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400字日記(リニューアル版)

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400字日記をリニューアル 日記に通底するテーマ 「すべては作家人生のために」 400字に入れること➡︎日々に見た感じたもの(具象) 四百字をどのような形式で見せるか? ➡︎「第… もっと読む
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#現代口語短歌

キャラは凝らずに! / 20240616sun(400字)

タイムループの前後でキャラの服装、体型、髪型が変わる。 無限に展開される五次元ループなのだ。 ぎゃ!こんな時期にキャラ作り(直し)! とはいえ「読者が読んだ面(フェーズ)の次元だけ描写すればいい」 「これは無限に展開される次元の一世界か」と読者が思えばいい。 ■行動の前後 (暗殺されて返り討ちに) ■生まれ育ちが変化 (貧困な家庭(育ち)が一般家庭、富裕層) 年齢は、5、11、17、21、27、35、56、89とさまざま。 イタコのお婆婆たちはみな紬(和装)だ。 描

脳みそがプロットころてん / 20240614fri(400字)

創作メモ ■第二部はのこり五章と六章。 だが!  四章までのキャラたちは五章で(それぞれの)五次元ループをぬけて六章で集結するが。それは集結なのか? みんな他の平行世界からの初顔合わせでは? ■五次元ループを束ねる視点は? 候補: ⑴序章の蟹の目 ⑵折り鶴(時空間が展開される折り紙)=五次元シンボル ⑶光(闇)、音(じゃらじゃら=銀の数珠) ⑷ツバメ(死からの復活キャラ) ⑸セナノートの切れ端(ガクトに渡した紙片)=五次元シンボル ■初めからキャラの外観(伏線)の書き直

秋田の女 / 20240613thu(400字)

《その後は? どうするの?》 「べろは乳首から下がる。おへそ、恥丘をつたって茂みのなかを口が食む」 《やだァ》 「指をクリにあてて」 《いま?》 「そう。茂みは唾液で濡れてて舌が這う」 《ちょっとぉ、どこで学んだのよ》 「指でいじりつづけて」 《…うん》 「もう濡れてる? 」 《……》 「クリは勃起してきた」 《言・わ・な・い》 「クリのまわりの溝を、固くさせた舌先で浚(さら)う。まるでドブの砂利をスコップで浚うように」 《セナちゃん、それどこで習ったの?》 「動きは止めない

米寿で死ぬ一統(メメント・モリ) / 20240612tue(240字)

明日、交通事故死する可能性は横に置く。 ぼくの父方と母方の家系をよく見てみた。すると、 どの係累も、長生きしても米寿で死んでいた。 これは事実で、遺伝だ。 ぼくの残りの人生は40年。 ぼくの人生は(運が良くて)残り14600日。 それがリミット。 40年後、 14600日後、 350400時間後、 21024000秒後、 確実にぼくはこの世にいない。 メメント・モリ 「自分が(いつか)必ず死ぬことを忘れるな」 「死を想え」 少し気持ちが引き締まる。 短歌: 余い

物語に重層(レイヤー)を / 20240611tue(400字)

創作メモ:物語に重層(レイヤー)を。 ⑴「上陸者たち」の世界=セナ(11歳の少年)の脳みそ=セナノート ■セナのキャラに悩む。 ⑵映画:スタンドバイミー ストーリー:1960年代、街の外れに「死体」を探しに行く。少年仲良し四人組。 ■ゴーディー:根っからの嘘つき者 ➡︎成長して作家になる。 ➡︎「スタンドバイミー」はどこからが真実で、どこからがゴーディーの創作なのか?(筆者=スティーブン・キングもわからない) ⑶映画:ファーザー:アンソニー(老人の認知症の進行) ストー

今のじぶんと、猫についての話 / 20240606thu(250字)

今のじぶん: 身体が弱った。 怒りを抑えこむ身体を作る。 ここで怒りを吐いても意味はない。 外に出るべきだ。 家をでる。行動を起こす。 具体的に紙に書く。 猫について: 最近ぼくにべったり。 ぼくの「く」の横に「く」の字に丸くなる。 寝ても覚めてもだ。執筆の邪魔だ。 とはいえ朝晩二回の水と餌皿の替えが一回に。 数ヶ月ぶりに毛を梳く。股を舐めた痕の瘡蓋が。 ストレスか。久しぶりに猫と遊ぶ。 いつもの寝顔だが。 僕が立ち上がると目覚めて僕の様子を窺う。 もっと触れてやろう。

他者との心の距離を村上春樹の「僕」に学ぶ / 20240605wed(400字)

僕の解釈: 村上春樹さんの小説の「僕」は「結局、あなたは私に何も与えてない」と妻に言われて逃げられる。 これは「僕は誰にも心を開いていない」ことを意味する。 そのこと自体に僕は気づいていない。 それが読者にじわっと伝わってくる。 読むたびに物語の巧妙さに唸る。 物語を読む度に、じぶんの心の殻について考える。 19歳の時、演劇をやっていた。 あるダンスカンパニーにドイツ公演に誘われ練習に参加した。 突如、断りの電話が来た。 「メンバーから外す理由を言えよ!」と言えなかった。

