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ダリと心理学の伝え方の俯瞰
諸橋近代美術館にてサルバドールダリの絵を見て、心理学研究者がインスパイアされた話。
私の伝えたいことやしたことを50年後の世に残すにはどう表現したらいいのか?サルバドールダリの絵を見て、50年後の私には確実に刺さったことから考えている。
ダリは自分の欲を、間接的に絵に描いて表現した。50年後にその絵を見た私は、生物の欲求的な執着が、少し距離を置いた対象への執着につながっていると、生物の根源的なことと自分の前頭葉、思考のつながりに気づくわけです。
(↑上記の絵そのものではないですが、シリーズとしてはこの絵)
表現方法はさまざまであるが、言葉で伝えられるよりも絵で伝えられるほうが理解できることがある。
原爆投下の風刺画として、きのこ雲を模した樹の様子を描く。そのなかに、アインシュタインとジグムント・フロイト(世界大戦の時代に戦争についての書簡を行った)の絵を入れ込むダリのスタイルで、その時代への思いを表現する。
自分が伝えたいことは何か?私がこだわっている一方的な情報伝達ではなく、インタラクティブ=双方向的にコミュニケーションをとることで学ぶことの表現は、一方的な伝達(講義)へのアンチテーゼ、片面から物事を見ることへの警鐘、相手視点で物事を見ること、お互いの立場に立つことで世界はもっと広がる、平和な社会ができることへの心理学×研究×教育へのテーゼである。
この側面をどのように表現したら、50年後の私に届くのだろうか?
例えば行動活性化(プラスの体験でうつ気分が改善する)だと、効果=エビデンスは研究で示すとして、その内容の良さを伝えるための表現はアートがいいのかもしれない。
どうやって表現するのかはまだわからないけれども、行動活性化を日常に置き換えて、それを言葉ではない別の形で表現するというのはありなのかなあと思いました。
心理学は実証科学ではありますが、アート要素との親和性もあるので、そこは逆に活用できるといいんでないかなと思いました。
それでは、最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!
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