1週間あってもじっとしてられない北海道①函館編
私たちにはしてみたいことがあった。
できるだけ長い期間、北海道に行っておいしいものと美しい景色を堪能しつつ“のんびり”過ごすこと。
しかし、そんな長期の休みを取るのはなかなか難しい。
そんな時に私たちに来るチャンス、慶弔休暇5日間。
どこへ行く？という話をしている中で、航空券が安く取れたことや時期的にもちょうどいいのではという話から、前々から夢見ていた北海道1週間旅行が決定した。さて、北海道は広い。どこへ行こうか。
“のんびり”過ごすという願いとは裏腹に、行きたい場所、やりたいこと、食べたいものが出てくる。そしてそれは北海道の各所に散らばっていた。
削れない。全部行っちゃう？1週間あるんだし。
そして私たちは1週間、ほとんどのんびりすることなく北海道を運転することになるのであった。
新千歳空港から函館へ
結婚式の翌々日。まだ散らかった部屋を見てみぬふりをして家を出てきた。
彼の会社では結婚式と連続してしか、慶弔休暇を取得できないということでこのようなタイトなスケジュールとなっている。
1日くらい休もうかなと私が思っていたら、彼はじゃあ先に北海道行ってるわ‥と言ってきたので、私も意を決して予定を詰めることにした。お互い旅行はできるだけ長くその場所に滞在したいということで、前乗り派だ。
正午ごろ空港を発ち、新千歳空港に到着したのは14時ごろ。
レンタカーを借りて、私たちの北海道旅行がスタートした。
最初に目指すのは函館。初っ端から高速を使って4時間弱のドライブだ。
目指すは函館に行く一番の理由である「ラッキーピエロ」。
私の見ているYouTuberさんがお気に入りということでずっと行ってみたかった函館のご当地バーガー屋さんだ。札幌とかにあればよかったのだけれど、函館にしかないようなので気合いを入れていく。
高速道路を運転していると、ポツ！ポツ！と窓ガラスに当たる音が。
最初は鳥のフンが落ちたのかな‥と思っていたけれど、後々虫が体当たりしているということを知った。
窓ガラスは当たった跡だったけれど、車から降りたあと、車の前面が真っ黒になっているのを見てゾッとしたのであった‥（今まで自然の中を運転したことはあったけどこんなことは初めてで2人とも北海道旅行の中での衝撃的な出来事No.1となっている）
‥と、怖い話から始まってしまったが、17時ごろ無事ラッキーピエロに到着。
遅いおやつでもあるし、早めの夜ご飯でもある。
函館市内にも何店舗かあるが、新千歳から一番近い「森町 赤井川店」を選んだ。
噂に聞いていた通り、なかなかインパクトのあるお店。
2人とも一番人気の「チャイニーズチキンバーガー」をそれぞれ頼み、彼はせっかくだからと「ラッキーチーズバーガー」も頼んでいた。
チャイニーズチキンバーガー（¥420）はシャキシャキのレタスと、甘辛い鶏の唐揚げが挟まれたボリューム満点なバーガー。
さすがは北海道。レタスが新鮮でおいしい！鶏の唐揚げはびっくりするほど大きいし、3つくらいごろっと入っている。どちらも北海道産という素材へのこだわりも推せる。
マヨも入っていてジャンキーなのに、くどくなくてぺろっと食べられてしまう。
もう一つのラッキーチーズバーガー（¥450）もチーズとパテが挟まれていてすごいボリューム。トマトのフレッシュさが嬉しい。
驚いたのは、パテがデミグラスソースだったこと！マヨネーズが何かの間違いかってくらい入っていた。別添えされてる‥？って二人で顔を見合わせていた。
今思い出すとまた食べたくなる‥。
でも函館は遠い‥。
ラッキーピエロに行った方は思い出すたびにこの禁断症状に悩まされるのであろう。
そこから1時間ほど車を走らせれば、函館の街に到着。
ホテルフレックスステイイン函館にチェックイン（3000円くらい / 1人）。
長時間の運転に流石に疲れ、しばらくベッドで休憩。
お腹はいっぱいだったが、せっかくなので函館グルメを食べに近くの居酒屋さんにいくことにした。
事前に目星をつけていた「大衆居酒屋 魚さんこ」へ。口コミに予約必須と書いてあったので大丈夫かな、と心配していたがすんなり入ることができた。
通されたのは2階の掘り炬燵席。旅行中と思われる親子やサラリーマンで賑わっていた。
とりあえず、ビールということで瓶ビールを2人で分ける。
お通しの煮物がもうおいしい。お漬物も箸休めにぴったりだ。
そして、函館の名物でありこのお店の名物である“活イカ”を注文！
しばらくして店員さんが、「今からこちらのイカを捌きます‥」と丁寧にイカを見せにきてくれた。2人でお願いします、とにっこりした。
運ばれてきた活イカはなんと目玉付き！新鮮ということで、それに付随して卵や吸盤、嘴など普段食べない部分も食べられるとのことだ。一番驚いたのが心臓。なんと、まだ動いている‥。心臓は彼にあげた。
