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オススメしたい創作大賞投稿作品「夢と鰻とオムライス」


 私はオムライスが好物だ。それは小学校4年生の時にはじめて食べた中華店「六華(りか)」さんのチキンライスの味が衝撃的だったからだ。
 今はもう先代がお亡くなりになり、それからあのチキンライスの味を求めたが、どうやら中華店のオムライスは限りなく初代六華さんの店長さんが作ってくれた味に近いことが判明。
 あの懐かしいケチャップ。酸味と甘みの絶妙なバランス。嫌いなはずのグリンピースは自然と食べられるようになった若い日の思い出。

 はい、いつものように全然関係ない話からスタートしておりますが、今回は私がストーryのように毎日拝読している作品になります。
 このお方は昨年のnote大賞でもいいところまで行っているのですが、実はそれが理由でこの作品を拝見したわけではありません。
 私は基本、有名だろうと無名だろうと興味があるとずかずか入ります。B型みずがめ座を舐めてはいかん。行動力だけはぴか一です。あとイノシシなのでそれもあるかな?

前置きが長くなりましたが肝心の作家様の紹介いきます。

 「夢と鰻とオムライス」
作家様:花丸恵 さま(はなまるえ と読むそうです。素敵)

 なぜこの作品を読んだか。それは「葵の好物はオムライスだ。次にローソンのツナマヨおにぎり(これは高校生からのソウルフード。ぶっちゃけ8年くらい前に具材の味が変わった。せっかく自作で再現したのにちくしょう!!)

 というわけで、この作品にオムライスという文字があったので読み始めました。フォロワーさんではないので、私ごときが感想を書いたところで誰にも響かないかもしれない。でも一人でもこの少年の悩みと成長を追って欲しい。

 まだ未完ですので、途中の15話まで応援させていただきます。

 主人公は瞬太くん。兄の慶太は浪人生。両親は歯科を営業するエリート一家。この設定から私の実家とほぼ一緒なので瞬太に心がぐっとつかまれる。
 まずですね、兄弟ってだれか一人ポンコツがいるんです。でもそれが居ないと成立しない。
 我が家では姉はヤンキー、兄貴は医者を志したが金がなかったので泣く泣く看護学校、私は看護師なんて絶対向いていない性格だというのに「お前は職を持たないとくいっぱぐれるから絶対になれ」と親父の命令で渋々やりたくない国家試験に向けて寝る間を惜しんで勉強した。

 だからですね、親父とじいちゃんの期待をかけられて手塩に育てられる慶太を見ていると、
兄貴が親父のへそくり盗んだり、ちょっと派手に遊んで私を迎えに来させるパシリにしていい気になっても「おにいちゃんだから」で片づけられるんですよね。

 ふざけんな!私だって母親のいいところだけ全部かっさらってモテモテヤンキーの姉よりも、何でもかんでも私が悪い事したみたいに罪なすりつけるずるがしこい兄貴よりもかわいい弟が欲しかったわい!!!
(何度コウノトリにゲームを一緒に遊べる弟が欲しいと願ったことか!!)

 だいぶ本音が駄々洩れしましたが、最初は瞬太くんも我慢するんです。
 お母さんがとにかく「いい人」オーラ全開。随所随所に時代劇のワンシーンを挟む手法が大好きです。銭形とか渋すぎる。うちはデイサービスの看護師なんで通用しまっせ。かわいい。

 一話目から親父に「兄貴の勉強するならお前はでていけ」と言われる瞬太くん。
 もうね、兄貴の顔色伺って生活してんのにそんな言われ方切ない。
 でも私も昔おかんにたてついて同じこと言われた。「おめえ誰のお陰で飯食ってると思ってるんだ!そんなにこの家が嫌なら今すぐでてけ!」と。

 子供のころに言われたセリフって刺さりますよね。
 うちはノンフィクションでかなり心抉られているので、小説の世界でも同じこと言われている瞬太くんを見るとかなり同調しちゃいます(涙)

 仏の顔も三度まで、とあらすじにある通り、ぷっつんきた瞬太くんは家出。
 ここでかあさん登場です。ここの母さん本当に神。あの沸騰した親父と兄貴をいなしてくると。それまで瞬太くんは居場所を失ったので叔父である光一くん(こうちゃん)の家に行くわけです。

