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この本になろうとしてるおばけ。 (日記)

気候がいいからか知らない。やたらと色々書きたい病になっている。

最近また1000字程度の話を書く感覚を取り戻してきたので、調子にのってなんでもショートショートにしようという試みをしている。
熟考されていないものは間違いなく出来は粗いのだろうけど、私ひとりで作るものには時間をかけようが、閃きで投稿しようが、大差ない気がする。(長編を書く時は、頼れる人に助言をお願いしている。人に矛盾を探してもらいながら、粗い部分を滑らかにしていく作業はとても楽しい)



カフェにて。
今、私の後頭部辺りに赤ちゃんがいて、私のつむじに向かって何やら話しかけている。
いつものカフェで、いつもの席に座れなかった私は、久々に後ろに誰かがいる席に座って、頭頂部を監視されている。



『うたうおばけ』

どなたかの記事で、紹介されていて気になったこの本を購入した。
その方が「私はこの本になりたい!」のようなことを仰っていて、この本がというよりその感覚になりたいなと思って取り寄せた。
初めの方を少し読んでみて、良さそうな予感。読み進めてみて、『この本になりたがっている自分』に気づく。
読み終わった感想が『この本になりたい!』ではなく、誰かの感想に影響されて『この本になりたがっている』滑稽な自分に気づいて、なかなか恥ずかしい。そんな私を見下ろし続ける後ろの席の赤ちゃん。(今は泣き始めて帰ってしまった。私のつむじが面白くなかったのかも……)




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