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(Apple Books)「羅生門」「蜘蛛の糸」芥川龍之介

僕はどうも、芥川龍之介のイメージと言ったら、羅生門です。
「えらく説教くさい話だな」と子供の頃は思いましたが、うーん...深すぎる。
結局僕が感じたのは死体から剥ぎ取るのはダメで生きてる悪人からは奪い取った主人公が、どうも好きになれませんでした。
僕は老婆の言ってることのほうが共感できるし、ばーさん髪抜かないと生きていけないのに。
と率直に感じました。
なんか、学校の感想文だったとしても稚拙な感想しか書けなくてすいません。
死体から髪を抜くことの悪さがあまり共感できなかったんです。
死んだら皆ただのモノだと僕は思ってます。
うち、猫が死にまして。
魂が抜けた猫は、もう今までのあの子じゃないんだなあと死体を見て思いました。
もしも主人公が、僕のように死体の事について思い入れが強かったら話はまだわかりやすい。
死体の髪を抜く。生前は嘘をついて生きていた女。老婆とは知り合い。でも、主人公は正義と思って怒りを感じている。
どうしてダメだったか。
宗教上の問題のような気がします。
僕は宗教はどうも苦手で、キリスト教も仏教もあんまり好きじゃないです。
この主人公は多分...死んだ人は触ってはならない。という考え方が強かった。老婆は僕と同じで死人はモノと思える人だったんだろうか。
あんなに迷ってたのに生きてる人から奪うには躊躇うどころかしたり顔で奪っていきますね。
不思議な話でした。
なんだかんだ人間臭い。
芥川龍之介、次は有名作たて続きで
「蜘蛛の糸」について。

Apple Booksだからだろうか...短すぎでは!?
この時代ショートショートないですよね?
確かこの間本屋で見かけた蜘蛛の糸は確かに薄かったけど、他の作品も入ってるんだろうか?
とにかく短くて呆気なく終わりました。
しかし蜘蛛の糸を垂らしている蜘蛛はどう考えてるんだろうか。とか考えました。
助けてくれたお礼とかだったら蜘蛛的には残念ですよね。
お釈迦さまがまあ、決めたことで結局糸は切れるけど、この大泥棒が地獄に居たのはそもそも大泥棒だったからであって、上に這い上がったところですぐに地獄へ戻りそうなのに。
ぬか喜びですね。
しかし地獄は行きたくないなあ、と思いました。上の方もあんまり行きたくない。
蜘蛛は結局カンダタが(ドラクエ!?ってちょっとなった)逃してやった後死んだんだろうな。
寿命を全うしたんだろうか...

次は芥川龍之介は「鼻」を読みます。
河童が今のところ一番好きかな。

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