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ヒカステの感想(ネタバレ有り)

久しぶりにnoteを書きたい…となったのはこちら。絶賛公演中の歌絵巻「ヒカルの碁」序の一手、通称ヒカステです。

あのヒカ碁を舞台化するってどうやって…!?ってきっとほとんどの方は感じたと思います。
現在3公演しか観ていないので稚拙な感想となりますが、ご容赦ください。まだ観劇予定はあるので随時追記します!!


(初めましての方もいらっしゃるかと思い、簡単に自己紹介を。合わないと思った方はここでお戻りください。)

・ヒカ碁の原作ファン。当時放映されていたアニメのリアタイ勢で、いわゆる世代。漫画は何周もしていますが、台詞を完璧に暗記しているレベルなどではないです。
・推しは和谷義高
・囲碁が全く出来ない。初手天元でどやぁ…して終わり(出来るようにはなりたいので久しぶりにアプリ入れました)
・普段は今作には出ていない別の舞台俳優さんを応援しており、その方がご出演される作品に通ってます。

早速本題です!以下が目次となります。
いやぁ、ほんと楽しいのでオタク全開でいきます、わーい!!!



舞台全体の感想

まず言いたいことして、
原作ファンの方は全員観るべきです!!!!!!後悔しません!!!!!

なんでこんなに主張するのかというと、冒頭でも申し上げたとおり、今回のヒカステには原作ファンとして足を運んだうちの1人でして。
小学校が終わって帰ってから宿題をして、家族とご飯食べるらへんにちょうどアニメが始まるあのアニメ黄金期…
その当時も、大人になってからも読み直すなどしてどっぷりヒカ碁に浸ってせいか(?)、原作に対しての思い入れがどうしても強く、舞台化が決まった時は嬉しい!!って気持ちと、囲碁をどう舞台で演出するのかな?キャラクターの解釈が違ったりしたらどうしよう…などぐるぐるしてたんです。
ですが、錚々たる役者さんたちだからきっと面白いってなりそう!そして歌絵巻っていうタイトルくらいだし歌いっぱいなのかな〜?生演奏ってほんと!?など、情報が増えていくにつれて期待感が鰻登りで。
いざ観に行ったらもうその期待を遥かに変える面白さでした。


現地に到着してまず思ったのが、舞台セットが囲碁だ〜!?ってこと。笑
事前に公式でも言われていたように楽器が置かれているのは想像出来てましたし、きっとプロジェクションマッピングを使用するところは予想できていましたが…まさか碁石が3つ並んでるとは、、
舞台の床も碁盤の目になっていて、あのヒカルの碁が舞台化されたんだ…と実感が湧いてきて、始まるまでドキドキしながらオペラグラスの調整をしていました。
(余談ですが、サンシャイン劇場は後方でも見えやすくて助かりました。確か碁会所もあるとかなんとか?だからここを選んだのか少し気になってます…)

話は戻り、開演。

ヒカルとあかりだ〜!!!こんな始まりだったなー懐かしい〜となってたんですが、佐為が登場した瞬間、

さ、佐為だ( ;  ; )( ;  ; )( ;  ; )佐為がこの世に甦った!!!!!!

と現世に蘇る佐為のお姿があまりにも美しくて涙が止まらず…
11日のカテコであかり役の生田さんもお話しされていたように、原作ファンは佐為の登場でもうダメですよね、、あの儚げ(←まぁ幽霊だから儚いのはそれはそう)で、女性っぽさもある美しさを演じられる方なんている…?って舞台が決まるまでは思ってたんですが、小南さん演じる佐為、完全に佐為として生きていました…佐為は幽霊だからこそ、実体としてこの世界で出会えた感動がすごくて。
「舞台だからこそ」の良さを感じられてそれがまた嬉しかったです。

具体的にどこが良かったということを伝えるためにも、ここから各キャラクターと印象に残ったシーンを中心に書きたいと思います!


各キャラクター

・ヒカル
めっちゃ歌うま!?
そして小6と中1の演じ分けがすごい…小学校6年生役ってめっちゃ大変だろうな〜って思ってたけど違和感一切なし、あのヒカルの素直でちょっと生意気な部分が前面に出ていてすごー!!
ヒカ碁って囲碁というやや特殊な題材だけれど、いわゆるジャンプらしい、仲間と切磋琢磨していく王道ストーリー的な要素があると思ってて。
なので、ヒカルのあの囲碁がもっと出来るようになりたい!ってなるにつれて、物語が進み年齢を重ねるにつれて落ち着きとかそういった風格が出てくるところがめっちゃ好きなんですよね〜
中1らしさがありつつも囲碁に対してだんだんと真剣に向き合っていくヒカルのあの姿がお芝居で伝わってきて、そして佐為はもちろん葉瀬中のみんなと成長していく様子が、ヒカ碁の物語が始まるワクワク感と懐かしさでいっぱいになりました、、
ダケさんとの1万円のやりとり、日替わりでいつもめっちゃ笑うしジジイ!ジジイ!ってめっちゃヒカルだ〜ってなったからこの後の公演もそこも楽しみだったり。

