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うつ病は生活習慣病?【心理学】

福島県の医学部で学生教育をしながら、心理カウンセラーをしたり、研究をしたり、YouTubeの運営をしたりしてるあおきしゅんたろうです。

先日の記事では、「うつ病の原因はなにか?」について考えてみました。

遺伝や身体的な要因、環境・社会的要因、心理的要因が複雑に関係しあって、うつが発生するとお伝えしました。

今日は別の側面から、うつの原因について取り上げていきます。本日は「うつ病は生活習慣病か?」をテーマに考えていきましょう。

え?生活習慣病?というように考えますよね。生活習慣病と言えば、高血圧や糖尿病など、食事や運動による影響を考えます。

実はうつ病も生活習慣が大きく関連していると言われているんです。例えば以下のような生活習慣が影響すると言われています。

栄養不足 栄養の不足がうつ病につながるという研究結果が複数あります。特にビタミンD、ビタミンB、オメガ3脂肪酸が不足すると、うつ病の症状が出る可能性があります。また、偏った食生活は炎症を引き起こし、うつ病と関連していると考えられています。

運動不足 運動すると「気分を良くする」ホルモンのエンドルフィンが出て、体調が良くなります。運動不足だと体調が良くなくなり、気分が落ち込んだり憂うつになることがあります。また運動によるからだの疲労の蓄積によって、ぐっすり眠れるようになり、その結果、うつが抑えられることもあります。

生活リズムの乱れ 交代勤務や時差ぼけが原因で体内時計や眠りのサイクルが乱れると、うつ病が起こることがあります。また、夜間に電子機器などの人工光やブルーライトにさらされると、光のリズムが乱れて抑うつ症状が出ることがあります。

睡眠不足 睡眠と精神的健康の間には強い関係があります。慢性不眠症、睡眠時無呼吸症候群、その他の睡眠障害は、うつ病と関連していることがよくありますし、睡眠の問題はうつ病の症状の1つでもあります。

という感じで、うつ病と生活習慣は密接に結びついています。

栄養不足や運動不足、生活リズムの乱れ、睡眠不足など、生活習慣がうつ病に影響することが多くあります。

ちょっと気持ちが落ち込んでるなというときには、上記のような事柄のうち、いずれかが起こっている場合があります。

忙しく暮らしていると忘れがちなものですが、生活習慣の乱れはこころの乱れを表していることも多いのではないかなと思います。

そんなときには一度立ち止まって、生活習慣を見直してみませんか?

もし、うつ病についてのさらなる知識を身につけ、適切な対処をしたい場合は以下のサイトが参考になります。

それでは最後までお付き合いいただいて、ありがとうございました!

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筆者 あおきしゅんたろうは福島県立医科大学で大学教員をしています。大学では医療コミュニケーションについての医学教育を担当しており、臨床心理士・公認心理師として認知行動療法を専門に活動しています。この記事は、所属機関を代表する意見ではなく、あくまで僕自身の考えや研究エビデンスを基に書いています。

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