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パワハラでっちあげ

白いブラック企業はなにも管理職だけが問題ではない。
若い世代も腐っている。いや腐った管理職、腐った環境のせいでフレッシュな気持ちで入社したにも関わらず徐々に腐っていくのかもしれない。
ある意味で被害者なのかもしれないが、そんな若い世代はYouTubeでバイトテロとしてとんでもないことをしでかしているにも関わらず、面白がっているという異常なことを企業内でもやってしまうのである。
今回の事例はパワハラでっちあげである。

パワハラでっちあげの首謀者をX、さらにXのでっちあげに加担した派遣社員をY、パワハラをしたとされる対象者をAと呼ぶことにしよう。
Xは本人は悪ふざけのつもりかもしれないが、このパワハラでっちあげ以前にも、「誰々をセクハラで飛ばしてやった」だとと触れ回っていた。
要するに自分の気に入らない対象がいるとパワハラだのセクハラだのと触れ回り、会社の相談窓口に訴えるのである。一回それで誰かを排除できるという味を覚えると、同じことをするのである。今回も気に入らない対象者をパワハラと訴えたのである。

???
実際にパワハラがあったんじゃないの?
と思われるかもしれないが、今回の事例は明らかなでっちあげの証拠が偶然にも手に入ったから発覚したのである。それでは簡単に経緯を説明しよう。

某日夕刻
XはAの配下の派遣社員Yと長くおしゃべりをしておりYがその日にしなければならない仕事が完了していなかった。その仕事はAがYに朝に状況を聞いたところ「確実に終えられます」と報告していたものであり、夕刻にAが状況を聞きに行くまで遅れるような報告もなかった。朝できると言った仕事を夕刻までまったく報告もせず、一日を通してXとYが歓談していたことを聞いたところ、YはXに仕事のことを聞かれてその対応をしていたというのである。多少の問合せならば仕方ないが仕事が滞るほどの時間がかかるのは問題である。AはXに対して「少しは自分で考えてほしい」と言ったことがXは気に入らなかったのだろう。もちろんAも言い方が少しきつかったのかもしれない。Xは次の日から数日会社を休み、コロナ禍のために在宅勤務が可能な時期であったため、在宅勤務をして会社に来なくなってしまった。Aは強く叱責したつもりはないが、本人が傷ついたなら謝ると上司や管理部門の部課長に対して伝えたが、Xは聞く耳を持たずAが罰せられることを期待していたようである。その後もXは聞く耳を持たず在宅勤務を続け会社に来ることはなかった。

ここからX、Y、Aが所属する組織を巻き込んでの戦いが始まった。
Xの思惑はしばらくすればAが処断されて飛ばされると思っていたようである。
しかしAは一向に処断されない。その理由はAが腐った会社側の人間というわけではない。この白いブラック企業には珍しくダメなものはダメ、仕事は一生懸命にやるという人間であったため、モンスターたちには疎まれ嫌われていたが、一部の仕事をしっかりしたいという若手に人気があったところがXの誤算である。
Xは「仕事を一生懸命にしろ」と言われるのは全員嫌で、Aを攻撃すれば組織の全員が応援してくれると踏んでいた節がある。Xにしてみればびっくりである。味方になると思っていたのが敵に回ったのである。なぜ在宅勤務なのにXは会社の戦況を把握したかって?のちにわかったことであるが、この戦況は派遣社員YからXに伝えられていたのである。Xは当初の目論見に反して反X勢力ができてしまい会社にますます出社しにくくなってしまった。もはやこの組織にはいられる状況にない。きっと困惑し、そしてAへの怒り増幅していったことだろう。Xは組織内に味方を探したことだろう。Yから組織内の人間関係を聞いたのかもしれないが、Aをよく思わない人間に助けを求めたのだろう。人伝の情報なのでここらあたりは真偽のほどは定かではないが、前述のとおり一生懸命に仕事をし、成果を着実に上げているAを疎ましく思っている人間はこの組織内にもそれなりにいた。1:7:2の法則(1のできる人、7の普通の人、2の働かない人の法則)というものがあるが、この組織はその比率が2:1:3くらいの割合で、2がAの味方、3がXの味方になって第二次組織大戦が始まったのである。約半数はXの味方となりA派とX派での戦いが始まった。

おい?第二次ってどういうこと?
この反A勢力を作るきっかけとなった第一次組織大戦が実はこの戦いの前にあったのである。そちらはまたの機会に紹介しよう。

組織を二分した戦いは組合、人事を巻き込んだ大ごとになっていく。
Aを擁護する派は主に若手のため組合員である。
同じ組合員であるXの横暴に対し組合に訴えたのである。
Xはパワハラを主訴として人事に訴えたようで、人事部の面談も開始された。
基本Aが被告で、Xが原告であるため、普通に考えればXが攻撃し、Aが弁解する構図になるはずが、AもXも双方攻撃したったのにはある事情がある。

この事件の発端を思い出してほしい。
Aの配下である派遣社員YがXへの質問対応でその日の仕事が予定に反して大幅にできていなかったことに端を発する。YはAの指揮下で仕事しており、Aを擁護する若手もAの配下である。こんな事件が起きようともAたちは日々の仕事をしっかりしている。Aの配下の若手(話の都合上以下Bと呼ぼう)がYに業務指示をしているときに会社のチャットで元気そうなXからのメッセージがピコンと出てきたのである。心を病んで在宅しているはずのXが送るとは考えられない元気なメッセージである。というよりもYの業務を邪魔するようなメッセージである。いや、最初に書いたとおりYはXと結託していたのである。YはXと結託しAを追い詰めるようなメッセージのやり取りや、在宅勤務中で会社の状況がわからないXへ会社の状況や誰が味方で誰が敵かの情報を流していたのである。それを見つけたBは驚き、XとYの会社のチャット画面を事件の発端から現在に至るまで確認したのである。ここでは書ききれないAへの誹謗中傷や「在宅最高」というような楽しく在宅ライフを過ごすやり取り、そして何よりのトンデモ発言は「病んだことにしておきます」というメッセージである。要するに心を病んだことにしてAを追い詰めようとした決定的な証拠を掴んだのである。
BはAを擁護する他の若手と情報を共有し、組合そして人事面談では面談者に対してこのチャット内容を証拠にXの問題を指摘したのである。同時にBはコンプライアンス室にこのトンデモ社員の異常さを訴えたのである。

結果はどうなったか?
当然Aが勝利、Xの敗北かと思われたが、、、、、
AもXも両方異動させれることになった。
会社としては痛み分けとしたのかもしれないが、しっかりとした証拠を突きつけたにも関わらず、Aは異動させられた。
白いブラック企業は一筋縄では行かないのである。
この組織は実質的にAが支えていた。稼ぎ頭である。
Aなき今、何も生み出さない組織である。組織の長である部長はやってる雰囲気だけの幻を作り、嘘つき!と言われかねないギリギリのグレーな内容で報告している。上層部にはなんと言っているのだろうか?時々漏れ聞く話と、下が聞く話には乖離がある。
もはや組織の限界は時間の問題だろう。
そのとき自分が組織の長でなければよいと思っている部長。
2、3年でさらに上にオートマチックで上がっていくエスカレータ式である。
他の記事にも書いたがどんなことをしてもバッテンはつかないのである。


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