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読み進められなかった本3冊──プライベート、難解さ、サボリによるもの

家に2,000冊の本が本棚や床に散乱している。毎日ページをめくる本もあれば1頁も開かない哀れな本、途中で読むのをやめた本もある。

綿矢りささんの『生のみ生のままで』上下巻は紀伊國屋で表紙に惹かれ購入。男性の恋人がいるのに海で出会った、女性たちが恋に落ちる話。下巻を読んでいるとき、ふと心に刺さる出来事があって止まったまま4年5カ月が経過した。
 

ジュディス・バトラー『アセンブリ』の日本語訳は筑波大学院でお世話になった先生が出版したので、1人で読もうとした。だが難解すぎて2頁くらいで挫折した。

元アイドル・須藤凜々花さんが2014年『NMB48リクエストアワーセットリストベスト』1日目で、ベネディクト・アンダーソン『想像の共同体』を読んでいると話していた。彼女は当時、高校3年の17歳。23歳、大学院生の私は同書を講義で読んだがほとんど理解できなかった。

難解な哲学書は何歳で読んでも良いが、どうしてもアイドルが哲学書を読むというギャップが気になる。芸能界を引退したから過去のことを考えるしかできないとはいえライターとしての研究テーマの1つにしている。

読むのを中断した本に森博嗣さんの『つぼねのカトリーヌ』もある。2021年に買ってすいすい文章を追っていたのに、部屋の掃除が苦手すぎて紛失した。部屋で最近見つけたので読むのを再開したい。

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