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マウントを取りたがる男たち、そして組織は腐っていく

男という生き物はホントどうしようもない生き物だと思わされることがある。
その一つがプライドの高さ、いや自己顕示欲と言った方が正確かもしれない。
プライドは仕事をする上で大事な要素になると思うが、無駄に高いというか、根拠もなく勝手に思い込んでいる高いプライドは仕事の足を引っ張るものでしかない。心のうちに秘めているだけならと思うかもしれないが、無駄に高いプライドを持っているような輩(やから)は当人は表に出していないつもりかもしれないが、他人に対してマウントをとって自分の価値を示したいのである。そのマウントも実際には幻というか、当人の勝手な妄想であって現実には仕事の出来も悪く能力も低い。
だから大抵の場合は、勝手に言わせておくし、放っておく、いちいちかまっていたら自分の仕事に支障が出るし、精神衛生にもよくない(単純にムカつくしイライラする)。しかし、こういった輩をまともに働かせなければならない立場は、放っておくこともできず苦労するのである。いや、まともに頑張ると苦労すると言った方が正確かもしれない。ここは白いブラック企業である。多くの腐れ管理職たちは無能な輩は関わると面倒臭いとわかっている。このあたりの面倒臭いセンサーだけは、この腐れ管理職たちは最新鋭のセンサーを装備していて、いち早く、そして完璧に検知するのである。そして、仕事はそんな輩には振らずに、黙って働く奴隷社員、社畜たちと言った方が今風かもしれないが、彼らに振られていく。そして、輩社員には自分がやりたい仕事をさせて文句の矛先が自分に向かないように細心の注意を払うのである。ここでもしも頑張った社員たちが評価されればまだマシかもしれない。何度も言うがここは白いブラック企業である。腐れ管理職は会社がどうなろうと知ったことではない。自分が気持ちよく過ごせることが第一なのである。だから、そんな面倒臭い輩を差し置いてまじめに働く奴隷社員を先に出世でもさせたら、どんな面倒臭いことになるかと思うととんでもない。黙ってまじめに働く彼らは評価が低くても出世しなくても文句を言わず毎日毎日しっかりアウトプットを出してくれる太陽のような存在だ。太陽の光はタダだからありがたいとも思わず、光を出さなくなるまで燃やし尽くすのである。実際の太陽は1つだけしかないが、会社にはそんな太陽くん、太陽さんがいくらでもいる。擦り切れたら次を補給すればよい。そのための「白さ」なのである。ホワイト企業と表面仕上げさえしておけばいくらでも社員は集まるから、減ったら補給すればよいのである。腐れ管理職にしてみれば訴えられさえしなければなんでもしていいんだと思っているのである。

まとめると、まじめに黙って働く奴隷社員は据え置かれ搾取され、面倒臭い輩社員が出世していく構造ができあがるのである。こういった状況を見ているまともだった社員も輩バイアス(輩社員になった方が得)が働いて、数年もすると輩社員へとなっていくのである。白いブラック企業のこの「輩社員生産プロセス」だけは天下一品だと言える。きっと自慢のプロセスなのだろう。
こうして白いブラック企業は輩社員をドンドン量産していく。
白いブラック企業は腹の中は日々黒さを増している。お腹を壊さないのが不思議なくらいだ。この黒さを外の世界に知られてはならないので、せっせと表面だけは白くしていかなければならないのである。いつか白いブラック企業も黒さの白塗りも限界に達すると思うが、その時を考えるとゾッとする。

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