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小説・バニラアイス

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新幹線の販売員をしているわたし。 いつも同じ時間の同じ車両に乗る、スーツの彼は、バニラアイスがお気に入り。でも彼が、どこの誰かもわからない。 どこの誰かもわからないネットの世界は…
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バニラアイス・5・彼のプレゼント

バニラアイス・5・彼のプレゼント

酔っぱらいの乗客は嫌いだ。
威圧的で強気だから。
本当は、関わりたくない。

だけど、あの人は助けてくれた。

涙が出そうなほどうれしくて、でもどうしていいのかわからなくて、あの人がいつも降りる駅でバニラアイスを渡した。

声がうまくでなくて、言葉が見つからなかったけれど、あの人はやさしく微笑んでくれた。

心臓がバクバクした。

ドキドキしながら仕事を終えたとたんに、今度は別の意味でドキドキして

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バニラアイス・6・バニラアイスの彼女

バニラアイス・6・バニラアイスの彼女

ぼくがいつも同じ席を取るのは、特に理由なんてない。
同じ車両を取れば、乗り込むホームの位置や車内のトイレの位置なんかも、いちいち確認しなくていいから。
理由をつけるとしたら、それくらい。

久しぶりにログインしたあのゲームでは、プレイヤーがみんな彼女に思えてしまってドギマギした。

中2病ってやつかと、なんだか笑いが込み上げたけれど、嫌な気持ちには全然ならなくて驚いた。

そのまま、ネットの画面の

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