・あかり
えー可愛い!!!!!まんまあかり!!!
中のお方のお写真はお見かけしたことがありクールな印象だったので、あかりちゃんのお姿を見てびっくりしました…めちゃ声も見た目も可愛い…
あとカテコトークめっちゃ好きです…7/7ソワレの七夕回も今日観に行けて良かった!とさらに思わせていただける内容でしたし、7/11ソワレは中の方のオタクっぷりが出たカテコで笑いながらも分かる〜!!と頷きまくり。原作ファンだからこそ愛を持ったとても素敵なあかりちゃんを演じてくださってるんだな、と。
あかりちゃんのあのひたむきさというか、ヒカルにまっすぐ着いて行く姿がヒロインだな〜
あわよくば、女子囲碁部も登場して欲しかった!!し、続編で何とぞ、、、

・佐為
え、もう天才ですよね?!??!!?
佐為を演じられたのが小南さんで良かったと心から思いますし、佐為の解釈が深まりまくりでした。
さっきも書きましたが、「ヒカ碁はいつか舞台化して欲しいけど、佐為のあのビジュや特徴的な声を含め演じられる方はなかなかいないだろうな〜」って思ってたら、なんとここにいました。
あの和装、動きづらいと思うんですが所作の一つ一つも含めて佐為で役者さんってすごいんだなって感じました…
特にすごいのが、ヒカルと佐為ってミニキャラになるじゃないですか?(原作ご存知の方なら伝わると思ってます。笑)その部分まで、完全に演じ切られていたんですよね、、すらっとしているお姿は変わらないはずなのに、等身があたかも変わったかのように見えるくらい纏われている空気も可愛い!!!にガラッと変わってほんとびっくりしました。あの時のヒカルと佐為だ〜!?ってなるのすごくないですか、、
そしてアキラと刀で戦うお姿も鮮やかで。チラ見えする右耳のピアスも含めて、もう佐為がね、この世界にいるってことがほんと嬉しくて!!!!!
こうして会えた喜びで大興奮しまくりなのに、今後の展開を考えると…想像するだけで涙出てきました(情緒ジェットコースター)
カテコの糸川さんとのやり取りもヒカルと佐為に見えて…尊い〜となってました。笑
カテコトークでこんなに笑う舞台あるんだって思えるくらい、座組の皆さんの仲の良さも伝わってきて、それも嬉しかったです!!!

・アキラ
今回のヒカステのおかげで、アキラの内面や苦悩を感じられて、ヒカステにめちゃくちゃ感謝しました…アニメや原作だとどうしてもヒカル目線で進むじゃないですか?
だからやっぱりヒカルの心境は見えてくるけれど、アキラについては分からない部分が多く想像で補うしかなくて。
アキラが努力家で囲碁に真摯に向き合ってることは知ってると思ってたけれど、赤澤さんのお芝居によってアキラのことを深く知ることができたと思います、ありがとうございます。
ヒカルにめちゃくちゃ執着する(一歩間違えたらストーカー並みに)気持ちに共感できたことで、アキラの見え方がめちゃくちゃ変わりました。
自分は塔矢行洋の息子で、それこそ2歳からずっと囲碁に向き合ってきた。そんな中急に現れたヒカルに負けて。動揺や焦り、恐怖、そして大会での絶望など、アキラが抱える感情を全力で伝えていただけて…涙が美しいと思いましたし、やはりあの1幕の終わり方が好きですね…
あとアキラはヒカルよりも女性面的な要素もあると思っているんですが、その部分がダンスや歌声にも現れていながら、真の強さと感じられて素敵だなぁ…となってました。
アキラについて解釈が深まり、おかげでもっと原作も楽しめると感じられる、素晴らしいお芝居でした…!