 まだオムライスが出てこない・・・いつだろう。鰻は出てきた。
 この作家さん、食材の書き方が本当においしそうなんです。
 私、ただの飯テロかと思い困惑しました。鰻を注文するところなんて新宿の有名店が出てきました。ああ……鰻、また食べたい(吐血)

 北海道出身の私としては是非花丸恵さまの書かれた六花亭への愛をぺたり。

 六花亭、まじでおいしいんです。先月実家に帰った時に久しぶりに元上磯ダイエー(今はイオンって名前か?)にいき、六花亭コーナーで変態のように品物をじっくり舐め繰り回していたのは多分私です。

はっ。また話がそれた。すいません。オムライスはまだです。

 こうちゃんとの同居前のワンシーンがまたかわいい。
 こうちゃんは離婚しているんですけど、離婚理由が綺麗な奥様がどうやらいじめられているらしい。
 でも自分は仕事が忙しくて帰りが遅くなり浮気を疑われた。勢いに任せて離婚届を出す前のシーン……はっとしますね。私が離婚届を書かせた時、元旦那がそんな顔をしてました。
 何とも……文にすると辛いものですが、作品のネタになるのであれば、私の赤裸々なとんでもねえ体験を残してもいいのかな。

 そして……ふむ・・こうちゃん、イケメンだな。(断言)
 仕事が遅くて=浮気に直結するのはイケメンじゃないとあり得ません。
 我が家は愛人(男)を数名持つ彼氏と同居してますが、まあ残念なことに女の浮いた話のひとつもなく、朝帰りしても「おかえり~」で終わります。

 こうちゃんは仕事がひと段落したと言いつつもやっぱり一人暮らし男の部屋。
 ザ・汚いがとってもわかりやすい描写で描かれてます。

 大掃除してやっと風呂だーと思った矢先の「こうちゃん、風呂も汚い!」の言葉にふっと微笑んでしまいます。
 そりゃそうだ、真夏に大掃除して汗だく。風呂でさっぱりしてええ・・・と思うのに汚い風呂みてまた掃除かよ!!!(涙)ですから。

 立派な3LDKのお部屋に満足した瞬太くんはここで夏休みを過ごすわけですが、少しずつ伏線回収スタート。
 山梨の話からこうちゃんが元嫁の作ってくれた「ほうとう」を披露。
 あれじゃないですよ、食べ物の方です(真顔)

 普段料理なんてしないこうちゃんが作るほうとうがこれまたおいしい。
 そして話は山梨を深堀していく。ってか、もう作る飯買う飯が全部テロ!!この作品を読む時は「満腹」状態をオススメします!!!(美味しいものを食べた後のカップ焼きそばとか、殺しにかかってますね。あかん。満腹じゃないとおやつが欲しくなる!!)

 ほうとうは山梨の郷土料理ですが、リメイクが家庭によって違うらしく、昨年の冬に先輩がお客さんと一緒に作ってくださり、ばちくそ美味かったんです!!!!
 なんだよこの独特な食感は!?とぅるとぅる入るしおなかもたっぷり、でもヘルシー? あれです、罪悪感のない飯ですね。

 肝心のオムライスについて語ってなかったのですが、これは敢えて完結〜してから書きます。誰も求めていませんけどいいんだオムライス愛は広めていきたい。

 ちらほら地名が出てきますが、これもまた私の大好きなワインを・・
 甲州方面、山梨ブドウ、地名がピンとくる方には特に情景が浮かぶと思います。
 特にワイン蔵の話はすごかった。
 蔵まで回廊を下り、その先は異次元か・・と思ったら本当に10年前だったwww

 この間に伏線となる元嫁のおじいちゃんが出てきます。この正じいがほんとかわいい。正治なのに、年取ったら正じいって。
 孫であるこうちゃんの元嫁に対してまだ写真は若いころしかない。なんでだろう?
 ところが、ここでじいちゃん素敵な事をおっしゃる。胸に響きます。これは散々感想にも書いてきたのでどうぞ作品を見て欲しい!是非!!

