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行動科学が推奨する「続ける秘訣」

何かを始めてどう続けていくかについての行動科学の本を読んでいます。

心理学プラスアルファのようなことが行動科学なのですが、行動科学は広い概念で、心理学、社会学、文化人類学などが含まれるという考え方もあります。

僕も行動科学学会に入っていますが、その活動を見るとほぼ心理学だなと感じますし、認知科学も行動科学の一部であり、心理学にも当てはまります。

行動経済学も心理学の一部ですが、少し違いますよね。

ナッジ理論などは心理学と行動科学の中間のような話で、行動科学って複雑だなあと思います。

早速脱線しましたが、この本には、モチベーションを作る方法が科学的にかつわかりやすく書かれていて面白かったです。

例えば、めんどくさいけど、これはやったほうがいい大きなことを習慣にしたいときには、その行動の後に「だけ」、じぶんが好きなことをするという方法が効果的なようです。

福島で欲しい洋服が買えないけど、仙台に行けば買えるので、仙台に行く行動が起こります。東京に行って美術店に行けるから、東京に行くという行動をします。

これは、仙台や東京に行くという行動をしたときにのみ、服が買えたり、美術館に行けるという特定の行動が起こるので、多少のコスト(お金やめんどくさい)があったとしても、仙台や東京に行くという行動が生起するというわけです。

なので、散歩に行くという行動をしたい場合には、散歩した後にだけサウナに行けるようにするなどにすると、散歩する行動が起こりやすくなります。散歩してからサウナに行くという習慣を作るのが良いでしょう。

しかし、毎日散歩するという目標を設定しても、イレギュラーな日があるとできなかったというマイナスな思いが出てきて、自己肯定感が下がる可能性があります。

そういう場合に備えて、1週間に2回はパスしても良いというルールを設けると良いそうです。散歩することができればオッケーですが、体調不良や天候、予定の兼ね合いでできないこともあるので、毎日できたらより良いですができない日の自分も許してあげましょう。

こういうことを考えると、行動科学も面白いなって思います。なんらかの主催するイベントだとすると、その後に皆で飲みに行くということを楽しみに、イベントを頑張ることもできます。

私は行動科学的な方法を使うよりも、やる気や気合いでやる方で、その構造や環境設定を考えるのが面倒くさいなって思ってしまうので、ついやるぞと思い込みかけて一気にやることが多いです笑

しかし、こういったことも歳を重ねるにつれてしんどくなっていきそうなので、行動科学の知見も使いつつ、自分自身の行動をコントロールしていこうと思います。

それでは、最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!

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