・筒井さん
めっちゃ筒井さんだ!?!!?
あの終始ちょっとおどおどしている雰囲気をはじめ、ダンスがややぎこちないところ含めて筒井さんですし、海王中に勝ったと話しながらデレデレしているお姿、筒井さんの残念な部分(もちろんいい意味です!!!)が現れててニヤニヤしました。笑
あとカテコトークでいつもうまいこと話そうとしているってタレコミあったけれど、お話にオチをつけるの上手すぎません!?
加賀が投げた本が脚にぶつかった七夕回、「流れ星が〜」ってお話しされてて、頭の良い方なんだろうなと思いました。笑 

・加賀
声優さんとのことで、お声での表現をとても楽しみにしてました!!!!
えっもう加賀も海王中の奥村もアメリカ人も、全部見事に声を使い分けられてて、声優さんってすご…ってなってました。「GREAT!」の発音がめっちゃ良すぎてちょっと笑いましたが耳が良いんでしょうね…!?
加賀はタバコ吸ってるし不良でコワモテでありながら面倒見の良い兄貴分なところが好きなんですけど、もう見事演じてくださってて…
過去に触れてくれたのも嬉しい!!アキラに言われた瞬間、目を見開くとこが好き。
そしてもうあの三面打ちのとこはもうやばい、、何度見ても号泣してしまう。
「カンで打つんだよカンで! カン!センス!ひらめき!」を聞けたのがほんと嬉しすぎて!!!
葉瀬中囲碁部から院生へと背中を押してくれるのって、加賀しか出来ない役回りだったと思うんですよね…豪快な笑い方とかも含めて加賀で、もっとお芝居を観たいなぁと思いました。

・三谷
オタクはみんな大好き(主語デカいと思われるかもですが観れば分かります)
サスペンダーのチラ見え◎
20円は足りてた(重要)
葉瀬中vs岩名中の時のダンス、バチバチなのに三谷っぽいって感じられて最高なのに、踊り出す瞬間舌をちらりとさせたの見てオタクの幻覚かなーってなりましたね、、あと唇に人差し指をあてる振付があまりにも似合ってて、関係者に三谷好きな方いますか?ってなってました。笑
脚本なのか、三谷のミステリアスというか何考えてるかわからない部分がやや強調されてるかな?って最初は思ったんですが、ヒカルが原作にはない「カッケ〜!」と言うことで、その部分もうまいこと中和されてるなと。
打ち解けてからの三谷めっちゃ笑顔増えて可愛いのに、ヒカルが院生目指すと言った時のあの動揺っぷりがもうダメですね…三谷もヒカルに出会えたことで、やっと囲碁を心から楽めるようになったのに、、追い縋る姿と、あの時の落ち着きの無くなった声色が好きでいつもあーーーしんどい、、、となります…

・和谷
めっちゃ好きなので観るのが本当にドキドキしてましたし、不安でしたが、お芝居でその不安を振り払ってくださりました…ありがとうございます。
もう座り方も、ほんとちょっとした表情も和谷なんですよ、、爪を噛むところもちゃんとしてくれて嬉しかったですし、和谷のうっすらアキラを苦手としているところや、saiと対決して「オレハインセイダゾ」って打つ時の表情とかも和谷だーってなるんですが…なにより大好きなシーンがあって!!!
あの最後の「打倒塔矢アキラねぇ…アイツ受かるかも。」です。
えっもう表情や言い方がほんと、ヒカルに興味を持って、今後面倒見の良さが思わず出てしまうところが想像できて…和谷の解釈完全一致!!!!!最高!!!!!!!!
真修さんのファンの方から、表情や声の出し方が上手い方と伺ってたんですが納得しました、めちゃ良い表情をされてて、オペグラ定点がめちゃくちゃ楽しいです…
院生編楽しみすぎ!!!!!!!!!!ってなりましたね、、、、絶対こんなの続編見たいでしょ、、伊角さんと2人でいるところ見せて!!!!!!!

・塔矢行洋(ダケさん)
まさかアキラのお父さんまで歌うと思ってなくてびっくりしましたが、すごく綺麗に響き渡り張りのあるお声でした…!
ダケさんの時はあーこういうおっちゃんいるいる!笑と思わせておきながらの、左利きだと明かした後の眼差しの鋭さに三谷と共に怖さを感じ、
塔矢行洋の時はアキラに対して厳しくもありながら父親としての大きな愛を持っていることが伝わってきました。
塔矢行洋としての貫禄のある歌声と、ダケさんが負けて「本因坊秀策…!?」ってなるシーンが好きです!

