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努力はしたくないけど、変わりたい【心理学】

福島県の医学部で学生教育をしながら、心理カウンセラーをしたり、研究をしたり、YouTubeの運営をしたりしてるあおきしゅんたろうです。

「努力はしたくないけど、変わりたいという人がいたとしたら、どのようにアプローチして未来に希望を持たせますか?」という質問をいただきました。

「努力はしたくないけど変わりたい」という気持ちは両価的な気持ちです。努力にも、変わることにも、メリットとデメリットがありますよね。

わたしは、どのように努力を捉えているかについてまず尋ねてみる必要があると思います。私が使っている「努力」と、この方が言う「努力」とは全然違う意味を持つ可能性があると感じるからです。それが具体的にどういう意味を持つのか理解すると、考えやすくなると思います。

例えば、努力をとんでもなくつらいもの、うつ状態では到底できないことととらえていた場合だと、努力をしてまで変化をすることはできないのではないかと思います。

仮にそういうことを努力というのであれば、努力をしてまで変化する必要はないと思いますし、努力をしなくても変化をすることはできると思います。

私の意見としては、努力のハードルを下げて考えるのがいいと思っています。私自身も、「努力をしたくない、頑張りたくない」というふうに考えてますし、「努力をしなくてもできることをこなすこと」に美徳を感じています。

基本的に、私自身は自分が努力しているつもりは全くないですし、私は努力したくないと思っています。それは別に努力していないからといって、今の状態から変化できないという意味ではないですし、変化をすることはできると思っています。努力よりも仕組みや環境を整えると、うまいことできることが多くあります。

毎日カップラーメンを食べるのではなく、中華屋さんに行ってみるとか、Uberを頼んでみるというのも変化です。ちょっとした変化が大きい変化に繋がることも多くあると思います。

重要なことはできる範囲内で、達成できる目標を増やすということです。もし努力しないとできない大きいことであれば、目標を小分けにして、一つずつ進めるのも一つの方法です。

目標に近づくための行動が起きているのであれば、その行動の頻度を増やす、またはその行動を半歩進める、という方法がやりやすいかなと思います。

ただ、それによって希望を持てるかどうかはわからないのですが、新しい行動が始まればポジティブなことが起こり得るという仮定はあります。それが未来の希望に少しでも繋がればいいなと思います。

それでは最後までお付き合いいただいて、ありがとうございました!

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筆者 あおきしゅんたろうは福島県立医科大学で大学教員をしています。大学では医療コミュニケーションについての医学教育を担当しており、臨床心理士・公認心理師として認知行動療法を専門に活動しています。この記事は、所属機関を代表する意見ではなく、あくまで僕自身の考えや研究エビデンスを基に書いています。

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