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真実の愛の形はひとつだけじゃない

最近、バチェロレッテにハマっている、フリーライターのaoikaraです。

ネタバレはナシで書いていく予定。


10月の初めにバチェロレッテの配信が開始されてから、もうずっと夢中で、感情を揺さぶられながら見ていた。

バチェラーシリーズは、前回のバチェラー3がいろんな意味で話題になっているときに興味を持って、1~3まで全て見た。シリーズを通して思っていたことは、最後まで見届けるとバチェラーも含めて参加者の女性たちみんなを人として好きになるってこと。

バトルだし、ギスギスすることもあるし、演出でそう見せているところもあるし、最初の方はやっぱり冷や冷やしちゃう。肝を冷やしながら見てる。でも、最後までしっかりと見届けると、番組の範囲内だけどそれぞれの人の姿が見えてくる。

最初は「この人、何なんだろう?」と困惑したり、もやもやしたりする人も、見ていくとその人のいろんな部分を知って、だんだんと好きになっていくんだよね。

だから、恋愛サバイバルやリアリティショーという面白さはもちろんあるけど、一人一人がどういう人なのかなと知っていけば知っていくほど、どんどん思い入れが強くなって、見ている側も感情移入するようになっていくような感覚がある。

それと、バチェラーによってシリーズごとの色が違うというか、それぞれに物語があるというか。もちろん参加している女性たちも違うから、絶対に同じストーリーになるわけがなくて、それぞれに全く違う物語を見られるのもすごく面白いなと感じる。


前置きが長くなった。最初はそこまでバチェロレッテを見ようと気概りはなかったけど、アマプラ会員だしまあ見ておこうかな、くらいのテンションだった、んだけど!いやいやいや、面白い!

個人的には、今までのバチェラーシリーズの中で、バチェロレッテが一番面白いかもってくらい。女性が選ぶっていう新鮮さもあるからだと思うけど、やっぱり今までと全く違う物語があった。

初代バチェロレッテの福田萌子さんがまたすごい女性で。ものすごくプロポーションが良くて、お育ちも良くて、モデルもしていて、お仕事で旅行にも行かれていて、とにかくストイックで。

だけどすごく気遣いの人だし、どんな人とでも真正面に向き合うから、出てくる態度や言葉、行動に嘘がないなと感じていて。自分が同じ場面に遭遇したときに、相手に対してこんな態度で、こんな言葉で、こんな行動ができるかなって自分に置き換えたときに想像ができないくらい、すごく真摯な人だなぁと思った。

だからこそ思わせぶりなこともしない。バチェラーはもう本当にこれ恋人じゃんぐらいのデートがいくつもあるんだけど、バチェロレッテはまだ恋人ではないからっていう一線は引いていたような気がするかなぁ。

それでいてすごく感受性が豊かな女性だから、笑顔は満面の笑みだし、感動したら涙があふれるし、悲しみも怒りもあふれてしまうときもあって。

まっすぐで、真正面から向き合うからこそ、それを逃げ場がなくなっちゃう、厳しいと感じる男性もいるみたいで。はぐらかしたり、かわしたり、って柔軟にできる人もいると思う。でも、そうしないまっすぐさが萌子さんらしくて、駆け引きのない正直な人だと思うから、ものすごく純粋で素直で、それが魅力的な人なんだと思う。最後まで、そんな姿を貫いていた。


ラストに向けて、私も参加男性たちへの思い入れが強くなって、一人一人去って行くごとに感情的になって、涙も出るし、ドキドキハラハラしながらラストを待っていた。そして、今日の0時に配信。今日、時間があるときに最終話とその後の配信を見た。

ネタバレになってしまうので具体的に書くことはしないけど、結末にはいろんな意見があると思う。でも、私は萌子さんに共感してるかな。リアルでまっすぐな思いなのよ。

これ以上、書いちゃうとどんな小さなことでもネタバレになりそうなので、私はこの結論も受け止めているとだけ書いておこうかな。


それで、最後まで見て「真実の愛」について、私なりの考え方がちょっと変わったかもなとも思った。

最初から、萌子さんを含めて参加男性たちも「真実の愛って何だろう?」っていう疑問をテーマにして、出会いと別れを繰り返していたように思う。

なんとなくぼんやりと見えながらも、漠然としているものが、くっきりとしたらいいなという旅だったんじゃないかなと。ただ、くっきりと見ようとした中に収まらない愛がたくさんあったなと感じた。

萌子さんが一人一人の参加者と向き合っていた時間、過ごしていた時間、思っていたこと、これも熱烈な恋慕というわけではないけど、人として向き合うっていうのはとてつもなく愛だし。

参加男性が怒ったり泣いたり、すごく感情的になることもあって。それはライバルだけど、同じ参加者のことを本気で思っていて、友情という形の愛だなとも思って。

誰かが誰かを思う、そのどれが真実の愛かじゃなくて、たぶん全部が真実の愛なんじゃないかなと。だって、みんなの思いは全て嘘じゃない本当の気持ちだし、全部が真実の愛なんだと思う。


バチェラーとかバチェロレッテだけじゃなくて、誰だって生きていれば愛したいし、愛されたいし、気取った言葉じゃなくても、心の中では「真実の愛」を求めているところがあると思う。

真実の愛を探して、見つけたい、と思いながら生きていると思うんだけど、探せば探すほど見えなくて。でも、もっと視野を広げてみたら、自分から誰かへの思い、誰かから自分への思い、そういった愛は身近なところにあって、それも全て真実の愛なんじゃないかなと。

だから、人生っていうのは真実の愛にあふれているんじゃないかな、という気づきを与えてくれたのが、今回のバチェロレッテを全部見た感想です。


しっかりと見届けたけど、まだまだバチェロレッテ沼から抜け出せそうにないので、また最初から見返す予定(笑)ひとしきり見た後だからこそ、この人は最初どんな感じだったかなって見返すのが楽しそう。

全部見て、やっぱりみんな好きになるよね。人を愛するって難しいけど、身近にもあるって思えるシリーズだったから、私にとってもよかったバチェロレッテでした。

2020年10月30日(金)

No.678


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