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1年半遅れのPretender

めちゃくちゃ遅れて、髭男の「Pretender」にハマっている、フリーライターのaoikaraです。

ものすごくたくさんの人に聞かれて、聞き倒されて、一通り語り尽くされているであろうこの曲に、1年半遅れでハマってる。


なんで今?特別な理由はなくて、私はいつもだいたい乗り遅れてる。話題になった出来事はだいたい1年後とか2年後にハマって、一人で勝手に盛り上がってる。

すでに大勢の人で盛り上がっているときは、遠巻きに見てる。自分が本当に興味を持ったときに好きになりたいからなのか、単にあまのじゃくなのか。

でも、ミーハーな部分もあるし、流行り物を好きになるときも全然ある。自分が「好き」と思っていたらものすごく大きなムーブメントが起きてもいいのだけど、そうじゃなくてブームありきで自分から中に入るのが苦手なのかも。あくまで自分が「好き」と思いたい、というか。


そんなだから、この曲がとても流行っていた去年は、何度か聞いたことがあって、サビは鼻歌できるくらいではあったけど、特別にハマってたわけじゃなかった。

今年に入って、主題歌の『コンフィデンスマンJP』の映画を見て、面白くてすぐおかわり見をするくらいで、最後に流れるこの曲が最高だなと思いながらも、曲のみにハマることはなかった。

で、今ハマってる。結局、なんで今?改めて考えると、自分でもよくわからない。

だけど、なんとなく聞きたくなって、延々流し続けていたら頭の中で曲が流れるようになって、歌詞をかみしめながら口ずさんでいたら、「うわ、いい」って来ちゃった感じ。謎ハマり。この曲みたいな、叶わない想いを抱いているわけでもないのにね、不思議。


私が好きなのは、

いたって純な心で 叶った恋を抱きしめて
「好きだ」とか無責任に言えたらいいな

って歌詞。それができないってもどかしさも込みでのこの歌詞が、なんかもうすごく切ない。

「好き」だって思うと「好き」って言いたいけど、「好き」って言うからには責任が伴うし、だから無責任に言えるくらいに相手も応えてくれるとわかっているからこそ言える、「好き」って言いたいわ、でもできないわ、ってなって「うわ、いい」ってここで思った。

自分でも感じていたけど形にしているわけではない感情を歌詞と曲で表現されてる形になると、こんな感覚が生まれるのかなと。とってもエモーショナルな気持ちになる歌なんだなと思った。あ、これがエモい、か。たぶん。エモい、すごい。


というわけで、今さらPretenderの魅力を語りませんか?いや、やっぱり出遅れたか、遅すぎたか。でも、今日も聴こうっと。

2020年11月14日(土)

No.693

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