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魔法野菜キャビッチ3 キャビッチと伝説の魔女

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ポピーは魔法の世界に住む少女。その世界では「キャビッチ」という、神から与えられた野菜で魔法を使う――「食べる」「投げる」「煮る」「融合」など。 13歳になったポピーは、新たに「シ…
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2019年2月の記事一覧

魔法野菜キャビッチ3・キャビッチと伝説の魔女 8

 私たちは箒でキューナン通りまでいっしょに飛び、手を振って別れた。

 そこからまっすぐ、家にむかって飛ぶ。

 飛びながら……私はもう、気がついていた。

 ふわ、ふわ、ふわ

 まただ。

 そう、今日もやっぱり、聖堂を過ぎたあたりから、“それ”はついて来はじめた。

 私はあえて、急にふりかえったりとかしないでいた。

 そいつがびっくりして、またすばやく逃げてしまってはいけないからだ。

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魔法野菜キャビッチ3・キャビッチと伝説の魔女 7

「ふっふっ」私は鼻たかだかに笑ってみせた。「いまさら何いってんの。うちのママは天下のフリージアよ」

「ガーベラの、実の娘……か」ユエホワは前を見ながら、小さくつぶやいた。

「気に入られてよかったね」私も前を見ながら、嫌味をこめて言った。「“あの”ガーベラにさ」

「――」ユエホワは何も言わなかった。

 ちらりと横を見ると、目を細めて唇を尖らせ、明らかに嫌そうな顔をしていた。

「また連れて来

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魔法野菜キャビッチ3・キャビッチと伝説の魔女 6

 その夜ベッドに入ってから、ふと“あの声”を思い出した。

「ユエホワって誰?」

 あの、小さな、幻のような、声。

 細くて、透き通った声だった……女の子の声なのかな?

 鬼魔、だったんだろうか。

 鬼魔……何類だろう……あんなに、控えめで、はかなげで、小さくて可愛い鬼魔なんて、いるのかな……

 と、そこまで考えたあと、私はすっかり眠り込んだ。

          ◇◆◇

 鬼魔なら

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