目玉は塩味で、少しコリッとした食感が。ちょっとドキドキしたけどいい経験になった。イカのお刺身は甘くてトゥルンとした食感がとてもおいしい。
そして、今が旬のアスパラ。その中でも極太ホワイトアスパラのバター焼きなるものがあったので注文した。今回の北海道旅行でアスパラを食べるという目標があったので早々に達成。ジューシーで甘くて、美味しかったなあ。
そして、ほっき貝のバター焼き！ほっき貝って北海道でしか食べない気がする。アスパラとバター被りしてるけど、アスパラは香ばしいさ、ほっき貝はコクと旨味が楽しめて最高。
お刺身なんか食べたいね、ということで、気になるけど高級魚だった”きんき”がお刺身ならお手頃で食べられそうだったのでそれにすることにした。調べてみるとちょうど旬の時期だった。脂ののった上品な白身で思わず日本酒を追加。
お猪口は千歳鶴だけど、頼んだのは「函館奉行」。すっきりとした後味で食中に飲むのにぴったりな日本酒だった！
そして、最後にはあら汁のサービス。
嬉しい‥
なんならこれが一番美味しかった説ある‥！！
ホテルに帰り、
ちゃちゃっとお風呂に入り、就寝。
2人とも秒で眠っていた。
函館の朝
朝、彼が先に目覚めて着替え、じゃあ行ってくるとまだ寝ぼけている私に声をかけた。私がよろしく‥と言う。
彼が朝一番に向かった先は、お寿司屋さん。
9時半からのオープンに向けて、入店前に記名ができるのだ。起き次第向かう予定だったが、彼が行ってくれるというのでお言葉に甘えることにした。まだ時刻は7時半。
帰ってきて名前書けたよー！との報告が。
2番目だったそう。
最大限の感謝を示しつつ、のんびりチェックアウトの準備をした。
時間になり、向かったのははこだて自由市場の中にある「すし雅」さん。
市場の通路に面したわずか4～5席しかない小さなお寿司屋さんで、一巡目に入れないと待ちそう‥ということで朝（彼が）頑張ったというわけである。
無事、開店と同時に入店。一緒に常連らしきご夫婦のかたが座り、セルフのお茶とサービスの海老の味噌汁を注いでいる。
なんと、私たちの分まで用意してくれるので、慌てて立ち上がり連携プレーで全員分を用意した。
注文は紙に書いて渡す方式。
彼は盛り合わせを、私は単品でオーダーすることにした。
お寿司を待つ間、味噌汁を飲むと驚きの美味しさだった。
函館はまだまだ寒く、体が温まるのと同時に、エビの旨味と出汁が染み渡る。
もうこれだけで（彼が）朝頑張った甲斐がある。
こちらは名物（？）でもあるタコ頭（なんと80円！）名前の通りタコの頭なのだが、甘だれが塗ってあり、タコも柔らかくておいしい。
イカ。だいぶ感動。甘くてねっとりとした食感。上にちょこんとのってる生姜も憎い！
ゲソ。（最初はイカタコばかり。笑 こちらも80円）食感があって楽しい。海苔の風味も最高。
サーモン。脂ののったサーモンをよく食べるのだけど、こちらは脂は少なめ。だからこそ身の味の濃さ、美味しさが引き立つ。なんだこれは、函館の本気は恐ろしい‥
カニ。もう語彙力なくすよね。蟹味噌が乗っているのよ。
あーーもう一回食べたい。函館行くか‥。
こちらは彼が頼んだいくら。てっきり軍艦で来るかと思いきや、ミニ丼でした。宝石だった‥。一口もらったけど、口いっぱいに幸せが広がった。
海老。みんなが頼んでいてあまりの輝きに思わず注文。
色味が可愛い。そして甘くてとろける。甘エビじゃないのに、甘い。
チュンチュン。調べてみたらカワハギだそう。挑戦！ということで注文したらトップくらいにお気に入り。肝が乗っていて、それがまたなんとも言えない美味しさ‥❤︎
穴子。どうしても食べたくて注文！魚用グリルで焼いて、タレを塗って丁寧に仕上げてくれた。人生最高峰の穴子だった。パリふわっ、タレの旨味にもうノックアウト。
ネギサーモンの軍艦だったかな？海苔が美味しかったから軍艦を頼みたくて。やはり間違いない美味しさ！
最後まで幸せ気分だった。レベルが高すぎる。そしてお会計ひとり2000円弱くらいでコスパも最高！函館にきてよかった‥。
その後、駅中にあるスナッフルスへ。函館で有名なお菓子で、チーズオムレットが人気なんだそう。ばら売りはしていなそうだったので、プリンの上にチーズオムレットが乗ったスイーツを半分こすることにした。
車の中でおやつタイム！濃厚なチーズの風味、ふんわりとした生地がおいしいチーズオムレット、その下には濃厚な牛乳の風味が感じられるなめらかなプリン。
私は特にプリンに感動した。北海道旅行の中でも一位を争うスイーツだった。
お寿司とスイーツで気合いを入れたところで、ここから最長ロングドライブが始まるのであった‥！
続く
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