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夜が好き
孤独が押し寄せ、闇に潰されそうになるけれど。寂しくて、悲しくて、破壊衝動に駆られることだってあるけれど。

でも、1月まで会えない人にとてつもなく会いたくなるから夜は好き。

(朝と昼は嫌いです。眩しすぎるし五月蝿すぎる。その明るさには見合わないほどの絶望を連れてくるんだ朝ってやつは。)

会いたい人に会えないというのは寂しいだけだと思ってたけど、会いたい人がいるというのは幸せなことだ。それに今回はちゃんと2ヶ月後に会えるというのが確定している。
だから会いたくなったらその人が好きだと言っていたブラックコーヒーを買い、ベランダで静かに開ける。そしてその人とは違う銘柄のタバコを吸う。

スピッツの歌詞に「君の言葉を信じたい 素敵な嘘だから」という一節がある。何の曲かは忘れた。あ、「ネズミの進化」です。思い出しました。

小さい頃はその意味がわからなかった。
嘘だとわかってるなら信じなくていいじゃん、と。

でも今やっと分かった。
信じたい嘘だってある。
私は傷つきたくないが故、「嘘でしょー」とか、特に好きな男性には「ほかの女の子にも言ってるんでしょ」などと言ってしまう。なんとも可愛くない女だ。

でもその人は「俺もそんなに暇じゃないからね」といちいち律儀に答えてくれる。
きっと無意識のうちに何回も言ってるけど、何回も何回も、その都度ちゃんと答えてくれている。
嘘ではないと分かるが、まだ信じきれていない自分が嫌だ。こればかりは性格なんでしょうけれど、信じることにします。信じさせてください。裏切られてもいい傷付いてもいい。待ちます。


とにかく朝の絶望感よりは夜の悲しくて淋しくてたまらない気持ちの方が好きです。朝の絶望感はバケモンです。



#エッセイ #日記 #朝 #夜 #孤独

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