私のおばあちゃん達①
何がきっかけだったのか分からないけど、私が小学5、6年の時にある光景が浮かんだ。
私が5歳くらいの時に、父が運転する車で見知らぬ場所、見知らぬ人に会った。
外はとても天気が良かったのに、その家に入ると真っ暗で何故 電気を付けないんだろ?と子供ながらに不思議だった。
そして私はそこで、「何かをしていた」という感覚があった。
当時の私は、あれは何処の風景なのか母に聞いてみた。
すると私が見た場所は、父方の母。おばあちゃんの家だった。私は何をしていたのか聞いたら、母から不思議な事を言われた。
父方のおばあちゃんは霊能者で、父が小さいうちに修行に出ると言い残し、出ていったんだとか。父の育った環境は酷く、私のおじいちゃん ( 父の父親 )も女の人を付くって出ていき子供達だけの生活だったとか‥‥‥‥‥。
父は両親を憎んでいたので母も、ほとんどどういう家系だったのか知らないとの事だった。
そんなおばあちゃんは、政治家などの有名人が顧客につくほどでかなりの鑑定料を取っていたんだとか。母が結婚して初めて行った時でもたり、その時の事を私が覚えていて、お金を貰う為だったらしい。
部屋が真っ暗だった事を聞くと、母は普通に電気は付いていたけど付いている割には暗い感じだったと教えてくれた。
そして私が何かやっていた事については、いつも大人しい私がドタバタと足を踏み鳴らす感じでいて、何かがおかしい‥‥‥‥‥と思いつつ「止めなさい」と注意したら、おばあちゃんが
「いい、いい。この子は仕事してるんだから。」と言われて止められたんだとか。
後にこの事はなんだったのか、数人の信用出来た先生方に聞くと、悪いモノを退治していた。浄化していたと言われた。
そして部屋が真っ暗というのは、それだけ禍々しいモノがいた証拠。そしていくら力があっても、自分自身を浄化出来なかったんだね‥‥‥‥‥‥それは本物の霊能者じゃないよ。とまで教えられた。
ましてや、幼い私が浄化してそれを頼るなんて‥‥‥‥と。
その後、私が小学生になってから、ちょっとだけ行った事があり、その時は一度行った時の事を覚えていなかったし、本当に顔を合わせるくらいの短時間だったのでほとんど接点はなかったが、おばあちゃん1人、寂しくないのかな?と何故か思って見ていた。
それについても母に聞くと、おばあちゃん1人じゃなく父のお姉さんが一緒だったから1人じゃないよ。と言われた。
私がただ単にそう感じたのか、おばあちゃん自体 孤独を感じていたのかは分からない。
ただ私が16歳になる頃、まるっきり付き合いがなかったのに何故か、私達の近くに住みたいみたいな事をおばあちゃんが匂わせていたらしく、父が怒りながら母に話していた。
その後どうなったかあやふやになったので、分からないままになった。
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