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体はのぼせない、頭はのさぼる長風呂

お風呂にはついだらだら入っちゃう、フリーライターのaoikaraです。

まだ仕事があるとか、明日も仕事だからとか、要するに早く寝なきゃいけないときはテキパキお風呂に入る。それでもたぶん長い方だ。髪の長さとお風呂の長さが比例している気がする。

明日は休みだと思うと、夜更かしできちゃうなとか思って、お風呂もだらだら長くなる。そしてものすごく長風呂をしている。ものすごく長風呂ってすごい日本語だな。長風呂は名詞だけど、動詞的に使ってる。でもまあ、この感覚で伝えたい。

今日が休みだから、昨日も長風呂やらかした。そんなに長く入っていたらのぼせないのかと思われそうだけど、のぼせなかった。お湯がぬるかったから。ゆっくり、じっくり、じわじわと体が温まっていくと、熱いのかどうかよくわからなくなって、だらだらとぬるま湯に浸かってしまう。ああ、そういう人生がいいな。

日頃からオンラインな状況で、いろんな情報がたくさん入ってくる過ごし方をしているから、お風呂という情報が遮断された環境だと、ただただ自分に向き合う時間になる。そうすると頭の中でぐるぐると考えてしまう。

だいたいの考えは渦を巻いて下降していく。要は悪い方に考える。それは事実ではなくて、私の頭の中での出来事だと客観視もしているから、お風呂から上がる頃にはプラマイゼロな脳みそに戻っているんだけど。まあ、でも一度考えた事実は消えないから、「考えたよね」と客観的に思っているわけで。

で、長風呂になる。汗をだらだらかきながら、それでも頭がぼーっとしてのぼせることなく、体はほっかほかにあったまってる。そんな長風呂。

昨日、お風呂の中でずーっと考えていて渦を巻いて下降していたことが、今日事実としてはちょっと上昇して、ああ結局やっぱり私の頭の中でしかないよねと思った。その上昇がちょっとうれしくて、予想外に心がぴょんっと跳ねて、そんな気分だから今日はそんなnoteを書いた。

今度は、下降しない渦を巻いて、だらだらとのぼせない長風呂したいな。

2020年11月22日(日)

No.701

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