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フォルケ留学 HIKING TRIP

こんにちは!デンマークに留学中のきりです!

私が通っているフォルケホイスコーレでは、前期と後期の入れ替わりの期間に2週間のAlternative Weekという期間があり、学校外で旅に出るグループ、学内でプログラムに取り組むグループに分かれてリフレッシュする期間が設けられています。

私は、Hiking Tripに参加!
10月17日の夜から23日にかけて、Bornholm islandを歩いて1週するという企画。
今回は、私が参加したHiking Tripの感想を書き残そうと思います。

出発前


Alternative weekが始まってから、ハイキングにいくまでに数日期間があり、参加者みんなでハイキングに向けて準備をしました。

1 25km散歩!


先生から、明日25km歩くよ~と軽く告げられ、いきなり言われて歩ける距離じゃないよ、、と思いながら、学校があるまちの近くの湖周辺を1週する散歩に出かけました。
朝出発して、14時には学校に戻ってくるというスケジュール。
25km。小学生のときに、ハイキングで25kmほど歩いた記憶はありますが、その時は1日かけて歩いたものの、数時間で戻ってこなければならないというハードさ。ヨーロッパの伸長が高い子たちの歩く速さに驚愕しつつ、必死に歩きなんとか完歩。1日25km歩いただけなのに、本当に辛く、重い荷物を背負って6日歩き続けるトリップを耐えられるのかとても不安に感じました。

2 テント張り練習!


トリップ中は、テントを持ち運び、毎日テントを張らなければなりません。
学校にあるテントを借り、みんなでテントの張り方を確認しました。


3 料理作り練習!


フォルケホイスコーレでは、ありがたいことに毎日シェフが料理を準備してくれます。トリップ中は当たり前ですが料理は出てこない、、!クッキングセットを使って、エタノールを入れて火をおこしたり、当日作ることが予想されるパスタ等をグループごとに作ったりしました。

4 荷物詰め!


60リットルほどのリュックに、テント、寝袋、マット、着替え、食事、鍋等を分担して詰込みました。

5リサーチ!


せっかくBornholmにいくんだから、歴史や文化を調べてから行こうということでグループに分かれて調べ活動を行いました。

トリップ!

出発

20時ごろ。みんなに見送られて出発しました。
Bornholmには、フェリーで6時間。
1日目の夜は、フェリーで就寝しました。
朝6時に到着!学校から持ってきたサンドウィッチを朝食として食べ、ついに6日間歩き続ける旅がスタートしました。

1日目


晴れ!16㎞ほど歩きキャンプ場に到着しました。近くのスーパーに食料の買い出しにいきました。1日目はみんな元気!近くに湖、海があり、夕日を見に行く人や、海に泳ぎに行く人がいました。夜は本当にきれいな星空を見ることが出来ました。

2日目!

曇りの中、山の中を25kmほど歩きました。険しい道のりもいくつかあり、気づいたら足がパンパンに、、。夜は、テントグループのみんなでマッサージをしあいました。4人1班でテントに寝ていましたが、テントの中は暖かく、cozyな空間でした。


3日目!

なんと、デンマークで数10年に一度と言われるストームが直撃しました。
日本では海なし県に住んでいた私。テレビでしか見たことの無いような波の荒さ。まっすぐ歩いているつもりでも斜めに進んでしまう。気を抜いたら飛ばされてしまうのではないかと思うほどの強風のなかでも20kmほど歩きつづけました。さすがにテントを張るのは断念。町のホステルに泊まれることになりました。4日ぶりにベッドで寝れる、シャワーを浴びられる、スマホを充電できる!という幸せを感じました。
みんなで、今までで1番ベストなシャワーだねという話をし、寝る前には、movie nightをしてハリーポッターを見たりしました。これまで当たり前だったことが、このトリップ中に実現したことは本当にありがたみを感じることでしたし、とにかく幸せ!という声であふれていました。

4日目!

嵐が過ぎ去り、再びハイキングスタート。前日は嵐により歩く距離が短くなったため30kmほど歩くことになりました。しかも、荒波により運ばれてきた大量の海藻やごみが落ちている海岸を歩かなければならない。足場も悪く、距離が長いという試練。最後の数キロは、いつもはおしゃべりな子たちも、一言も発さず、ひたすら歩くという状況でした。

5日目!

なんと久しぶりに太陽を見ることができました!デンマークの冬は、本当に曇りや雨ばかり。いつも晴れるととても嬉しいですが、ハイキング中に太陽が出てきたときは、sun!!!とみんなが叫んでしまうほど、いつも以上に嬉しいものでした。この日は、ひたすら平らなビーチを25km歩く。本当にきれいなビーチで、1日ずっとこのきれいな景色を見れるのは幸せだなーと感じていました。
夕方、ビーチに近いキャンプサイトに到着。きれいな夕日を見ることが出来ました!
5日目で疲れもたまっていましたが、きれいな夕日で疲れが吹き飛んだように感じました。


6日目!ラストDAY!


最後の日は、港に向かって歩くだけ。5日目に引き続き、天気は晴れ。これが最後、と思いながら気合で歩き続けました。みんなで歩き続けて6日間。最後に船乗り場に到着したときは、この上ない喜びでした。みんなでハグしてお互いの頑張りを称えあいました。

まとめ


このハイキングトリップを通して、「非日常体験」が生み出す、日常生活へのありがたみをひしひしと感じました。
普段、私たちは当たり前に、ベッドで寝て、スマホを充電し、シャワーを浴びています。

このことがどれだけありがたいことなのか、身をもって実感しました。
日常生活を、当たり前に過ごすことが出来ること。これだけで私たちは幸せです。

ちょっとしたことで文句を言ってしまったり、もっとこうしてほしいといった思いを抱いたり。でも、一歩離れたら、そんなのどうでもよくて、ただ今の生活を、今あるものを大切に、ありがたみに感謝しながら、最大限に楽しむことこそが大事で、それが幸せなんじゃないかなとも感じました。
普段の生活で、自分の生活から一歩離れて考えることはなかなか難しいことだと思います。今回のハイキングトリップが、私に一歩離れて考えることのきっかけをくれました。

「非日常体験」は、日常の新たな側面に気づくきっかけをくれます。
留学生活にも慣れ、今は海外で生活するこの体験が当たり前になっています。でも、この体験は日本での生活から考えると、「非日常体験」のはず。もっと、この貴重な体験を大切にしようと思います!
今回は、ただの私の日記でしたが、お読みいただきありがとうございました!

きり

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