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「感謝」の効果

日ごろから本当に色々な人にお世話になっているなあと思う毎日です。自分としては、世話になってるぶん、本当にありがたいと思っているのですが、昨日NewsPicksのWeekly Ochiaiのメンタルヘルス対談を見ていたら、「感謝」がメンタルヘルスに良いという話を聞き、へーなんでだろうと思ったのでちょっと考えてみました。

以下の2つの論文を読んで内容をまとめています。すごくよくまとまっていてわかりやすかった。。。

https://www.researchgate.net/publication/44581429_Gratitude_and_well-being_A_review_and_theoretical_integration

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3010965/

日ごろから「感謝」をする人の特徴

日ごろから感謝をしているかどうかを測定するためのツールとして、感謝質問票(McCulloughら、2003)というものがあります。この質問票の項目を見ると、感謝すべきことがたくさんあるという認識をし、色々な人に感謝をし、感謝を思いつくまでに時間がかからないこと、が感謝の特徴としてあげられています。Gratitude Resentment and Appreciation Test(ワトキンスら、2003年)の内容を見ると、自然や日々の暮らしへの感謝、人への感謝、感謝の量の大きさなどが項目として挙げられることがわかります。したがって、日ごろから感謝をしている人の特徴は、感謝することがらが幅広く、感謝するさまざまなことがらに目を向け、かつ感謝をする回数が多いと言えそうです。

個人的にはSlackグループの誰かが作ってくれた圧倒的感謝スタンプ好き。前向きになれるスタンプしかでてこないのがすごすぎるわ。

圧倒的感謝

「感謝」の科学的根拠

「感謝」が良いという科学的根拠はいくつもあります。日ごろから感謝をしている人は、そうではない人と比べて、その後の落ち込みが弱くなったり、不安を感じにくくなるようです。また、「感謝」をする人は、主体的に人生を過ごせたり、積極的な他者関係を築けるなど、心理的ウェルビーイングが高いことも示されています。さらに、「感謝」を増やすこと(感謝している人のことを考える、お世話になったことの作文を書く、感謝の手紙を書くことなど)は、自分の生活について記述することよりも、ポジティブな感情や生活満足感を増やす効果があるそうです(ワトキンスら、2003年の研究)。すべての研究でポジティブな結果が得られているわけではないですが、感謝をすることで、感謝した相手だけではなく、自分自身にも良い効果が得られるということは押さえておくと良いと思います。

「感謝」のエクササイズ

Sansone and Sansone (2010) では、感謝をするためのエクササイズとして以下の8個をあげています。

•感謝すべきことについての日記を書く
•感謝している人について考える
•感謝の気持ちを込めて手紙を書く/送る
•感謝の気持ちについて瞑想する(いまに意識を向ける)
•「感謝したことがらを数える」演習を行う(週末に、感謝した3つのことを書き留める)
•「ありがとう」を誠実かつ有意義な方法で練習する
•お礼状を書く
•感謝の気持ちを込めて祈る

これを見る限り、行動としてはそこまで難易度が高いものが含まれていないように思います。一人で行えることとしては、その人について考えたり、日記に書いたり、感謝した数を数えることができます。また、感謝の気持ちを手紙やメールで書いたり、お礼状を書くというのは相手がいて成り立ちますが、連絡するきっかけになるかもしれません。

また、Wood et al.(2010)では、「感謝」の技法のうち、感謝リストの作成、感謝する訪問、を挙げ説明しています。

感謝リストの作成 その名の通り、感謝した事柄をリスト化する方法です。めちゃ簡単にできます。わたしもこの記事書きながらやってみましたが、本当にすぐできますw

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オンラインでやる方法もあるみたいですね。

感謝の訪問 これは、お世話になった人に感謝の手紙を書いて、実際にその人に読んでもらうことをすると、幼少期の思い出を語った条件の人と比べて、その1か月後のうつ症状が弱く、幸福度も高かったという研究結果があるようです(セリグマンら、2005年)。

おわりにー日常で感謝を伝えようー

日常の中で、感謝を伝えるのは照れ臭いことかもしれません。そんなかたは、こころのなかで感謝したり、感謝を文字にするだけでもじゅうぶんだと思います。父の日や母の日、敬老の日、勤労感謝の日は、照れ臭い私たちに感謝をする言い訳を与えてくれる絶好に機会ですので、ここぞとばかりに感謝をするようにしましょう。

わたしが実践しているのは、メールの最初は、「-してくれて、ありがとうございます」から始める、謝罪したい気持ちになった時にこそ感謝の気持ちを伝える、相手への感謝ポイントを日々見つけるなど、ですかね。お忙しいところ申し訳ないです。とか申し訳なさがると、相手に悪いことをさせたという印象になりますからね。なかなか、日常で感謝を伝え合う機会ってないんだよなあ、と。近いうち、SNSかなんかでありがとうプロジェクトをやってみようかな。

コミュニケーションについてはこちらも良かったら♪


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