 瞬太くんはなんとワイン蔵10年前にタイムリープするんです!!霧がポイントなのか、その描写がまたすごい。
 狐に包まれたようにするっと。10年前のこうちゃんと元嫁を見たが、追いかけた所で目覚める。しかし目覚めたのはベッドの上。時間も経過している。ああ、この描写いい。こういうワンシーンをさらっと書けるのがいい!!(だから語彙量ない私の感想……)

 そして実際こうちゃんとワイン蔵に行くとやっぱり年数は今であってる。じゃああれはやっぱり夢落ちかと思い帰ろうとなるんですが、何と帰り路で元嫁発見!!!(名前で書きなさいと言われそう。・・・)

 この後の字の文と会話のテンポは本当にドラマCDのような臨場感です。
 あの瞬太がこうちゃんにうまく言えないけど何とか彼女の存在を伝えようとする。でもこうちゃんには伝わらない。でもここで彼女に遭わないと一生会えないんじゃないか?という焦燥感。
 あまり語られていませんが、この時のこうちゃんの顔がぱっと脳内再生されるくらいすごい文章でした。ぜ、ぜひ参考に・・・OTL

 結果として、元嫁には瞬太のお陰で逢えるんですが、何と瞬太が道化を演じて二人の間を「とりもつ」んです。←敢てこの書き方の意味に気づいた方はどっぷり読者さんです。
 三人で飯食って、まだぎこちない二人の間に瞬太がこうちゃんが作ってくれたほうとうの話をする。美味しくできたことに対して嬉しそうな彼女。

 んああああああああああああああああああ堪らん!!!

 この時の彼女の表情がまた脳内再生ですよ!!!こうちゃんと彼女はもじもじしっぱなしでくっそかわいい!!!!
 いや、大人がもじもじってどうよ。と思いますけど、なんかこうちゃんは三枚目っぽくて本当にかわいい。飯テロ過ぎます。

拝読したのがここまでですので、この後~ラストについてはまた落ち着いたら書かせて頂きます。

蒼龍酒造


たまんねえ、蒼龍の文字

この写真はなんと感想かきまくっているストーryちっくな私にわざわざ「蒼龍さんというお酒があります」と教えてくださった作者さまの粋な計らいです。
 実は本日早速スーパーを練り歩いて見つけました。いなげやにあった!!!(笑)ありがとういなげや!

ラベルには蒼龍の文字。あああ・・・うれしい。
私のハンドルネームは中学校から変えてませんし、今後も変えることはありません。小説相棒の辻村氏と結婚したらありえるかもしれませんが、彼とは来世で逢います(?)その前に底辺のあたいが見捨てられるよ。

 飲んだ感想ですが、こちら白ワイン「辛口」となっております。
 白か。じゃあ魚だな。
 私は先日函館へ帰省した際に偶然解答していたほっけを焼いた。
 なんとも今回はいい色に仕上がったと思う。中火で10分半。表面はこんがり、油はしっかり。流石函館。魚は美味いぜ

本日の我が家飯(笑)

 そんでメガテン5をずっとプレイしている彼氏を無理やり出して一緒に食べて飲みました。
 魚に合う!!!!辛口という割にまろやかで口の中にしっかり残ります。魚との相性抜群!ついでにカツも食べましたけど、ソースが邪魔して味がミックス気味に。でも蒼龍の方が強かったのでこちらが勝りました!!

 ・・・難点は、久しぶりにワインオープナーを使ったんですが、あまりにも使用頻度が低かったせいで硬い。私は左腕骨折の後遺症で片手しか動かせないのでどう頑張ってもボトル抑えてポン!は無理。
 彼氏は見た目おっさんですけど、残念なことに中身は女子レベルの力。最高の蒼龍さんに焦らさせられました。明日の分もちょこっとだけ残っているので、コルク戻せないからそのままワインオープナーをぶっさして冷蔵庫に
居れております(笑)なかなかシュール

 作品も素晴らしいのですが、随所随所で名所とオススメワインを教えてくださる懐の広すぎる神花丸恵様を私は尊敬しております。
 またすごく謙虚。燃える闘志の文才があるのにすごく謙虚で感想の返信にも紳士に対応してくださってます。私のような暴走機関車は見習わねば・・OTL

 最後に、飯テロの素晴らしい作品ありがとうございます!!
 まだまだ伏線回収までここから!展開が!変わるので!!!これはあくまで序章に過ぎない。楽しみで毎日ストーryしてましたが、それでも全て返信してくださった優しさが身に染みる(´;ω;`)ウッ…
 次はまた休みの時にこつこつ読んでまた愛を垂れ流します。

 ありがとうございました!

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