝えしたいと思います。

<はじめに>

 私は、前職で予備校の校舎長として働いておりました。そこで様々な生徒と出会い、喜びも悔しさも生徒と共にたくさん感じてきました。そんな私があえて言います。塾に全てを委ねることは危険です。なぜなら、どんなに環境や教材が良くても、それらを徹底的に使いこなさない限り合格は見えてこないからです。
 事実をそのままお伝えすると、高校1年生から塾に通っているのに成績が一向に上がらない生徒を何人も見てきました。一方で、部活動が忙しく高3になる直前で慌てて入塾した高校生が、第一志望校に合格することも珍しくありませんでした。
 では、前者に無くて、後者にあったものは何なのか。それを探ったところ合格に必要不可欠な要素がありました。しかし、情けないことにこれらは塾で生徒に教えていることではありませんでした。おそらくどこの塾でも確実に聞ける話ではないと思います。
 今回はこれを3つにまとめました。以下が具体的な内容となりますので、是非参考にしてください!

学力UPの3要素
その1 勉強をルーティンワークにする

 勉強が好きという人はいません。少なくとも多感な時期の高校生には、まずいないでしょう。それでも勉強をしないと志望校には合格できません。では、本音ではやりたくない勉強を継続的にやっていくにはどうすればよいのでしょうか。
 その答えは、習慣化です。歯磨きや入浴を「やる気を出して」する人はいないでしょう。いちいち考えなくとも、「そういうもの」として自然に行うはずです。何なら、やらないと気持ち悪いくらいの方もいるでしょう。それと同じ次元に勉強を持っていくことができれば、いちいちやる気を出さなくても勉強をするようになります。

 では、実際に習慣化するにはどうしたらいいのか。そのポイントは2つあります。まず、やる時間を決める。「何時に何の科目の勉強をするのか」を決めて手帳やリマインダーに残します。そして、その時間になったら粛々と勉強する。これをまず1週間続けます。1週間出来たら次は1ヶ月を目標に取り組んでみましょう。1ヶ月やり遂げたときには相当な達成感と、辞めたら後悔するという恐怖を味わうことができます。
 次に、最初は緩めに設定する。これができない人がとても多いです。計画を立てているときは大抵はりきっているので、興奮して無茶な計画を立てがちです。しかし、それでは破綻しやすく「やっぱり私は勉強できないや」と勉強しない言い訳のこやしが増えるだけです。
 最初は「学校へ行く電車の中で、必ず単語帳を2ページ進める」でも良いと思います。それができたら次の目標、できたらまた次の目標、と小さな成功を積み上げていく。そうしていくと「私、案外できるじゃん」と自信が付きます。そして、ハードな勉強にも耐えられる地盤のもととなるのです。

学力UPの3要素
その2 目標の明確化

 勉強をしなくてはならない。習慣化して、取り組もう。そのために計画を立てよう。しかし、取り組んだ先に得たい結果をはっきりさせないと、計画の立てようがありません。得たい結果によって、必要な勉強量や内容は大きく異なるからです。
 そこで、できれば高1・高2の早い段階で目標を定めましょう。そのためには、大学のオープンキャンパスに足を運んだりホームページを覗いてみたりする必要があります。そもそも学びたいことがはっきりしない場合も珍しくありません。そんな方は、まず自分の好きなこと、ものを洗い出してみましょう。そして、それをなぜ好きなのかできるだけ深く掘り下げてみましょう。目標を見出すきっかけがつかめるかもしれません。

 また、目標は大きなものから小さなものまで細かく立てましょう。例えば「第一志望校合格」という大きなものだけでは先が長くて辿り着く前に力尽きてしまいます。そこで先ほどの目標に加えて、「合格するために、高3の夏休みまでに基礎を固めよう」という中くらいの目標を定め、さらに「英語は9月にはセンター試験で8割取れるようにしよう」「そのためには、7月にはセンターの過去問を解くようにしよう」「夏休みに毎日英単語を○ページやろう」とさらに小さく細かな目標を散りばめます。すると、小さな目標を一つ一つ達成することで合格までの道のりを進んでいる実感がわいてきます。
 もちろん、計画は必ず塾のスタッフや学校の先生に見せるようにしましょう。少なくとも自分よりも受験を戦い抜くうえでの知識があります。そこでアドバイスを受けて修正したら、最高の合格へのロードマップが手に入ります。あとはこれを習慣化して粛々とこなすのみです。

学力UPの3要素
その3 自己肯定感を高める

 これはおそらく、あまり指摘する先生や塾のスタッフは多くはないと思います。しかし、自己肯定感を高めることは、勉強、いやあらゆる物事の根底にあると私は思います。自分がどんな状態でもかけがえのない素晴らしい存在だと信じて疑わなければ、「失敗を恐れる必要はない」と思えるでしょう。そのため、勉強でミスをしようと必要以上に落ち込まず、次に生かすことができます。しかし、この自己肯定感が低いと、失敗を恐れる、つまり問題を間違えることを恐れるようになります。私がまさにそうでした。

 私は大学受験のほかに中学受験を経験しています。その時に父親から算数を教わっていたのですが、毎日「お前は頭が固い」「何でこんな問題を間違えるんだ」と厳しい口調で言われ続けました。当時私は学校でいじめを受けていました。毎日自分を否定され続けていました。当然自分のことを好きになれるはずがありません。自分がダメな奴だと思っているときに、父からネガティブな言葉をシャワーのように浴びせられました。私は、ミスをする=自分を否定されると勘違いしてしまいました。本当は私ではなく、私のミスを否定しているのに、です。
 それが高校生になっても治らず、私は大学受験に臨む直前の1月に「すでに解けるようになっている問題ばかり解く」ようになっていました。ここで自分の苦手と向き合っていたら、手の中から滑り落ちた第一志望校が引っかかったかもしれません。
 そんな経験をしているからこそ、声を大にして言います。自己肯定感は、3要素の中で最も重要です。実際志望校に合格する生徒は結果が出る前から堂々としていたものです。あるとき、志望校に合格した生徒に合格の秘訣を聞くと、こう返ってきました。
「自分のやってきたことに自信がありました。それから、やれるだけやった自分を、結果がどうであれ一先ず受け止めようとも思っていました」
その力強さに私は圧倒されました。これが望む結果を手に入れる人の心構えなのか。
 その一方で、私は今でも自己肯定感の低さに悩まされています。人の痛みが人一倍わかるという恩恵もありますが、正直自分をポジティブに受け入れられたらもっと楽しい日々を送れるのかなと考えることもあります。今、自己肯定感を高めるために習慣を変えたり思考回路を意識したりと、自分を使って実験しています。結果が出たらまた具体的な行動を交えて文章にしたいと思います。

<おわりに>学力UPの3要素

 以上が、学力を上げるために外せない3つの要素です。最後の自己肯定感は具体的なアドバイスができず申し訳ございません。それでもあえてお伝えしたのは、生徒を見てきた経験から私自身がはっきりと確信していることだからです。勉強の習慣化、目標の明確化、そして自己肯定感を高い位置に持っていくこと。以上3つを大切にすれば、間違いなく悔いのない大学受験になると思います。最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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