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名誉ある僕の死について

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初めて完結させた小説です。
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#別れ

駄文作文:  『名誉ある僕の死について』②

駄文作文:  『名誉ある僕の死について』②

ぜろ、ゼロ、零、Zero...

本当に不思議なことに、僕たちの関係性はまっさらだった。
昨日までは彼女の家のエレベーターが点検される日も、近所のパン屋の新しい営業時間も、外でキスが出来るちょっとした秘密の場所も、全て逐一発見されては共有されていたのに、手癖で点燈させたベッド上のスマホ画面には、今日はなんの通知も見当たらない。

僕たちは、それらがまるで見えていないかのように扱うようになるのかな。

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