心理学を通してなにを届けたいか?【研究者日記】
ふと時間ができたので、じぶんがしているこのnoteでの情報発信やYouTubeばっちこい心理学のことを振り返って、「わたしがこの活動を通してどこに向かいたいのか?」を考えてみたいと思いました。
ブリジストンさんはタイヤを販売するのではなくて、タイヤを通じて安全な社会を作りたいという理念を持たれています。
私たちの場合、心理学者、心理士なものですから、提供するものは「心理学」ですよね。そして心理学を通じて届けたいものは「豊かな生活」です。
豊かな生活とは、その人にとって不自由なく、満足して過ごせていることだと思います。マズローの欲求階層説的に考えると、生理的欲求、安心安全を土台とし、所属や愛、自己承認や自己実現の全次元で豊かさは求められますし、どこの次元でも心理学は使えます。
例えば、コミュニケーションの仕方は学校では教えてくれません。じぶんが日々暮らすなかで、友だちや大人と関わるなかで自然に身につけなければいけないものでした。
一方、どのようにコミュニケーションをとるのがいいのか?という研究はかなり進んでいて、こういったスキルを身につけておくといいよ、というものがだんだんとわかってきました。
そうすると、コミュニケーションを子どものうちから教えることもできて、その結果、子どもたちが適切なかかわりをもつことで、精神的健康も保たれるということになります。
心理主義、根性論、精神論は、数々の精神疾患を助長する場合がありました。もちろん気合いや根性、やる気でなんとかするのも人によっては必要で、それがフィットすればいいのですが、そうじゃない人もいます。
行動コントロールの大部分は、気合いや根性ではなく、行動分析学や学習心理学の観点から説明されています(詳しくは以下の書籍などが参考になります)。
うつ病の成因も気合いが足りないからではなく、脳内伝達物質や認知科学、行動医学的な観点からかなりの部分が説明できるようになってきました。
古くからある誤解が(とはいえその頃はそれが常識だったのですが)、研究的にアップデートされているのに、日本ではまだまだ間違った知識によって世界が動いています。
その他にも、ダイバーシティや誹謗中傷など、解決したい課題が山ほどありますが、どれもこれも心理学によって解決のお手伝いができると思っています。
今できること、「じぶんたちの配信媒体を使って、見てくれている人に正しい知識を伝えること。みなさんの困りごとに対して、心理学の観点から正しい解決を導いていくこと」です。
(ラジオではお便りに質問を書いてもらって、そのことについて心理学的にお答えしています。)
ゆくゆくはもう少し大規模な知識普及と、相談してくれる一人ひとりにふみこんだ心理学的なコンサルテーションなんかもしたいなと思ってます。
これから考えることは、どこの層に届けるか?子どもたちなのか、一般の人なのか、それとも専門家なのか。このことは考える必要があります。
そして、どうやって届けるか?いまはnoteとYouTubeですが、この方法も考えていかなければなりません。そして、予算の話。大規模な情報提供やエンタメ性を求めるとどうしてもお金がかかります。
そういったことをひとつずつクリアしながら、心理学を使って生活を豊かにの理念を、すこしでも多くのみなさまにお届けできるように、知識普及も、研究も、そして教育も、がんばっていきたいと思います。
幸いなことに、わたしひとりじゃなくて、ばっちこいの岩野さんをはじめ、同じような思いを持った仲間がいます。仲間とともにかならず社会にあるたくさんの課題を解決していきます!
それでは最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
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