うろ覚え日記、春ダイジェスト①。202303311sat265
616文字・15min
ここ数日の記憶がない。
写メをもとに記憶をたどって書く。
昼と夕に散歩をあるいた。
家から前橋方面にあるく。
立ち止まる。絵になる塚を発見。
写メを撮った。
立ち止まる。
以前から今年の桜はずいぶんと早いなぁと思っていたが、これ…梅だったか! と勘違いに気づく。
歩いていると、道端に菖蒲?
菖蒲って…もっと水場にあるような気が…。
思いながら造園屋がたちならぶ家々の路地を下っていく。すると盆栽を手広くやっている民家に人影を見て、声をかける。親方に写メを見せる。
「こりゃあ、ジャーマンアイリスだ」
「あ、そうだった!園芸種ですね」
「どこにあったんだい?」
「そこの道端です」
「へぇ」
「だれかが植えたんですかね」
「鳥だよ。鳥がタネを運ぶんだ」
「ガッテンです。さすが親方です」
「いま作品を県庁で、発表してらあな」
と親方を気持ちよく持ちあげて去る。
ぼくは盆栽屋でしたなどと言わぬが花だ。
韜晦(とうかい)する。
梅の木の角を曲がって家にもどる。
家の近くの路地に白木蓮(ハクモクレン)が八分咲きだ。
柔らかい肉感のある花びらだ。
すぐに色が変わってしまう。
明日が見頃かもしれない。
白木蓮の八分咲きは女性でいえば熟女だと思う。
ブンガク的喩えがあれば書きたいが、浮かばない。
頑張って単語だけでも書く。
柔らかい。可憐な。熟した花びら。豊満な香り。
その奥に赤い辛夷(コブシ)が咲いていた。
家の門の近くに蒲公英が咲く。
蒲公英(たんぽぽ)という漢字はなんか個人的に好きだ。
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