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自分の経験を、思ったことを、なかったことにはしたくない。 誰かに響かなくても、ただそこ…

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自分の経験を、思ったことを、なかったことにはしたくない。 誰かに響かなくても、ただそこに残れば、今までの恐怖も、努力も、報われると思ったので。 一般病棟看護師から突然コロナ病棟看護師として、コロナ対応に従事。 現在は最先端を離れて自分の心を大事に生きている。

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  • プラスチック一枚隔てた向こう側

    コロナ病棟に突然勤務することになった自分の、感情の覚書。

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    心に残っている本を、冒険譚として紹介していきます。

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わたしは、コロナ病棟の看護師でした

プラスチックガウン一枚、隔てた向こう側。 目の前には『新型コロナウイルス』感染症の患者。 別に志願したわけでも、使命感があったわけでもなかった。 気が付いたら、自分の職場が「コロナ病棟」になっていた。 気が付いたら自分は「コロナ病棟の看護師」だった。 元々自分は入職一年目から社寮に入寮していたけど、先輩からのパワハラ被害にあって、電車に飛び降りかけたことがきっかけで実家から職場に通っていた。 寮の部屋にはたまに帰るくらい。実家から職場までは片道1時間程度。社寮には

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    • 新しい神話の誕生をみた日

      先代の皇尊が崩御し、殯雨が降りつつける大地。その地に秘密を隠し、自らの悲願を叶えるために立つ人物がいた。その背中は大きいようで小さく、発する言葉には悲願への強い思いが絡みつく。龍の声を聴くことのできない女性と、龍の声を聴くことのできる男性もまた異端とされる世界で。新しい神話の姿となったであろう主人公のその背中が、未だに焼き付いている。 龍ノ国幻想 三川みり さて、いきなり私事となるが、以前記事にした精霊の守り人以外、なかなか大河ファンタジーに関しては苦手意識があり、手にす

      • 星の内側、空の中

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        • 世界をみるレンズを得た日

          #読書感想文 というものを日々自分のノートに書き記しているが、最近は自分の時間を取るということもままならず、新しい本へ冒険にでる機会がめっきりと減った。おかげでなかなかノートに新しい冒険譚のページは増えず、寂しい毎日を送っている。 そんななか見つけたこの「#読書感想文」というテーマ。 なるほど。心に今も強く残っている過去の冒険譚をここに書き記していくことは、新たな「読書」という冒険に出かける人へ繋がることにもなるかもしれない。 そんな一種の思惑を抱えて、「読書感想文」と

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        記事

          .。プラスチック一枚隔てた向こう側。.『生きる気力が無くなった』

          どうしようもなく、世間に怒りが沸いて、自分のやっていることが無意味に感じた途端、全てがどうでもよくなった。 ※以下の記事は、自分が体験してきたことで湧き上がった感情をただひたすらに吐露しているだけのものになります。新型コロナウイルス感染症に関するすべての方々へ対する差別・批判などが目的ではありません。万が一読んでいただいた方に不快な思いや不利益などが発生いたしましても筆者は責任を負いません。下記閲覧は自己責任にてお願いいたします。 ※ただ、一個人として今まで感じたこと、思

          .。プラスチック一枚隔てた向こう側。.『生きる気力が無くなった』

          プラスチック一枚隔てた向こう側  『日々は漠然とすぎていく』

          ※以下の記事は、自分が体験してきたことで湧き上がった感情をただひたすらに吐露しているだけのものになります。新型コロナウイルス感染症に関するすべての方々へ対する差別・批判などが目的ではありません。 ※ただ、一個人として今まで感じたこと、思ったことを形にしたいと思い綴っています。今後非公開にしていく可能性も十分にあり得ます。 不快感を感じることがありましたら、速やかにブラウザバックをお勧めいたします。 プラスチック一枚隔てた向こう側のコロナ患者と毎日接して仕事をして、恐怖と

          プラスチック一枚隔てた向こう側  『日々は漠然とすぎていく』