ぼくとインターネット⑥
はじまり:ぼくとインターネット①
前回:ぼくとインターネット⑤
⑤では巨大なSNSの波に飲まれていく様をご紹介いたしました。
今回は音楽ゲーム(jubeat)との出会いです。
オフ会でのjubeatとの出会い
当時音MAD作者の間では東方楽曲やカービィ楽曲などが非常に流行っていた。
その中でも目立っていたのが音ゲー楽曲だ。
RED ZONEやEvansなどが異常なほどに人気だった時代である。
カービィはプレイしたことあり、東方も1回だけプレイしたことはあったが、音楽ゲームだけはさっぱりだった。
というのも当時音ゲーはそれほど主流なゲームではなかった。太鼓の達人こそやったことはあったが、iPadで気軽にできるアプリ音ゲーは当時なかった。
「音ゲー」という単語も、"乙女ゲーの略称である「乙ゲー」と分けるために「おんげー」と読む"なんて記事があったほどである。
※大昔、ダンレボと呼ばれるゲームが死ぬほど流行ったが、あれはダンスゲームである。
いつかはプレイしたいと過去のつぶやきを見ても書いてあったが、「ゲーセンは不良が行く」という固定概念がまだ残っていた。
そんな中、とあるフォロワーからオフ会をしたいと言われるのであった。
相手は人間なのか?本当に恐ろしかったのだが、機会がないと永遠に音ゲーをしないと思っていた僕は恐る恐る向かうのだった。
立っていたのはオタクだった。
そして念願のjubeatに並ぶのだったが…。
jubeatプレイ中の目の前の見知らぬオタクが
突然横を向いてプレイし始めたのである。
音ゲーしない人向けに説明をすると…
「隅田川夏恋歌」という楽曲は、サビに"濁流"と呼ばれる非常に押しにくい配置の譜面が流れて来る。
それの対策方法として(割とネタで)横を向いてプレイすると良いというのがあった。
jubeatプレイ中の見知らぬオタクくんはそれを実践したのであった。
当時僕は音ゲーマーではなかったため、一瞬何が起きたのが分からず、「オタクはマジで怖いしキモイ」となったのは言うまでもない。
色々あったが、何とかプレイすることはでき、意外と面白いんだなとなって終わった。ここで終わるはずだった。
そう、ここで終わるはずだったのである。
今回オフ会は3人で行われていた。
音ゲー経験者1人と僕を含めた未経験者2人。
もう1人の未経験者がこう言うのであった。
「カード作りたいんだけど。」
カードとは音ゲーの成績を記録できる"e-AMUSEMENT PASS"と呼ばれるものであった。
当時は既に赤色カードから銀色カードになってはいたが、これを買ってしまった、いや買わされてしまったのだった。
全ての大きな過ちである。
jubeatとの出会い(Re:)
e-passを買ったとしてもプレイしなければいいのである。
ただ、プレイしたくなる中毒性が当時はあった。
どこにjubeatの筐体が設置されているのかを調べ、そして一人でプレイしに行った。
最初こそは知っている曲だけプレイしていたが、しばらくして出会ったのがALBIDAだった。
当時Evansは知っていたが、その作者とこの作者が同じなんて微塵も思っていない。
音MAD以外で聞く初めての音ゲー楽曲だった。
これに心底惚れ、狂うようにプレイするようになった。
そして音ゲー楽曲というものにハマっていくのであった。
jubeatを飽きずにプレイできた理由が2つあった。
①知っている楽曲が入っている+譜面動画が豊富にあった
天国と地獄や粉雪、天体観測など、にわかでも知っている曲があったのが非常に救いだった。ちなみに僕はJ-POPをほとんど聞かないので本当に有名なやつしか分からない。
そして何より全曲のEXT譜面動画がYouTubeに上がっていた。
これは事前のイメトレも含め、非常に助かった。
こう考えると音ゲーのハードルは、知っている曲があるか無いかだと心の底から思う。初手弐寺なんて始めていたらすぐに飽きていただろう。
②記録魔である
昔から何かにこだわるととことん記録する癖がある。
これが非常に音ゲーとの相性が良すぎるのであった。悲しい真実である。
現にjubeat knit時代のデータが発掘できたのでここに残しておこうと思う。
なぜかプレイ回数まで記録されていた。どんだけjubeat好きなんだ?
jubeatに死ぬほどハマっていたということはこれでよく分かるだろう。
そして、jubeatはもう1つ大切な役割を果たしてくれた。
それは楽曲との出会いである。
音MADで色んな原曲に出会うように、それ以上に出会うのが音ゲーだった。
当時jubeatは200曲近く収録されていたが、楽曲の好き嫌いは確かにあった。
それでも、前の人がプレイしていた何気ない曲を好きになり、プレイにのめりこむなんてこともあった。
もう削除されてしまったが、「Are U Ready?」や「銀河」なんてまさにその類である。
だからこそ、jubeatの謎楽曲収録は凄く好きだった(老人)。
話は逸れたが、音ゲーとの出会いは偶然の産物なのである。
Twitterを初めていなければ…
オフ会をしていなければ…
カードを買っていなけば…
そして、自らゲーセンに行かなければ…
音ゲーは今でもプレイしている。
そんな音ゲー大好き人生でもっともキレる事件が発生するのである…。
次回:未定
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