・緒方さん
タバコ似合う、白スーツが似合う!!
なんというか、見た目も動きも、あのどことなく余裕が垣間見える感じの何もかもが違和感なさすぎて、お芝居で緒方さんを演じられているというより二次元からこんにちはされた…?ってなってびっくりしました…ストーリー的に仕方ないのですが、緒方さんもっと観たいと思ったので続編して欲しいです、、

・岸本部長
もっと出番が欲しかった2人目!部長でありながら自分よりも強い1年がいるって悔しい気持ちやプライドも絶対あるけれど、冷静に努めるお姿が良かったです…自分自身動揺しているはずなのにそこを出さないようにしているけれど目は動揺しているところや、本当はアキラと対局したかったと言うところなど含めてオペグラで(特に後方席の場合)表情(特に目)を絶対観た方が良いなと思いました!!
冷静キャラの範囲でありながら、アキラに対してと、他の人物に対しての対応の違いなど、繊細なお芝居が観ていて楽しかったです。

・尹先生(&中国代表)
脚長〜〜!!!!!!!
先生感を見た目から訴えかけられるのはますたくだからこそと思いました!
やや淡々とした話し方なのは、尹先生が韓国から来てるからなのかな?と。でも先生の優しさも感じられて…
2幕では尹先生とはまた全然違う、中国代表!!
あのキャラの感じ個人的に好きなんですが、勢いでいつも声出して笑ってしまうしずるい。笑笑
兼役の美味しいとこを持っていってるなと思います。


好きなシーン

ここからは特に好きなシーンをピックアップで!!どれも好きなので正直全部取り上げたいし追加します、、

・目隠し碁
曲がシンプルにめちゃ好みで、今も頭に勝手に流れてます。笑
あのネットで碁盤の目を表していると思ったら蜘蛛の巣のようにアキラに絡み付きだすところが好きですね…あのアキラでも目隠し碁は大変だっていうことが視覚的にも分かるようにしている演出、めっちゃ良いなと思いました!!アンサンブルの方の動きがキレッキレでいつもすごい、、ってなります。
そして、伊藤小島奥村の3人のことが好きになれるのはこのシーンがあったからだなと思いました!

・ネット碁
2幕の冒頭がネット碁なんですけど、こんなに尺を使ってもらえると思ってなくてめっちゃ嬉しかったです!!!当時はインターネットが今ほど普及していなかったことや、世界と繋がれる!というワクワク感が感じられるの良い!!
あとダンスに詳しくないからうまいこと言えないんですが、他のダンスシーンと違って若干ダンスの振り付けがなんというか、昔っぽい?と感じまして…そのおかげでより昔のネット時代っぽさが出てるなと思って、ダンスの振り付けによって今っぽい、昔っぽいって伝わるんだなという気づきがありました!
みんながsaiについて知りたい、情報が欲しいとなってて、和谷がsaiの正体がヒカルとはまでは分かっていないけれど1番真相に近付いてて、ただ周りからは理解されないあの感じがあー!そうだった…そういうところが和谷の好きなところ…!となってやはりここをしっかりと取り上げてくれたのが嬉しかったです!!!!(2回目)

・三面打ち
これを最後に持ってくるのはずるい…もう泣きまくりです…ヒカルの心境もわかるし、あかりちゃんの気持ちも、筒井さんの気持ちも、三谷の気持ちも、加賀気持ちも、みんなの気持ちが分かるからこそ辛いんですよね、、、、
最初は少し揉めたりもしたけれどみんながようやく一致団結し次の囲碁大会に向けて優勝するぞ!って時に、院生を目指すって言われたら筒井さんや三谷からしたら複雑ですよね、、ヒカルが悪いわけじゃないですし。加賀のところでも書きましたが、背中を推してくれる存在=加賀がいて良かったな、と改めて思いました。
そしてあかりちゃんが「私は…やめない。だって、だってヒカルは、碁をやめるわけじゃないんだもの。」って言うところと、三谷が負けましたって言うのを聞いているのは佐為だけ。というのをちゃんと入れてくれたのが嬉しくて!!原作を丁寧にしてくれていることが伝わって来るのがこの三面打ちだったな、と特に思います。

最後に

まだ続くので〆の内容は一旦まだ書かずに置いておこうかと思うんですが、14日で終わってしまうのが信じられないし、もっとチケットを持っておけば良かったと後悔しまくりです…
でも私はあと3回観られるので全力で観劇したいなと思います…

やや駆け足な部分はありつつも、すごくすごく原作のヒカルの碁を大事にしていることがこちらにも伝わってきて、観ることが出来て心から嬉しいです…
今この令和という時代に、ヒカルの碁が舞台として蘇らせてくださったことが本当に幸せだし、絶対続編して欲しい!!!!!!!!


ここまで読んでいただけた方がもしいらっしゃったら、とても嬉しいです…!
貴重なお時間を使って読んでくださりありがとうございます。

ヒカステがどうか1000年続きますように。

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