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共食いする「輩社員」たち

マウントを取りたがる男たち、そして組織は腐っていく」の記事でプライドが高いだけで仕事ができない文句製造機の「輩社員」を紹介した。そして、「組織を荒らす輩社員たち」の記事で、そんな「輩社員」たちは、ちゃんと仕事をしようとする社員がいると徒党を組んで攻撃する習性があることを述べた。今回は徒党を組んでまともな社員を排除した結果、「輩社員」だけになったときにどうなるかを紹介したい。

第一段階
まともな社員を排除(「パワハラでっちあげ」の記事参照)したことで戦勝気分になる。それこそお祭り騒ぎである。自分たちは何も生産的なことをしていないのにも関わらずこの世の春が来たと勘違いして浮かれまくるのである。

第二段階
しかし、そこは「輩社員」である。そんな状況は長続きしない。
そもそも徒党を組んだのは、「輩社員」たちが仲良しで集まったわけではない。攻撃目標である社員を打倒するために集まった「にわか同盟」である。攻撃目標がいなくなった今、徒党を組む理由はない。
その上、「輩社員」の日課は職場をフラフラとお散歩しながら自分のお気に入りの若手への自慢話や、組織内でのマウントの取り合いである。攻撃目標がいなくなった今、当たらなマウントを取るべく攻撃目標を設定しなければならない。
攻撃目標を定め、毎日のように攻撃目標の悪口や小馬鹿にする話をしていないと「輩社員」は精神を安定できないのである。なにせ妄想のプライド、実際には仕事ができないので、そんな自分を直視すると精神が壊れてしまうのである。誰かを馬鹿にしたり、悪口を言ったり、そいつのせいで自分は仕事がやれていないだけで
本当の自分は「やればできる」と思っていないと精神を保てないのである。
しかし、もはや攻撃目標がいない。
自慢話をする相手も他の「輩社員」しかいない。しかたなくと言うか、たぶん無意識的なのだろうお互いに自慢話や微妙なマウントの取り合いをし出したのである。

第三段階
「輩社員」同士で自慢話やマウントを取り出すと、当然だがお互いにうざくなる。少しずつギスギスし出し分裂したのである。
最初の言ったとおり、そもそも「輩社員」同士は仲良しであったわけではない。攻撃目標を撃破するために集まった「にわか同盟」である。分裂するのも当然と言える。
ホント真面目に働きたいだけのこちらとしては、えらく迷惑な話ではあるし、正直なところどっか他所でやったらと思う。ふと思ったのだが、小中学生の時のお友達グループのいざこざに似ているなと。小学生なのか中学生なのか、そのままの精神で大人になったのだろうと思ってしまう幼稚さである。

第四段階
分裂の仕方にもよるが、こう言うところだけは計算高い「輩社員」である。
特定の「輩社員」を攻撃目標にして、日課の悪口を言える仲間「にわか同盟」を維持しなければ精神衛生を保てない。今回も一人の「輩社員」を攻撃目標に定め、阻害していくのである。
要するに彼ら「輩社員」には攻撃目標が必要なのである。その攻撃目標の悪口を言うことで気分をスッキリさせ、その攻撃目標は自分たちはしっかり仕事をしたいのだが、邪魔をして仕事をさせてくれないと言い訳したいのである。

こうして第一段階から第四段階までのループを回していくのである。
どこまでも攻撃目標を作り、攻撃して毎日を楽しく過ごすのが「輩社員」の楽しみなのだろう。

その後どうなったかを最後に紹介しておこう。
攻撃目標になった「輩社員」は外されて単独業務を別にさせられることになった。
しかし、勝った側の「輩社員」たちも無傷ではなかった。一人は自主的に会社を去ることになった。その後どうするのかは分からないが、よほどの富豪でない限り働かなければならないので転職でもしたのだろう。勝ったのだから会社を辞める必要はなかったと思うのだが、「輩社員」とは言え不毛な戦いをしているのが虚しくなったのかもしれない。ここ(白いブラック企業)にいてはもっと腐ると思ったのかもしれない。この(たぶん)転職の機会に「輩社員」から「まとも社員」へと生まれ変わることを切に願う。
最終的にこの組織に残った「輩社員」は、別の仕事に回された「輩社員」1名、勝った側の離職しなかった「輩社員」1名、この話の中には出ていないが離職した「輩社員」と仲良しの「ステルス輩社員」1名の3名である。
ステルスくんは表立って破壊活動をしないし、仲良しだった「輩社員」がいなくなったために組織の中では孤立するだろう。そしてステルスだけにいつか消えてしまうことだろう。残る二人の「輩社員」は今もいがみ合っている。もう群れる相手はいないサシの戦いである。
今はサシの戦いだけにダイナミックさはない。ひたすら悪口をふれ回るとか、ネット会議で相手が発表のときに(たぶんわざと)抜けて、「お前のプレゼンは聞かないよ」アピールをするという何とも幼稚な攻撃をし合っている。

仕事をして世の中に貢献するという意識がないのだろう。
たぶん学校に行くのとあまり違いを感じていないのかもしれない。
お金を払って行く学校とお金を貰って働く会社の違いをわかっていないのだろう。
この先、仕事がなくなってもずっと言い訳していく、誰々が悪い、会社が悪い、政治が悪い、世界が悪いとずっと他人のせいにしていくのだろう。自分以外全員悪いという妄想の中にいる彼らは、きっと毎日居心地が悪いのだろうと思う。

彼ら「輩社員」は正直なとこと面倒な存在である。
しかし、こうして俯瞰して見てみると、自分はそうならないようにと思える反面教師でいてくれているのかなと思うこともある。
それでも私は「輩社員」には関わりたくないな、、、、、

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