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心理学者としてのいろいろな側面 後編【研究者日記】

福島県の医学部で学生教育をしながら、心理カウンセラーをしたり、研究をしたり、YouTubeの運営をしたりしてるあおきしゅんたろうです。

前編はこちらから

そして、コロナ禍になり、新たな側面を自分自身が見出すことになる。それが、情報発信だ。

まず前提として、臨床心理士や公認心理師の職務は心理面接や心理アセスメントをおこなうことがメインではあるが、地域の方々に心の健康についての情報を届けることもその職責の1つとされている。

もともとバンドをしていたこともあってひとになにかを届けるということは好きだったのだろうし、教育的な素養を身につけたときに、「情報がひとにどう届くのか?」ということには大きな関心があった。

伝えることは簡単だが、伝わることは難しいことだ。1対1での会話ですら、伝えたいことが伝わっていないことがたくさんある。

そして、コロナ禍になり、デマ情報が流れるとともに、必要な情報からは閉ざされていくことを経験していく中で、これはだれかが情報を出していかないといけないなと考えた。

しかし、わたしはひとりで新しい行動をしていくことが苦手であるので、そんなときにちょうどよくZOOM飲み会をしていたのがばっちこい心理学の岩野卓である。

岩野さんの思いとしては心理学を届けたい、依存症の誤解をときたいと息巻いていたのに加えて、面白おじさんという側面もある。このおもしろおじさんであるついでに心理学の知識もある人間が情報発信をしたら、伝わるのではないかと考えたわけである。

ということでこのnoteのラジオから始め、YouTubeチャンネルも開設し、最終的にはその流れもあってか、おもしろおじさんは大学を退職したのである。

しかしながら、情報発信を始めてもう3年目にもなるが、伝えるということは本当に難しい作業である。内容もそうだが、対象者もそうである。

興味を持ってくれる方にはわりかしはいりやすい内容なのではないかと考えるが、本来メンタルヘルスや心理学が届いてほしい対象はそういったことでじぶんや周囲が困り得るが知識がない場合である。

そういう人にこそ届けたいなと思うが、現在のただ知識を伝えるというやり方だけではきっと難しいのだろう。このことは今後も考えていかないといけないなとおもう。

こういうように、臨床、研究、教育、情報発信と、ひとりの人間内ではそこそこやってきて、いろいろな側面をまんべんなくやるのがわたしなんだろうなと思うところではある。

一方、情報発信はエンタメ屋がやるほうが本当はよりよいものができるし、研究は研究だけに時間を割いた人間がするほうがより良いものができると思う。ひとつのことに時間をさけるのが天才だ。

おそらくわたしは今後もそういう人間になることはないし、なりたいともあまり思っていない。全方向的な万遍のなさがじぶんであると思っている。

一方、希少人材は、様々な分野のエキスパートが個人内でかけ合わさった人材でもあるという。臨床と研究にそこそこな時間をかけてきて、さらに福島に来て教育を学んだ、そしてコロナ禍で情報発信(+マーケティング)を学んだ。

そういったじぶんがこの先どこに向かうか、そしてなにものになるのかは自分でも楽しみなところではある。

最後にわたしがもう一つだけ考える必要がある側面がある。それは経営だ。

情報発信をする中でマーケティング戦略をする必要性を知り、適切なマーケティングを行うには予算が必要であることを知った。

今年の4月になって、わたしらの情報発信用のYouTubeが収益化できるようになり、広告収益やメンバーシップの収益を情報発信のための予算に回せるようになった。

またこのnoteでも出させてもらっている有料記事やサポートもいただいており、そういったところから予算はいただけている。

一方、心理学を適切に届けるためには、もう少し大きめの予算をとってきて、心理学の情報発信をしていく必要があるだろう。

そのための経営戦略はもう少し考えないといけない。

自分がなんであるかはおそらくこれからも拡散していくと思うが、拡散した分だけ他の人には見出せないようなスペシャリティを得ることには繋がっていくのだと思う。

ここにきて、最初に熱中した、バンド活動あたりも活きてくるんだろうなと密やかに考えてはいて、そこがかけあわさったらかなり面白いことになりそうと思っているのでした。

それでは、最後までお付き合いいただいて、ありがとうございました!

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筆者 あおきしゅんたろうは福島県立医科大学で大学教員をしています。大学では医療コミュニケーションについての医学教育を担当しており、臨床心理士・公認心理師として認知行動療法を専門に活動しています。この記事は、所属機関を代表する意見ではなく、あくまで僕自身の考えや研究エビデンスを基に書いています。

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