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まずはやめなくていいので、無意識ではなくて、意識的に行動しましょう【心理学者の雑学】
昨日の話の続きです。
ダイエットしたい、タバコを止めたい、間食を減らしたい、手洗いを減らしたい、人前に出られるようになりたいなど、いろいろなやめたいがあるのですが、それって条件反射的に行われているので、まずは自覚しましょうというお話をしました。
これって実は、じぶんでコントロールする練習にもつながります。
じぶんでコントロールできないことって、人間にとって不快だったり、嫌悪の対象なんです。なにかを望んだとしても、それがかなわなかったら絶望しますよね。ああしたい、こうしたいが叶わないのは気分を悪くします。
ダイエット、タバコ、間食、手洗い、人前に出れないも同じです。それをやめたいのにやめられないはじぶんでコントロールできないことに通じてしまうので、基本的には嫌な気持ちになります。そしてモチベーションが下がり、行動を起こせません。
やめようとするのは、次のステップにしましょう。そして、やめようとするのをいったんおいておいたら、自覚することに徹しましょう。
やめよう→できないはセルフコントロールを低下させます。言い換えると、食べちゃう→止められないもセルフコントロールの低下です。
では 食べたいと思っている→食べる はどうでしょうか?これは意識して自分で行動を起こせていますよね。
タバコをやめたい → タバコを吸う もセルフコントロールできていないになりますが、
タバコを吸いたい → タバコを吸う はどうでしょうか?これも意識して行動を起こせています。
重要なのは、タバコをやめるのをやめたほうがいいや間食をやめるのはあきらめろと言っているわけではなく、セルフコントロールできない状況を変えようという点です。
人間の行動原理として、セルフコントロールができる、ということが大きな影響を与えます。セルフコントロール不足はできない自分やどうせ自分なんて…に直結してしまいます。ですので、まずはセルフコントロールできる、ということを増やしていくために、行動を自覚することに徹するのがいいと思います。
できない循環を脱して、できる循環を作りましょう。
最後まで読んでいただいてありがとうございます。
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筆者 あおきしゅんたろうは福島県立医科大学で大学教員をしています。大学では医療コミュニケーションについての医学教育を担当しており、臨床心理士・公認心理師として認知行動療法を専門に活動しています。この記事は、所属機関を代表する意見ではなく、あくまで僕自身の考えや研究エビデンスを基に書いています。
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