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コンパッションとは何か?【心理学】
コンパッションって皆さん知ってますかね?
慈しみの気持ちみたいな感じで、人に対してのポジティブな思いをはせると、人っていい気持ちになるっていうのがあるらしいんです。
人間って、群れになっていることで自分たちの身を守ってきたという歴史があるので、誰かと繋がってるっていうことが結構重要なんですよね。
繋がるってことがプラスだと感じられることで、他者とつながる行動が引き起こされる可能性が高くなりますから。
人間って考えによって基本的に行動がコントロールされていると私は考えているんですけど、人への思いをはせることが、その後の利他的行動って言って、人に対して慈しみの気持ちを持って何かしてあげる的なことが増えるんですよね。
そういうことしてると、人間ってそのポジティブな気持ちになるっていうのがあるんです。生存するにあたって必要なことなので。
人間の本能みたいなところでプログラミングされていることに、その人への慈しみの気持ちを持つことでポジティブな感情が出てきて、それが何らかの人に対しての利他的な行動を引き起こすっていう風なのがあるんです。
それがおそらくオキシトシンベースの行動で、愛でるみたいなのとか、撫でるみたいなのとか、人と仲良くしてる時にポジティブな反応が出てくるっていうのがあるのだと思います。
その反応として人間がポジティブに考える、捉える感じになるっていうのがあるわけです。
繋がることが物理的に少ないって方とかもいたりしますし、すぐ会いに行けないみたいな場合とかがあるので、それをうまく引き出すためにコンパッションをするわけです。
セルフコンパッションは、それが自分に向いている状態、自分のことを大切にしようとする反応を出すことによって、そういう慈しみの気持ちや利他的行動が引き起こされるような脳の状態になって、それがメンタルヘルスにポジティブな影響を与えるわけです。
自分のことを慈しむような類のことを考えたりとかする、自分が幸せであるようにって願ったりすることができますし、自分の慈しみ方って色々あると思うんですけど、そういうことをすることでメンタルヘルスが良くなることもあるそうです。
僕が結構好きなのは、慈愛瞑想(Loving kindness meditation)です。
自分も幸せであるようにって風にもちろん願うんですけど、自分だけじゃなくて、他の人とかいろんな人が幸せでありますようにって、一人一人の顔を思い浮かべてですね、一人一人の幸せ、幸せとか健康でもいいですけど、願っていって、最後に世界の全ての人が幸せであるようにっていう風に願うというような瞑想です。
自分の家族から順番に思い浮かべていって、昨日会った人とか、最近パッと思い描いた人とか、そういう人のことを一人一人思い浮かべて、幸せでありますようにって願うってことができます。
マインドフルネスに結構似てるんですけどね。マインドフルネスは現在に集中するっていう方法で、頭の中がちょっと散らかってる時に、現在に焦点を当てるってことで、散らかってるところが「今、ここ、今これ」みたいな感じで集中する。
マインドフルネスにその思考の内容もちょっとプラスアルファしてあげたみたいなのがコンパッションなのかなっていう気もしますね。
ある意味現在に集中するための一つの材料として、人の幸せを願うってことで、現在集中を向けている状態ともいえるのかもしれません。
マインドフルネスにプラスして、繋がりとか慈しみベースの感情とか、そういうのを加えたものがコンパッションなのかなっていう風に思ったりします。
最初はコンパッションってなんだろう?と思っていたんですが、繋がり系とか、人間が社会的動物であるってところからコンパッションの理論が来ているって話を聞きまして、それだったら確かに効果があるんだろうなというような気がしましたね。
コンパッションは、うつ症状とか不安症状に対しても使われたりするんですけど、わたしは孤独にも使えそうだなと思っています。
社会課題として孤独の話っていうのはフィーチャーされること多いですけど、孤独に対して、脳の中で何らかの誰かと繋がってるイメージを持つことがプラスに働くってこともあるのかなとは思います。
それでは、最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!
補足情報
コンパッション(compassion)は、他者の苦しみに対する共感と、その苦しみを和らげたいという強い願望から成る感情です。セルフコンパッション(self-compassion)は、自己への優しさ、共通の人間性の認識、マインドフルネスの三要素から構成されます。研究によれば、コンパッションは心理的健康に重要な役割を果たし、ストレス軽減、自己肯定感の向上、うつ症状の軽減に寄与するとされています。
特に、クリスティン・ネフは、セルフコンパッションが自己批判を和らげ、自己受容を促進すると述べています(Neff, 2003)。また、セルフコンパッションは、心理療法の有効な補完手段としても注目されており、瞑想やマインドフルネスを取り入れた介入が有効であることが確認されています(Germer & Neff, 2013)。
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