見出し画像

進まない荷作り編。

購入したベッドフレームとマットレスを衣裳部屋に置いているせいで、夏物なんかの洋服たちのパッキングも進まないし、引っ越し業者さんにもらった荷作り用の段ボールもそこに置いているせいでパッキングしづらい。もう家の中で安息の地といえば、布団の中かソファの上しかなかった。

そんなこんなで、モノがぎゅうぎゅうに詰まっているのと並行してストレスもぎゅうぎゅうに溜まり始めた頃、やっと部屋が少しはすっきりして、


引っ越し1週間前を目前にようやく私は重たい腰を持ち上げた。いよいよ荷作りだ。
くまちゃんが平日に仕事から帰ってくるたびに、「段ボール増えてないよ」と小言を言われていたのもこの時期である。ちなみに仕事はもう有休もすっかり消化し終えて完全無職で、昼間は散歩か寝るかしていた。ほぼ犬。

そして、気づくのである。
「案外やばいかも」
案外、ではない。普通に考えたらわかる。この荷物の量。しかも、もう4月に突入していてくまちゃんはひと足先に引っ越し先にいて、新しい事務所で勤務し始めている。つまり、残りのパッキングは私ひとりで行わなければならない。
やばい。15帖のリビングの中心で、手を腰に当てた状態で私は立ち尽くした。
しかも、この数週間、モノが溢れかえったこの自宅を掃除する気力もなく、家電・家具、そのほか小物にこんもり埃が溜まっていて、汚い汚い。こんなものを綺麗な新居で広げたくないものだ、と私は除菌シートを片手に汚れを拭いながら段ボールへ荷物を詰め込んだ。この掃除も兼ねた作業のせいでまた時間が倍かかる。さらに、私の注意力散漫な気質のせいで、モノを取りに行った先で、例えば埃が溜まっている箇所を発見すると、もともとやっていた作業を中断してそこを掃除し始めてしまう。この性格どうにかしたい。いろいろと支障が出ている。

もらった段ボールを2,3個リビングに持ってきて、箱状に組み立てる。そっから、もう引っ越し終わるまで使わないであろうものから順に、ジャンルごとに詰め込んでいく。本、文房具、CD・DVD、プリンターなどなど。

箱の側面に、内容物と新居のどの部屋に運び入れるか記載する。

荷作り1

字、汚い。

この作業を延々と繰り返した。BGMはネットフリックスでアニメを流したり、YOUTUBEで好きな中川家や渡辺直美のチャンネルをラジオ代わりに流したりしていた。こういう時、見たことがないドラマやアニメを流すのは禁物だ。手が止まってしまうからだ。何度も見たお気に入りのヤツを聞き流しながらやるのが1番良い。ラジオとかもいい。

荷作り2

そしてこのチャンネル、結構面白かった。特に、この1番新しい、向井とのLIVEはめっちゃ笑ったし(手止まってないか?それ)。


いくらYOUTUBEで、ある時はネトフリで気を紛らわそうとも、しんどい波が来るときは来る。

しんどい。荷作りってしんどい。本当に間に合うのかな。

引っ越しってこんなに大変だったっけ。全然終わりの見えない荷作りに半べそをかきながらそう思った。
ここに引っ越してきた時は、こんな大変じゃなかったけどな。そんなに荷物もなかったからか。長く住めばそれだけモノも増えるということか。ほんとに次からやたらめったらモノを増やすのはよそう。増やすとしても、埃が目立たない&掃除しやすいか、我が家のインテリアに合うかを優先に判断して買おう。泣きそうになるのと反省を繰り返しながら(情緒不安定)、黙々と手を進める。

引っ越しの2、3日前は徹夜してパッキング作業を進めた。深夜になって物音を立ててはほかの住民にも迷惑なので、抜き足差し足のつま先で家じゅうを歩き回っていた。家にいるのに、足がパンパンになるってどういうこと。雑巾を何度も絞り、いろんなものを洗ったせいで、手はカッサカサで一気に老けた。

そして引っ越し前夜にはなんとかすべてを段ボール箱に押し込み、家電たちもきれいに清掃、汚れ防止作業まで終えることができた。洗濯機と冷蔵庫が1番汚かった。今まで汚れを放置していた過去の自分を叱りたい。
洗濯機の風呂水ポンプのホースは汚れもすごかったので、綺麗に拭きあげてマスキングテープとサランラップを巻いた。人気主婦インスタグラマーがやってたんだ。

洗濯機

これラップ巻くの難しすぎて、何回も巻き直した。最後は綺麗に負けて引っ越した後も汚くなってないしで満足である。


引っ越しは朝の8時からだ。6時には起きて、身支度を整えて、ブラインドを外すなど最後の作業をしなければならない(やるのはくまちゃんだけど笑)。明日、起きてからやるべきことをせわしなく脳内シュミレーションし、浮腫んだ足をさすりながら私は眠りについた。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?