吉原遊郭田村の話。 / 20240604tue(400字)

昨年の夏、吉原遊廓で働いた。 六万五千円の高級ソープのボーイだ。 直属の上司田村は同郷だった。 彼は中学を卒業して上京。銀座でボーイをやるが凄絶な虐めに遭い人格が壊れる。逃げた吉原でも虐めに遭った。暴力行為に及んでクビになる。ライバル店の部長に店長で誘われて断る。主任で落ち着く。 田村は仕事はできたが、廊下の赤い絨毯の上でMCハマーを踊る男だった。僕はマイムでライフル銃を抱えて匍匐前進をやった。楽しかった。 僕が入店した日、田村と店長の会話が頭に残る。 「蒼井はどっちに育てま

書くまいと思ったが、なにかを書く。 / 20240603mon(400字)

二日間、寝たきりだった。 今日(6月2日)の夕方に起きる。 日記のストックが切れた。 書くまいと思ったが、なにかを書く。 「太宰治と尾崎豊は似たもの同士」 やめた。 死ぬまでに書く十作品、SF、革命、復讐劇、サーガ、 だめ。 「西洋映画は三人称、韓国映画は一人称」 だめ。 この記事はアップすべきか? 質の高いつぶやきとは? クソみたいなつぶやきがあった。 質の高い文章に似ている。 なかに情報がぎっしり詰まっている。 ■□ 感動は泣くことではない。 人間は感動すると唖

老いた射精 / 20240602sun(400字)

射精するなか妙なスローモーションが起こった。 太腿の両側にゆっくりと痺れが走った。 どろり。白い液体が飛びでる。 初めてだった。 太腿筋の老化か? 若い頃の射精は暗闇にとつぜん襲う落雷だった。 腰は無心にふった。眼前の女の影は薄れる。汗だくで、ひたすらだった。それが快感の中なのか理解していなかった。 快感の頂に手をかけた瞬間、髄脳からビシッと雷が落ちる。脊椎をつたって尾骨に。まるで拳銃で撃ち抜かれたような衝撃だ。衝撃を受け止めた尾骨から火花が尿道を突き破る。それが射精だっ

それぞれの夏が始まる / 20240601sat(400字)

登場人物たちがおなじ風景(物語・視点)を見る。 これが前提で読者は物語に戸惑わないのだが、 五次元空間のなかだと、たまたま(必然)に別の時空で生きるキャラ同士が鉢合わせる。各々が見る風景とは? 下記「ワンシーン」は三人称で。 深夜。 フルトレーラーに乗る忍。 妄想で隣のヒロちゃんに命を狙われる。 関ヶ原で道の駅に寄る。 自動ドアを開けて忍は愕然。 店内にあら汁の匂いが立ち込める。 (道の駅親不知が再現) 忍は蟹汁と定食を頼む。 ヒロちゃんは貨物からお婆婆らをおろす。 「

エニグマ男のエニグマ的さけび声 / 20240531fri(400字)

散歩をして道端に芽吹いた植物を見て感動した。 そんな記事を書いてもいいが、おれはそんな文章は読まない。 足りない知識で身勝手な常識を書く奴が多すぎる。大概、老害の年代だ。狭いじぶんの常識を報告してマス掻いてるだけ。「記事は明日書きます。今日は挨拶です」ってバカか!おれの時間を返せ!  女性が自由になれなかったのは当時の政府のせいだ。ってバカか。こう言う奴に限って、 「お父さん。わたしAV女優になる! ようやく本当のじぶんに向き合えた」 「それだけは絶対にやめてくれ!」

男女職業エントロピーの増幅 / 20240529wed(400字)

月に一度、ぼくは下記を訪れる。なにかを確認するのだが何を確認しているのか? わからない エントロピーなる言葉:熱力学、統計学の言葉で「無秩序の度合い」を示す量のこと。 「無秩序な状態の度合い(=乱雑さ)」を定量的に表す概念で、無秩序なほど値が高く、秩序が保たれているほど低い値だ。 分かりやすく。 ビーカーに水が満ちる。 水面に青色のヨウ素液を一滴垂らすと、青色のヨウ素液の《紋様は不可逆的に》水に広まる。次第に見えなくなるほどに。それが乱雑=秩序だ。 地位、性別、職種、ジ

保険金詐欺師の女 / 20240528tue(400字)

削除してください! 二度と写メは送らないでください。 彼女は、見知らぬ男性器の写メを、ぼくに送ってきた。 たしかに想像を絶する女だった。 丸福美枝。福岡出身。62歳。九州の指定暴力団丸福会の隠し子。 底辺高校で作文コンクールを出鱈目に書く。文部科学大臣賞最優秀賞を受賞。新聞社から取材が殺到するが取材拒否。ある日、対抗ヤクザに家を焼かれる。家は全焼。更生のため家族の伝の某九州大学教授の研究室で手伝いをする。ある日宝くじが高額当選してエステテシシャンになる。がすぐに金は尽きる