自分の仕事をいかにして”愛する”か
僕はデザインをやっています
イベント事業をやっています
アルバイトもやっています
みなさんは何を仕事にしていますか?
僕はグラフィックデザイナーを名乗っていますが、未だにその職業名には負い目を感じます。
僕は専門学校に行ってたわけでもなく、経験者に教わったわけでもなく
本やブログや動画などで学び
既存のデザインを分析し続け
そして実際の仕事の中で、学んでいった
完全に独学なわけです。
いくら制作したデザインに満足してもらっても、才能があると言われても
ずっとずっと、仕事なのか趣味なのか曖昧なものとして捉えていました
(仕事をいただいた方々には申し訳ないです・・)
みなさんにおきましても、自身の仕事について
胸を張って「仕事」と言い切れますか?
そう言い切れるのは本当に素晴らしいことです。
僕は、とある時から、少しづつ、仕事に自信を持つことができるようになりました。
そのことについて書きます。
デザイン能力を上げれば自信が持てる?
最近にきて、僕は少しずつ自信を持って仕事に取り組むようになりました
でも、不思議に思ったのは、デザイン能力自体はあまり変化がないのです。
しっかりと進歩はしてるのですが、デザインに対して、プロの方々と比べて負い目を感じること自体は一切、変わりません。
それでも、胸を張れるようになったのは、僕が多様な能力を発揮できるようになったからです。
今までは、「デザイン能力をあげればデザインの仕事」に自信を持てる
そう信じて疑いませんでした。
だってこの文脈には一切の違和感がありません。
みなさんも同じことが言えると思います。
だけれど、学んでも磨いても、自信をもてないし。
自信をもてないから、そもそもの向上心すら削がれる。
そんな状態だった僕はずっと見逃していたのです。
自分はデザイン以外にもたくさんの能力を持っているということを。
能力はひとつじゃない
デザインは仕事ですが、僕は様々な趣味があります。
読書もそうですし、音楽も好きで、ドラムが得意です。
普段から人間のメカニズムが好きで、脳科学や心理学についてもよく学びます、文章が好きなので、文章術やコピーなどにもたくさん触れます。
趣味は仕事と関係ないじゃないか
そんな風に思ってる中で、僕はふと、趣味にもうすこし力を注いでみることにしました。
ドラムの腕を磨き
文章では、小説なんか書いてみたり(誰にも見せられないものですが・・)
読書もデザインの本からは一度離れ。極力ジャンルを問わずに読み続けました。
すると少しづつ、充実感を感じるようになり、その流れで、デザインを承る時に滞ってた気持ちも、解消することができました。
そして、さらには
文章や心理学、脳科学の知識などが、デザインにも応用が効いて、すこしずつ自分の仕事に個性が生まれてきました。
どんどん価値が上がっていく
自分の価値っていろんなもので決まるとは思います
ですが、すべては自分の捉え方次第だなと痛感しました。
もし僕の能力が「デザイン」のみなら、周りのデザイナーによって価値が揺るがされることとなります。
必ず上には上がいるわけです。
しかし、僕の能力はデザインだけではありません。
「文章」「音楽」「脳科学、心理学」「読書」
たくさんあるほど、どこにもいない存在となり、価値を感じることができます。
最近は英語や絵やギターやピアノも学習、練習しています。
完全に味をしめてますね。
それは愛すること
僕も大好きな、アップルの創設者スティーブ・ジョブズは、自身の一番の挫折である、「Apple追放」という出来事を振り返ったスピーチにてこう述べました。
「私の人生のすべてを捧げてきたものが消え失せました。それはもうひどいものだった」
そうしてシリコンバレーを離れることも考えたジョブズ、しかし彼は根気強く、NextやPixarなどを設立し、最終的にはAppleに復帰を果たすこととなりました。
その時のことを彼はこう語りました。
「私は自分がしてきたことをまだ愛していました。」
「拒絶されてもその思いは変わることがありませんでした、だからやり直すことを決めたのです。」
僕は大きな成功も挫折も味わったことはありません。
身を粉にして捧げたものがすべて崩壊するということ、そこには想像を絶するほどの、憤りと失望があったことでしょう。
それほどの挫折を乗り越えた理由が、自分のしてきたことを「愛すること」であった。
これは、僕にとってとても強烈なメッセージでした。
ジョブズは他のスピーチではこんなことも言ってます。
「点と点がつながる(Connecting the dots)」
今までやってきたなんの繋がりもないようなことが、後からつながっていくということ。
最初は、一つ一つの独立した能力、価値であったものが、つながっていく
これがあったから、ジョブズは大きな挫折にも屈しない「愛」を得たのだと思いました。
自分は唯一無二である
結局、仕事を含めた「やりたいこと」の全てには、常に自分自信を「いかにして愛するか」という大きな課題がある
そんな愛すべき大きな価値は
多様な能力を持って、つなげて
「自分だけにしかないもの」を抱えて、はじめて生まれるのだなと思います。
唯一無二を自覚するということ。
そうやって僕は少しづつ、自分の「仕事」に「趣味」に価値を感じ、尊く思えるようになりました。
尊ければ尊いほど、劣等感を活かすだけの、向上心も生まれることも実感しました。
これからも、すこしづつ、本当にすこしづつですが。
自分のやっていることを愛しく思えるように、磨いていきたいなと、そう思います。
ここまで読んでいただいてありがとうございました。
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