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生活リズムとメンタルヘルス

福島県の医学部で学生教育をしながら、心理カウンセラーをしたり、研究をしたり、YouTubeの運営をしたりしてるあおきしゅんたろうです。

先日の生活習慣の記事では、生活習慣の変化がメンタルヘルスのバロメーターになるよというお話をしました。

メンタル不調になると、生活習慣の中心となる行動や睡眠、疲労度などが多くなったり、少なくなったりするよというお話でした。

今回は生活リズムが変化するとメンタルヘルスが変化するという話をします。

前回お話ししたのは、メンタルヘルス⇒生活習慣というようなお話でしたが、生活習慣の変化⇒メンタルヘルスという方向の話です。

まず、全体となるのは、人間のからだの生活リズムは24時間周期ではなく若干ずれているということです。

時計や昼夜がない世界に行くと、人間の生活は地球のリズムとはだんだんずれていってしまいます。ですが、わたしたちは地球で暮らしていますので、地球のリズムにあわない生活では不適応を起こしてしまいます。

ですので、地球の24時間周期に合わせた、生活をすることでこころもからだも健康でいられるわけです。

地球の24時間周期に合う生活をするためにまず必要なのは朝日です。朝日を目から取り込むことで、眠気ホルモンをストップさせ、からだがリセットされます。

それと同時に、夜になったら眠気ホルモンが出てくるためのスイッチが入ります。このはたらきによって、地球の24時間周期に人間の身体をフィットさせています。

2つ目は習慣的な行動です。特に、朝昼晩の定期的な時間に食事をとることで、内臓に備わっている体内時計がリセットされ、こちらでも地球の24時間周期に身体がフィットします。

食事以外でも、ルーティンでの行動をすることによって、この時間という認識をして、体内リズムがととのいます。

うつ病や不安症などのメンタルの不調では、体内の眠気ホルモンのバランスが崩れたりします。そして、生活習慣を保つことで、セロトニンなどのメンタル不調をおさえてくれる頭の中の物質が出やすくなると言われています。

朝日を浴びたり、ルーティンの行動によって、こういったメンタル不調を抑えてくれる働きがあります。

調子が悪いときはおっくうなものですが、ぜひ朝日を浴びる、ルーティンを戻すことに取り組んでみてはいかがでしょうか。

それでは最後までお付き合いいただいてありがとうございました。

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筆者 あおきしゅんたろうは福島県立医科大学で大学教員をしています。大学では医療コミュニケーションについての医学教育を担当しており、臨床心理士・公認心理師として認知行動療法を専門に活動しています。この記事は、所属機関を代表する意見ではなく、あくまで僕自身の考えや研究エビデンスを基に書いています。

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