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800文字日記/20220401fri/028

腹に猫が乗る。起きる。10時半。快晴。草刈り機の音が聴こえる。寝る。腹に猫が乗る。起きる。14時。廃品回収の声が聴こえる。米を研いで飯を炊(た)く。部屋を掃除する。洗濯機を回す。まな板に浸けていた漂白剤を濯(すす)ぐ。包丁を研(と)ぐ。猫と遊ぶ。カリカリをやる。ロードバイクを担(かつ)いで外に出る。

郵便受けに手紙を見つけた。兵庫からだ。屋内駐車場を出た道の脇にロードバイクを停める。手紙を読む。上からベトナム語の鼻歌が聞こえる。昨日、上流で川釣りをしていた男の自転車が通り過ぎた。

ロードバイクを転がして畦(あぜ)を歩く。親子の柴犬を連れた老人とすれ違う。浄水場の脇を通る。土手に上がる両脇に茂(しげ)る菜の花の匂いが鼻につく。河辺に虫が湧(わ)いている。左に曲がる。堰(せき)の魚道(ぎょどう)を鴫(しぎ)が歩く。浄水場裏の桜並木は九分咲きだ。

コンクリ橋の手前の路地に繋(つな)がる道から、軽トラがバックで上がってくる。目の前で止まる。まるで登山鉄道のスイッチバックのようだ。すると今度は路地に繋(つな)がる道から赤いSUVが登ってくる。窓を開けて軽トラに手を上げる。軽トラは赤いワンボックスが来た路地へ降りていく。ぼくもコンクリ橋の袂(たもと)で止まる。軽を待って渡る。

雀(すずめ)が方々で鳴く。財布の中身を思い出す。団地に架かる橋を渡って港郵便局へ向かう。河を見ると水位が低く感じる。干潮か? 河面から鳥が飛び立つ。海へと消える。

港郵便局で週末に使う生活費をおろす。スーパーで週末分の食材を買う。海へ向かう。国道手前でマウンテンバイクに乗る少年二人とすれ違う。

堤防に着く。振り向いて国道をみる。大分方面への高速の入り口で車のテールランプの赤が数珠(じゅず)になっている。

座る。手紙をもう一度、読む。 …結婚記念日にケーキを買って帰ってきた夫に「謝ることあるの?」と聞いちゃった。章信さんの「子供の一時間は大人の五年」の言葉を胸に子育て頑張ろうと思います。ではまたね ^ ^ 2022.3.24 舞

この手紙で変わった舞さんのぼくへのことば。親しみを覚える。(800文字)


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