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カリフォルニアディズニーで感じたプリンセスとジェンダー

こちらのビデオ、全10回に渡って日本におけるディズニープリンセスのフランチャイズを分析・考察しているのですが、この方の考えに強く共感したのでシェアします。

映画の興行収入に関わらず、プリンセスの多様性を全面に押し出している海外の本社とは真反対を行く日本。

ポカホンタス、モアナ、ムーランなどの非白人プリンセスの商品は日本では滅多に見かけません。

その理由もこちらのビデオで詳しく解説しています。


今回は私が約10年前(高校卒業後)に行った、カリフォルニアディズニーでの衝撃的だった思い出を振り返ります。

憧れのロサンゼルスに高校の卒業旅行として母親とふたりで行きました。

私がディズニープリンセスの中で一番好きなのはアリエルなのですが、カリフォルニアディズニーにはアリエルのアトラクションやレストランがあると知り、絶対に行きたい場所でした。

(雑誌で見たミッキーの観覧車には感動した…)

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ひぇ〜〜!若い!この時17歳です。

念願のアリエルのアトラクションにも乗ることができ、様々なプリンセスに会うことができる夢のようなレストランでドレスのアリエル、白雪姫、オーロラ、ジャスミン、ベル、プリンセスミニーなどと写真を撮ったのもいい思い出です!


そして衝撃的だった出来事が。

それはアリエルのアトラクションを出てすぐにあるお土産ショップ。

その頃の日本ではディズニーシーにアリエルのお城があるにも関わらず、アリエルグッズが本当に少なかったのです。

だから私のお小遣いだけでは買って帰れないほど大量のアリエルグッズを目にしてハイになっていました(笑)


1. ピンクのアリエルグッズがない

アリエルって海のプリンセスですよね。

だからなのか、ブルーやアリエルの尾ビレのようなグリーンモチーフのグッズばかりでした。

日本ではターゲットが女児のため、ピンクばかりでブルーが好きな私にとっては何も魅力を感じられませんでした。

しかしアメリカではその真逆。

女の子 = ピンク

という概念はほぼ無。

お店やプリンセスによっては、テーマカラーもあるのでピンクの商品ももちろんありましたが、日本ほどゴテゴテはしていません。

ブルーとアリエル好きな私にとっては本当に天国のようなお店でした…

喜びまくる私を見て母のテンションも上がり、私のお金が足りないのはもちろん分かっていたので「これは日本では買えないね!いいよいいよ買いな!」とカードを切ってくれたのでした(笑)

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買ったお土産の一部の写真が残ってました!

タンブラーの後ろにちょっと見える服もアリエルグッズです。

本当にブルーばっかり!


2. お店に男の子が多い!

たまたまなのかもしれませんが、なんとお店にいたのが女の子よりも男の子の方が多かったのです!

男の子がアリエルの人形を握りしめていたり、アリエルのTシャツを親におねだりしていました。

しかも、その親御さんも決して「それは女の子のだよ」なんてことは言いません。

快くレジへ持って行って購入していました。

これまた日本では滅多に見ない光景!

それが男の子用、女の子用という概念はなくって、尚且つ親も子供が何を欲しがるかについて干渉しない。

もし日本で男の子がセーラームーンやプリンセスの商品を欲しがったら?

大体の親にどんなことを言われるかは想像できますよね。

このキャラクターの対象ジェンダーをいかに確立しないようにしているかが次の件でも分かります。


3. ユニセックスパジャマ

これが一番驚きました…

白いノースリーブにブルーのグリッターでキラキラなアリエルのシルエットが映し出されているトップスと、肌触りの良い水色の長ズボンのパジャマセットに一目惚れ。

子供用だったと思うのですが、アメリカサイズなので余裕で着用できます。

デザインもそこまで子供っぽくないし、いいお土産だと思いました。

ホテルに帰ってみてビックリ!

なんと、ズボンに「社会の窓」があったのです!(笑)

母と私は軽くパニックに(笑)

男の子用だったのかな?でもそうは見えないよね?!

と。(笑)

だってグリッターでアリエルがキラキラしているし…

そして母が

「お店に男の子も多かったし、こっちのディズニーはあんまり性別は関係ないんだね」

と。



カリフォルニアディズニー、いろんな点で本当に衝撃的でした。

キラキラだから女の子用。

女の子のキャラクターだから女の子用。

ピンクだから女の子用。

ブルーだから男の子用。

そういう概念は社会に植え付けられているだけなんですよね。


10年前にここまですごいと思ったアメリカのディズニーワールド。

今ではどんな風に多様性を表現しているのでしょうか。

きっともっと進んでいるはずなのに、どうしても「中身がない」と言われてしまうディズニー。

そんなこと言ってる人たちが日本なんかに来たら…多様性を認めようとしない日本にものすごく驚くだろうな…なんて思います。(特に日本政府)


冒頭のビデオ、ぜひ見てください。

中にはキラキラして華やかなプリンセスが好きだと言う人もいます。

それは何も間違いでもおかしくもありません。

誰が何を好きになるか、それをジャッジしたいわけではないのです。

ただ、ジェンダー差別を無くすためにも「女の子はこうであるべき」という売り方が良くないと思うのです。

女の子だって精神的に自立できるし、頭も良い。

なりたいものになれる。

王子様(男性)としか結婚しちゃいけないこともない。

女性を幸せにしてくれるのは王子様(男性)だけでもありません。

「女の子/男の子なんだから」

という言葉が一般的に使われなくなるといいな。

以上、カリフォルニアディズニーで衝撃的&感動した出来事でした!

読んでくださってありがとうございます♡




【小話】

カリフォルニアディズニーでもう一つ気になったことが。

高齢者の労働が問題になっていますが、ディズニーでよぼよぼのお婆ちゃんが働いていました…

話すスピードもレジのスピードも超ゆっくり!

手は震えちゃってて、レジの使い方もあんまりよく分かってなさそうでした。

しかしサポートするキャストは人は誰一人おらず、小さな店でしたが、そのお店にはお婆ちゃんキャストさんがひとり。

切なくて切なくて、袋詰めは自分でしたし、ありったけの感謝を込めてサンキューを言いました。

好きで働いているのかもしれませんが、もし働かないと生活できない、などの理由だったらと思うと悲しくなる出来事でした。

近い将来、自分も70歳80歳になっても仕事しなければいけなかったらどうしよう…と思うとゾッとします。


【小話2】

ディズニーの実写化はもうやめてください!



【小ネタ3】

観覧車前で夜に行われるワールド・オブ・カラー?だったかな。

光と水のショーで、噴水のスクリーンにプロジェクションマッピングで様々なディズニー映画のワンシーンが音楽と共に流れるのですが…

あれが本当に感動的で今でもあの感動は忘れられません…

熱狂的なディズニーファンではないのですが、母親と泣きながら帰りました(笑)

日本ではピクサー人気がすごいですが、そのショーでは日本ではあまりお目にかからないポカホンタスやライオンキングなど、クラシックアニメのみで構成されていて印象的でした。

音楽も本当にすごくて、色んな有名曲のマッシュアップで。

最後にパートオブユアワールドで終わったときに涙が出ました(笑)

お客さんもフレンドリーで、アトラクション並んでいたら前後の人と話し始めたり。

日本人だし英語分からないのに全然嫌そうじゃないし、なんならすごく興味持って話しかけてくれたり。

最高に楽しかったです!!!

トピックはシリアスですが、この記事を書いててまた母親と行きたいな〜なんて思いました♡


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